Posts by Evernote Japan

学生向け活用法: Evernote で論文を書く

この記事は学生アンバサダー 佐藤 大地さんによる寄稿です。 はじめに ぼくは学部生時代と院生(修士)時代に二回論文を書きましたが、二回とも Evernote を使っています。もはや Evernote がなくては論文を書くことはできませんでした。 今回はぼくが論文を作る中で、どのように Evernote が使ったのかをできるだけ詳細に書きたいと思います。Evernote の使い方だけではなくて、論文一つを構想から完成させるまでどんな山あり谷ありがあって、どうクリアしたのかも参考になれば幸いです。 論文を書く上で大切なことは、論文という「木」を作り出す上で、どのように「幹」を作り、「枝」を作るのか。そして Evernote の中にそれら「幹」「枝」をどう形としてつくるかを考え、実行することでした。 論文の全体像は「木」 ぼくが論文の全体像として考えているのは、木の姿です。自分なりに「言いたいこと」が「幹」として中心としてあり、まずははっきりしなくても、これを頭の中から出すことが必要です。これがオリジナリティになります。 その言いたいことという幹の部分を助けるために「枝」があります。ここには、自分の主張が正しいことを示すために、具体例や統計データ、自分と同じ立場の意見、それから比較するために反対意見を持ってきたりします。この枝がどこにあるのかを探すために先生に相談したり議論し、書籍で読んだりウェブで調べて、さらにこの枝をどんどん幹にくっつけていきます。 これがぼくの論文イメージです。この木を完成させるために、これから多くのことを振り返っていきます。 論文プロジェクトノートブックを作る 春、論文というプロジェクトが始まりました。論文を始めようと思ったら、論文プロジェクトノートブックを作ります。なぜか。「論文に関するものがそこにある」と分かる状態がベストだからです。春に授業が始まったらノートを買うのと同じ。 Evernote を使っていると困ってくるのが、いろんなノートがたまりすぎて、お目当のノートに到達するのに時間がかかるということです。最初はこれも「検索すればいいじゃん」と思って検索して探し当てていたんですが、だんだんと、この探し当てる作業にも結構集中力を使っていたことに気づきました。探している最中に他のノートのことが気になっちゃって意識がそっちに向いて「あれ、結局自分なにしようと思っていたんだっけ?」と思ってしまうこともしばしば。 そこで、やっぱり欲しいノート、つまり幹になるノートはいつもトップに来て欲しいなと思うようになりました。 そして論文に関するノートは幹であろうが枝だろうが、「論文」ノートを開けばそこにあると状態にすることも大事です。そしてもっと大事なのは、そこには論文以外に関するもの、たとえば趣味の料理やカフェのノートは出てこないことです。これは、一度プロジェクト化して、そこに意識を集中すべきことに関しては、意識をあっちこっちいかせないために大事なことです。 ぼくは Evernote を整理することが得意ではなかったので、論文序盤はとにかくデフォルトのノートブックにぼんぼん入れて、カフェやら読んだニュースやら他のノートと一緒に入れていたのですが、そうすると、だんだんと論文を書き始めることが難しくなってきました。「よし、今は書くぞ」「他のことはしない、気にしない」というモードになれなくなってしまったんです。この「モードを作り出す」ということが、論文に取り組む際に集中を持続させるために大事だったように思います。 ですから、自分が本腰で何かを取り組もうと思った時は、まずはプロジェクトノートブックを作ります。そしてそのノートブックを開いているときは、そのプロジェクトをする自分モードを自動的に作り出せるようにします。 そして論文の場合は論文プロジェクトのノートブックです。ノートブックは、今では PC からでもアプリからでもつくることができますので、まずは宣言がてら、論文ノートブックをつくります。 まず書くかしゃべる ある程度のテーマが固まってはいるものの、具体的に何から手をつければいいのかわからない。学部 2 年生から論文を書く経験させてもらったぼく。まずは、先生と話すことから始めました。 そもそも、論文のゴールは「?」を出して、それに解決策を出すこと。ですから、まずは自分の中にある、「?」をしっかりと見つけ出す必要があります。そのためには、周りの人に興味のあるニュースやテーマをなんとなく話します。 話さねば始まりません。話せばはっきりしてくるので何となく前に進みます。とにかく話すことです。 ぼくが学部生の頃もそうだったのですが、最初は「戦争のない平和な世界を作る」だったのですが、話しているうちに「民主主義のシステムを見直す」というところにたどり着きました。話してみないと逆に何もわからない可能性があります。 