使い方と事例

クリエイターたちが語る 5 つの Evernote 活用方法

年初にあたり、今月は 2018 年の目標について継続してお届けしてきました。あなたの大きな目標は何になりましたか?何年も温めてきた小説を書き始めたい、ポッドキャストを始めたい、人前でパフォーマンスしてみたい——いろいろな目標があるでしょう。皆さんの目標が何であれ、今年こそ実現に向けた一歩を踏み出しましょう!

夢見てきたことに挑戦するのは勇気がいります。怯んでしまう人もいるかもしれません。ただ大きな目標だからといって必ずしも大きなアクションが必要なわけではありません。夢を実現するために大切なのは「できる」と信じること、小さな一歩を着実に積み重ねていくこと、そして思いついたアイデアをその場で記録できるツールです。

フォード・モーターの創設者であるヘンリー・フォードは、こう言いました——「『自分にはできる』と考える人間も、『自分にはできない』と考える人間も、どちらも正しい」。つまり、できると思った人はでき、できないと思った人はできないということでしょう。私たちは夢が破れるのが怖くてつい自己防衛してしまいます。「忙しくて時間がない」「アイデアが浮かんだけれど忘れてしまった」など、挑戦できない理由を探し出しては一歩踏み出すことをやめてしまうのです。でも今年こそ、Evernote を使って小さな一歩を積み重ねていきませんか。

今回は、クリエイターの方々に、Evernote プレミアムでアイデアを記録する方法を聞いてみました。それぞれ独自の方法で Evernote を活用されているので、2018 年に夢へと邁進する皆さんの参考になるはずです。

Superfeel — インスピレーションは日々のなかにある

Superfeel Androu Boudreau and Jordan Bradley

ニューヨークを拠点とする Androu Boudreau さんと Jordan Bradley さんの Pop/R&B ユニット「Superfeel」。お二人は創作活動に欠かせないツールとして Evernote を活用しています。Androu さんはこう言います。「Evernote は場所を問わずいつでも創作アイデアをノートに残せるので、僕たちのブレインストーミングに欠かせません。音声録音、メモ、写真、さまざまな方法でアイデアを記録しています。後からそれらのアイデアを振り返り、組み合わせることで新しい音楽を創り出すことができます」。

Superfeel のお二人が素晴らしいのは、日常のなかにインスピレーションを見つけていること。1 枚の画像、1 つの音、ちょっとした考え。こうした小さなアイデアの断片が作品のベースになっています。ですから、そうした断片を逃さずに記録しておくことが何よりも重要で、そのツールとして Evernote が活躍しています。「これまでにレコーディングした曲はすべて、創作のどこかの段階で Evernote を使っています」と Androu さんは言います。「Evernote を使うようになって僕たちの創作活動のやり方はガラリと変わりました」。

使いこなしのヒント: ポッドキャストの素材用に、街角インタビューの音声を録音しましょう。

Nisha Harish — 砂漠横断を Evernote で記録して書籍に

Nisha HarishAuthor Nisha Harish

2015 年、Nisha Harish さんは、モロッコの砂漠で毎年 7 日間にわたって開催される全長 251km の「サハラマラソン」を完走しました。このレースでは、参加者は食事と身の回りのものを自分で運びながら走らなければならないため、極限まで荷物を軽くする必要があります。それにもかかわらず Nisha さんは iPhone を持参しました。Evernote を使ってレース中の毎日を記録するためです。レースを終えた後、Nisha さんはその時のノートをもとにレースの体験を綴った『Big Steps, Long Strides』という本を出版しました。

「本を書きたいと思っていて、自分のライフスタイルに合った執筆方法を探していました。Evernote には私が求めていた柔軟性があったのです」と Nisha さんは語ります。灼熱の砂漠を横断するとき、荷物になるデバイスをわざわざ持って行った Nisha さん。そのくらい、彼女にとって記録を取ることは重要だったのです。もし Evernote がなかったなら彼女の本は出版されていなかったといっても過言ではないかもしれません。「Evernote は単にメモを取るツールというだけではありません。私が人生の目標を叶えるのを助けてくれたのですから」。

使いこなしのヒント: 通勤中に小説のアイデアを書き留めましょう。

Chris Hardwick — 自分の無意識を可視化する

Chris Hardwick in a SuitPhoto Credit: Joe Pugliese/AMC

最近彼の姿を見ない日はないというくらい大活躍している Chris Hardwick さん。独自のメディア「The Nerdist」を主催したり、米国テレビ局 AMC の人気番組「Talking Dead」の司会を務めたり、さまざまなコメディフェスティバルに出演したりと、精力的に新しいことにチャレンジしています。

パフォーマーとして大成功をおさめた Chris さんにとって、新しいネタを思いつくことはそれほど難しくありません。それよりも、次々と浮かぶアイデアを整理しておくことのほうが大変です。Chris さんの師匠である伝説的なコメディアン Joan Rivers さんは、多数のノートカードにアイデアを書き留め、昔の図書館にあったような小さな引き出しを使って管理していたそうです。「手帳に書く人もいれば、バーのナプキンに走り書きする人もいますよね」と Chris さんは言います。「僕の場合はアイデアを出したりネタを練り上げたりするのに Evernote を使っています」。

