Evernote の新しい時代の幕開け
皆さん、こんにちは。 ルカ・フェラーリです。2012 年から Evernote を愛用しており、Bending Spoons の共同創業者兼 CEO でもあります。 Bending Spoons はイタリアのミラノを拠点とする、消費者向けアプリに特化したテクノロジー企業です。まだそこまで有名ではありませんが、ここ 10 年ほどの間に、静かに、しかし着々と歩みを進めており、当社のアプリのいくつかは、そのカテゴリにおけるリーダーのポジションに位置づけられています。動画編集アプリの「Splice」や高画質化写真アプリの「Remini」は皆さんもご存じかもしれません。全体としては世界中で 毎月 1 億人ものユーザが当社の製品を利用してくださっています。 そして、本日、Bending Spoons による Evernote の買収が完了したことをご報告いたします。 当社が Evernote の買収を熱望した理由は、何よりもこの製品とブランドに大きな可能性を感じていたからです。さらに、Bending Spoons がこれまで培ってきた技術とノウハウは Evernote との親和性が高く、 Evernote と Bending Spoons をさらなる高みへと押し上げることができると確信しています。 この素晴らしい門出の日を、Evernote を長らくご愛用くださっている皆様と一緒にお祝いしたいと思い、このメッセージを書かせていただきました。また、Evernote という特別な製品をこれまで支えてきたチームの努力もここで共に称えさせていただきます。 ユーザの皆様にとって、Evernote は単なる製品以上の存在です。毎日を整理する場所であり、皆さんの第 2 の脳として機能しています。Evernote をさらに進化させられるよう、今後も精進を重ねてまいります。変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。 Evernote の未来を祝して! ──ルカ・フェラーリ
アイゼンハワー マトリクスで効率的かつ効果的にタスクを終わらせる方法
米国陸軍で 5 つ星の元帥階級章を得た将軍であり、第 34 代アメリカ合衆国大統領でもあるドワイト・D・アイゼンハワー。紛争下や困難な状況で巧みに指揮をとり、快刀乱麻の采配で高く評価されました。彼はまた、どんなときも人とリソースを大切にしました。キャリアの中で最も苦しく、最も重要な局面においても、大きな野心を掲げ、揺るぎない前向きさを持ち続けたのです。 多くの著名人の場合と同様、この伝説的なリーダーがどのようにして独自のタスク管理方法を思いついたのかは謎に包まれています。ただ「重要なことで緊急なものはほとんどない、緊急なことで重要なものもほとんどない」という彼の格言 (英語記事) が元になっているという説があります。 マトリクスを考案したのが、アイゼンハワー本人かどうかは定かでないにしても、彼の時間管理術が優れていたことに異論の余地はありません。だからこそ、今日までこうして彼の名を冠したマトリクスが残っているのでしょう。何が重要で、何が重要でないか。それを見抜く彼の決定能力、そしてタスクを効果的に片づける時間管理能力を広く使える手法に落とし込んだのが、このアイゼンハワー・マトリクスだと言っても過言ではありません。 この手法は『7 つの習慣』の著者、スティーブン・R・コヴィー氏によって広まりました。 多数の締め切り、絶え間ないノイズ、予期しない変更に溢れた毎日において、時間管理術は解毒剤の役目を果たしてくれます。今日、ビジネスにおいても個人レベルにおいても、最も大きなハードルは、何が緊急で何がそうでないかを判断することです。このハードルさえクリアしてしまえば、先延ばししたまま未着手で終わることもなくなりますし、どのタスクに集中すべきかが明確になります。 アイゼンハワー マトリクス ためしに、今日やらなければならないことを思い浮かべてみてください。すでに作成してある ToDo リストにもたくさんタスクがあるなかで、それらをいつまでに終わらせるかどのように決めますか? この意思決定をするのに役立つのがアイゼンハワー マトリクスです。このマトリクスでは、緊急度と重要度でタスクを 4 つに分類し、それぞれのタスクをどのタイミングでいつまでにやるべきかを明確にします。 第 1 領域 – すぐにやる 分類:緊急かつ重要 ここに入るタスクはすぐに取りかかる必要があります。重要な内容で早急な対応が求められるものです。 第 2 領域 – いつやるか決める 分類:重要だが緊急ではない マトリクスの中で最も戦略的に考える必要がある領域で、長期的な目標を達成するために必要です。重要ではあるけれども、今すぐ対応しなくても平気なものがここに入ります。 第 3 領域 – 誰かに頼む 分類:緊急だが重要ではない 予期せぬ電話やメールへの対応、直前の会議依頼などがここに入ります。