Windowsでの開発

実行ファイルEvernote.exeおよびENScript.exeにコマンドラインオプションを渡すことによって、Windows版Evernoteと連携するアプリケーションを構築することができます。

実行ファイルの格納場所

実行ファイルを起動する場合は、事前にEvernoteのプログラムディレクトリにシェルの"パス"を通しておく、もしくは、コマンドを呼び出すときに実行ファイルまでのフルパスを与える必要があります。Evernoteと連携するアプリケーションを開発する場合は、以下に記載する方法でWindows App Pathsの機能を使用してフルパスを与えることをお勧めします。Evernoteにパスをハードコードすることは決してしないでください。

Windows版Evernoteのバージョン4.0以降では、ENScript.exeとEvernote.exeのインストールパスをWindows App Pathsに登録します。実行ファイルの名前を検索する際、多くのWindowsアプリケーションや機能は自動的にApp Pathsを参照します。また、レジストリキーHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\App Paths\ENScript.exeもしくはHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\App Paths\Evernote.exeでパスを参照することも可能です。実行​​ファイル名を含むアプリケーションへの完全なパスは、(Default)レジストリサブキーの中にあります。一方、実行ファイル名を含まないアプリケーションへのパスはPathレジストリサブキーの中にあります。

Evernote.exe

下記のコマンドを使用すると、Evernote.exeを呼び出すことができます。それぞれのコマンドを組み合わせることはできない点に注意してください。Evernoteがすでに実行中の場合、コマンドは既存のインスタンスに渡されます。

[filename]

ファイルへのフルパスを渡した場合、新規にノートが作成されます。拡張子が「.txt」「.htm」または「.html」のファイルを渡した場合、ファイルの内容を新規ノートのコンテンツとして使用します。拡張子が「.enex」のファイルを渡した場合、内包するEvernoteノートがインポートされます。拡張子が「.url」のファイルを渡した場合、ハイパーリンクが新規ノートのコンテンツとして使用されます。それ以外の形式のファ​​イルを渡した場合、そのファイルを添付した新規ノートが作成されます。

/NewNote

新規のノートを新しいウィンドウで開きます。タスクバーのEvernoteのアイコンを右クリックして、"新規ノート"を選択したときと同様の動作です。このコマンドはWindows版Evernoteバージョン3.5で追加されました。

/NewInkNote

新規のインクノートを新しいウィンドウで開きます。このコマンドはWindows版Evernoteバージョン3.5で追加されました。

/NewWebCamNote

新規のウェブカメラノートを新しいウィンドウで開きます。このコマンドはWindows版Evernoteバージョン3.5で追加されました。

/Task:ClipScreen

画面上の任意の範囲をスクリーンショットとしてキャプチャして、新規のノートとして保存するEvernoteのスクリーンショット機能を呼び出します。タスクバーのEvernoteのアイコンを右クリックして、"スクリーンショット"を選択したときと同様の動作です。このコマンドはWindows版Evernoteバージョン4.0で追加されました。

/Task:PasteClipboard

クリップボードの内容をコンテンツとする新規のノートを作成します。タスクバーのEvernoteのアイコンを右クリックして、"Evernoteに貼り付け"を選択したときと同様の動作です。クリップボードにテキストまたはHTML、もしくは拡張子が「.txt」「.htm」または「.html」のファイルが入っていた場合、ファイルの内容を新規ノートのコンテンツとして使用します。クリップボードに拡張子が「.enex」のファイルが入っていた場合、内包するEvernoteノートがインポートされます。クリップボードに拡張子が「.url」のファイルが入っていた場合、ハイパーリンクが新規ノートのコンテンツとして使用されます。クリップボードに上記外の形式のファイル​​が入っていた場合、そのファイルを添付とした新規ノートが作成されます。このコマンドはWindows版Evernoteバージョン4.0で追加されました。

/Task:SyncDatabase

Windows版EvernoteをEvernoteサービスと同期させます。タスクバーのEvernoteのアイコンを右クリックして、"同期"を選択したときと同様の動作です。このコマンドはWindows版Evernoteバージョン4.0で追加されました。