Chris さんは、Evernote のノートブックとタグを使ってアイデアを整理しています。タグを使うことで、まったく別々に思いついたアイデアが互いに関連していることに気づくことができると言います。「自分で意図したわけではないのに、無意識のうちに表現しようとしていたテーマが浮かび上がってきます。バラバラに思えたアイデアたちが実は不思議とつながっているんですよ」。

もちろん、アイデアを整理する前の段階として、まず思いついたアイデアを記録しておく必要があります。「クローゼットの整理と似ていますよね」と Chris さんは言います。「目には見えないけれど、人生のなかで感じたり体験したりしたことを、整理しながら振り返り、思い出す。でも、そうするためにはまずそうした瞬間を記録しておくことが必要です」。

使いこなしのヒント: オープンマイクやライティング講座で出会った人の名刺をスマートフォンで撮影して Evernote に保存しましょう。

Aaron Mahnke — 調べて集めた情報を執筆アイデアの泉に

Best-selling author Aaron MahnkeLore author and star Aaron Mahnke

ベストセラー作家の Aaron Mahnke さんは、評論家たちにも絶賛されたシリーズ『Lore』の語り手兼プロデューサーでもあります。Aaron さんがポッドキャストで始めたこのシリーズは、テレビシリーズ書籍、さらには米国ライブツアーにまで発展しました。Aaron さんはほとんどの時間を創作活動に費やしています。そのため、生まれてきたアイデアを忘れないうちに Evernote に記録することは、作品を世に出すうえで欠かせないプロセスとなっています。

「書くことは確かにクリエイティブな作業ですが、仕事でもあります。つまり『タスク』なんです」と Aaron さんは言います。そのタスクを完了するためには適したツールが必要です。Aaron さんは長年にわたり、リンク、画像、ノート、スクラップ、アイデアを Evernote に集め、分かりやすい名前をつけたノートブックに整理してきました。当初は「いつか夢を叶えるための材料」にすぎませんでしたが、今では創作活動の燃料になっています。

史実や昔ながらの言い伝え、民話などをもとにした『Lore』の制作にあたり、Aaron さんは Evernote の機能をフル活用しています。Web クリッパー、PDF への注釈記入、タグなどに加え、スタックでノートブックを階層化することでリサーチで集めたさまざまな情報や素材を分かりやすく分類し関連付けることで、執筆作業に役立てています。

「私の創作活動は一見シンプルな作業に思えるかも知れません」と Aaron さんは言います。「自分が面白いと思ったトピックを選び、それに関してできるだけあらゆる角度から調べます。何時間も文献を読み、メモを取り、物語や情報の断片をハイライトします。そうして自分の頭の中をいっぱいにしたら、静かな場所へ行き、あらすじを考えます。多くの作業を Evernote で行っていますよ」。

使いこなしのヒント: 使いこなしのヒント: Evernote に書類や PDF を保存し、注釈を付けましょう。後から内容を文字検索することもできます。

Forrest Dylan Bryant — Evernote でいつでも執筆できる状態に

Author Forrest Dylan Bryant in a suit with red bow tie and black hatForrest Dylan Bryant

Forrest は、Evernote プレミアムのユーザであるだけでなく、弊社のマーケティングコンテンツ責任者でもあります。手前味噌になりますが、Evernote のクリエイティブな可能性を彼ほど熟知している人物はいないでしょう。

日々忙しい Forrest ですが、空いた時間には作家として活動しており、毎年 11 月に開催される National Novel Writing Month(全国小説執筆月間 NaNoWriMo)にも熱心に参加しています。NaNoWriMo の参加者には、30 日間で 5 万ワードの小説を書くことが課されます。なかなか大変な目標ですが、不可能ではありません。ただ、着実に執筆を進めるための秩序だった創作アプローチが必要になります。

Forrest は、長年にわたりさまざまなライティングツールを試してきました。「Microsoft Word、Scrivener、Google ドキュメント、Ulysses…ありとあらゆるツールを試しました。それぞれ長所があるものの、自分にぴったりのシステムが見つけられずにいました」。そこで、Forrest は 2015 年の NaNoWriMo に参加する際、Evernote で小説を一冊書き上げてみようと決意します(その後 2016 年の NaNoWriMo でも同じ手法をとりました)。

Evernote を唯一の執筆ツールとはしないにしても、Evernote のさまざまなテンプレートやショートカットは、小説のおおまかな枠組みを決める段階で非常に役立つと Forrest は言います。

登場人物の生い立ちや物語の時系列といった書くための素材を準備する作業は、ベテランの作家にとっても時に骨が折れるものです。テンプレートを使って、情報を整理する場所を作っておくことで、この作業がシンプルになります。そして、傑作を書く準備ができたら、好きなツールを使って書き始めましょう。Evernote に保存した情報を参照しながら書き進めれば、執筆作業が進めやすくなるはずです。

2018 年に小説を書いてみようと思っている方は、NaNoWriMo に参加してみてはいかがでしょうか。執筆生活を体験してみて、自分が文筆業に向いているか試す良いチャンスです。

さあ、今年は何を達成しますか?素晴らしいアイデアを形にするのを妨げるものは何もありません。適切なツールがあればなおさらです!

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