目に見える成果や目標に直結しないので重要ではありませんが、溜めてしまうとやっかいなタスクです。この領域に入るものは、目標達成につながりませんから、その数をできるだけ減らすようにすることが大切です。 自分の職位によっては、電話やメール、リクエストへの対応などは、他のメンバーに任せるのも良いでしょう。そうすることで、より重要なタスクに集中することができます。 第 4 領域 – 後でやる 分類:重要でも緊急でもない この領域に属するタスクは、価値をもたらさない、多くの場合時間の浪費となるタスクです。はっきり言って、ただ先延ばししている「やらなくてもいいこと」なので、ここに入るタスクや業務がある場合は、完全に止めることができないかを考えてみましょう。 好きなカラーで色分けする マトリクスを自分の好きなカラーで色分けしましょう。優先レベルが一目で把握できる色がおすすめです。 例: 赤色 = 緊急:自分ですぐに行う黄色 = 重要だが緊急ではない:自分でいつやるか決める緑色 = 緊急だが重要ではない:他の人に頼む灰色 = 緊急でも重要でもない:完全に止める 仕事でこのマトリクスと使ってみると、ほとんどのタスクが第 1 領域〜第 3 領域に入ることでしょう。そして、もっとも量が多くなるのはたいていの場合第 2 領域です。やみくもに全て取り組むより、自分の目標を設定したり、事業目標を見直したりして、長期的な成功に向けてスケジュールを決めましょう。 あなた自身にとって、自分が時間の管理人に他ならないことを忘れないでください。
Evernote の次のステップ:Bending Spoons の一員になりました!
Evernote は 2022 年 11 月 16 日、Bending Spoons の一員となることに合意したことをご報告いたします。この合意により、Evernote の経営権は 2023 年初頭までに Bending Spoons (英語サイト) に完全に移行されます。 Evernote にとってこの決断は、皆様の第二の脳としてさらなる進化を遂げるための戦略的な一歩です。 この数年、我々が進んできた道のり(より柔軟な開発および市場での存在感を新たにした抜本的な改修)は、お客様を第一とした新機能の充実や、より良いプロダクトのご提供に直結した次のレベルのイノベーションと成長の先駆けとなるものでした。 Evernote が Bending Spoons にチームの一員として参加することでこの道のりを進む歩みはより速くなり、Evernote Teams, Evernote Professional, Evernote Personal そして Evernote Free を横断してより良いサービスのご提供が強化されます。 このブログ記事を書いている現在、世界中では最新機能である「同時編集」機能がベータテストの段階にあります。この機能では複数名が同時に同じノートを編集でき、同じように一人でも複数端末から一つのノートを編集しても競合が起きない機能となっております。 同じく、我々は現在 Office 365 のカレンダー連携もベータ段階にあり、さらに多くのお客様に便利に利用していただく準備を進めております。 もちろん、現在我々が取り組んでいるのは新機能だけではありません。小さな改善・改修も含まれます。 ご存知かもしれませんが、最近では主に下記のような機能が改修されています。 タブレット端末でサイドバーが小さく表示できるようになりました。 環境設定で調整できる項目が増えました。 iOS と Android アプリでウィジェット機能が強化されました。 タグ機能がドラッグ&ドロップに対応しました。 新規ノートの作成時、タイトルから編集するか本文から編集するかをデフォルトで設定できるようになりました。 このような機能改修が、毎回のアップデートでリリースされています。 経営の主体が変わるとはいえ、我々のミッションはこれまでと変わりません。皆様のデータを安全かつご安心いただける形で揺るぎなく維持し、皆様の愛する Evernote は企業として成長し続けます。Bending Spoons の一員となることで、我々は彼らのアプリ開発における技術的知見や広範囲な独自技術を利用することとなります。ビデオ編集ツールの「Splice」や AI 技術を応用した写真編集ツールの「Remini」など、Bending Spoons のプロダクトをほんの少し覗き見るだけでも、なぜ全世界で毎月 1 億人以上ものユーザが彼らの製品に愛されているかがよくわかります。 Bending Spoons は強固な財務基盤をもち、Evernote をさらに前進させる力とリソースを持っています。 我々は Evernote がパワフルかつ直感的にご利用いただける皆様の第二の脳というビジョンを共有します。 我々が Evernote