ENScript.exe

下記のコマンドを使用すると、ENScript.exeを呼び出すことができます。それぞれのコマンドを組み合わせることはできない点に注意してください。なお、Evernote.exeとENScript.exeの機能は一部重複しています。

ENScript.exeは、バージョン3.0以降のWindows版Evernoteで使用可能です。

一般的なフラグ

下記に記載するオプションに加えて、ENScript.exeの各コマンドは、アクセスするEvernoteアカウントを指定する次のオプションが使用可能です。これらオプションはいずれも必須ではありません:

  • /u username - アクセスするアカウントのユーザ名(データベースファイル名と同じでない場合)
  • /p password - アクセスするアカウントのパスワード(Windows版Evernoteに保存されていない場合)
  • /d filename - ユーザー名が指定されていない場合にデータベースファイル名を指定
データベースファイル名もユーザー名も指定されない場合には、前回のログイン名が使用されます。以上のいずれも存在しない場合、USERNAME環境変数の値がユーザー名として使用されます。

createNote

以下のオプションを使用して新規にノートを作成します:

  • /s filename - プレーンテキストのコンテンツを含むノートのファイルを指定します。省略された場合、ノートの内容は標準入力から読み取られます。
  • /n notebook - 新規にノートを作成するノートブックの名前を指定します。もしノートブックが存在しない場合、新たに作成されます。
  • /i title - ノートのタイトルを指定します。
  • /t tag - ノートに適用するタグ名を指定します。もしタグが存在しない場合、新たに作成されます。複数のタグを追加する場合はこのフラグを繰り返します。
  • /a filename - ノートに添付するファイルを指定します。複数のファイルを添付する場合はこのフラグを繰り返します。
  • /c date - ノートの作成日時と時刻を"YYYY/MM/DD hh:mm:ss"形式で指定します。省略された場合、現在時刻が使用されます。

importNotes

Evernoteエクスポートファイル (ENEX) からノートをインポートします:

  • /s [filename | url] - インポートするENEXを含むファイル、または、ENEXを取得できるURLを指定します。省略された場合、ENEXは標準入力から読み取られます。
  • /n notebook - 新規ノートを作成するノートブックの名前を指定します。もしノートブックが存在しない場合、新たに作成されます。

showNotes

現在のノートのリストビューに検索の結果を反映させます:

  • /q query - 実行する検索条件を指定します。検索文字列は、API Overviewで定義されている検索文法に則って書かれていなければなりません。すべてのメモを表示する場合、"/q any:"を使用します。

printNotes

ノートセットを印刷します:

  • /q query - 印刷するノートを選択する検索条件を指定します。検索文字列は、API Overviewで定義されている検索文法に則って書かれていなければなりません。すべてのメモを表示する場合、"/q any:"を使用します。

exportNotes

ノートのセットをEvernoteエクスポートファイル (ENEX) にエクスポートします:

  • /q query - エクスポートするノートを選択する検索条件を指定します。検索文字列は、API Overviewで定義されている検索文法に則って書かれていなけなりません。すべてのメモを表示する場合、"/q any:"を使用します。
  • /n notebook - ノートをエクスポートするファイルの名前を指定します。省略された場合、ENEXは標準出力に書き出されます。

createNotebook

新規にノートブックを作成します:

  • /n notebook - ノートブックの名前を指定します。省略された場合、名前は標準入力から読み取られます。
  • /t [local | synced] - 新規のノートブックが、ローカルノートブックか同期されたノートブックかを指定します。省略された場合、同期されたノートブックが作成されます。

listNotebooks

既存のノートブックをリスト表示します:

  • /t [local | synced] - リスト表示がローカルノートブックか同期されたノートブックかを指定します。省略された場合、すべてのノートブックがリスト表示されます。

syncDatabase

Windows版EvernoteをEvernoteサービスと同期させます。

  • /l filename - ログメッセージを書き込むファイルの名前を指定します。省略された場合、ログメッセージは標準出力に書き出されます。