ぼくの場合は尊敬する教授がいて、学部 2 年の頃に論文っぽいものを書くゼミに入ったのでこの機会が自然と訪れました。なければ、好きな先生にアポを取って話にいきます。意外と多くの先生が親切に対応してくれます。 自分の頭を整理して、「?」を出せばいいので必ずしも教授である必要はありません。友達でも良いと思います。ただ、この後の「参考にすべき情報やヒントを教えてもらう」ことを考えれば結局のところ先生にも行ったほうが良いと思います。 教授と話しヒントを得る 1 時間ほど、今頭の中にあるキーワードについて考えが出したら、それを Evernote 内にノートをつくってまとめます。「あるテーマに対して、自分はこんなことを考えている。それはこんな体験や話を聞いたからだ」 そうしたら、知恵を借りに行くために、お世話になっている教員に連絡をとって、知恵を借りましょう。そのテーマの先を行く人に話を聞いてもらうことで、必ず見ておくべき主張や、その反対の意見や、注目すべき意見、自分に似た意見をもらうことができます。ちょうど、何か映画は見たいけど、何を見れば良いか分からないときに、映画に詳しい友人や店員さんに「こういう感じのオススメの作品ある?」と聞くのと似ています。自分で探すのは、それだけで時間がかかってしまいます。 ぼくの思うところを先生に話したところ、先生は「佐藤さんはこの人の意見を読んでもらいたいですね」とオススメの論者を紹介してくれ、さらには、そのときにはダウンロードできなくなっていた論文を読ませてくれました。このときに紹介していただいた論者の意見や書籍が、修士論文の中でも重要な位置を占めることになります。 話した内容を紙に書いたなら、Evernote 内のカメラで撮影します。Evernote 内のカメラはスキャン効果があり、標準カメラで撮影するよりも綺麗ですし、何よりも紙のサイズを認識するのでとても便利です。そして最近だとスキャナブルというアプリもリリースしています。これはつまるところ、Evernote 内のスキャン効果を持つカメラの機能だけを取り出したようなアプリで、これもまた便利です。 『Scannable(スキャナブル)』↓ https://evernote.com/intl/jp/products/scannable/ そして 1 分ほどで話した後、忘れないうちに自分の考えたことを文章の形で書き出すことはとても意味がありました。こうやって文章というかたちにすることで、ふんわりと頭の中にあることが形として残るからです。ふんわりしたままだと、そのまま消えてなくなり、また同じことを考えたりして時間が無駄になってしまいます。紹介していただいた学者や書籍はその場でメモをして、Evernote に入れます。そうすることで次で紹介するように、図書館での検索がスムーズになります。 数年勉強した自分だけの力では、まだまだ見渡せる範囲は広すぎて、時間が足りません。大学には、偉大な先輩がすでに何百時間をその研究や議論に費やしているので、その知恵という巨大なデータベースを使わない手はありません。 幹ノートを作る そうやって書き出したり話した内容を Evernote 内に記録します。これが序盤戦で最も大事です。箇条書きでも構いません。まずはキーワードからガシガシ書いていく。自分なりの考えた事が出てきたら書いておきます。そしてタグは「幹」「枝」とふります。あとで何が幹で枝なのかをわかりやすくするためです。 さらにリマインダーを付けます。明日の昼休みに。これは論文について忘れないで継続して取り組み続けるためにとても大事なことです。 リマインダーがなったらサラッとでもいいので、ノートに目を通します。そうすると、今日は今日で気になったことが出てくるのでそのときにはノートに一言書き込んでおきます。「これってどうなってるんだろう? あとで調べておく」とか独り言でも立派な気づきだと思います。まずは記録し、それを見返すこと。この小さな始まりと継続こそが、やっていない人に比べて後々に大きな前進になります。 紙に描き出す。画像を撮る文字にする。画像と文字で一つのノート。これで幹になっていくノートの芽をつくることができます。これができないと何も始まりませんし、論文生活を振り返って、これだけでももっと早くやっておくべきだったと少し後悔しています。締め切り2週間前に始める人もいるんですけど(笑)

Continue reading…

日経電子版のコンテンツが、コンテキストに登場

私たち Evernote では、みなさんの仕事がもっと効率的になるように手助けをしたいと考えています。Evernote プレミアム 及び Evernote Business の機能である「コンテキスト」は、あなたの代わりに関連する情報を集めてくる、いわばパーソナルアシスタントのような機能です。 Evernote で文章を書いたり情報を保存したりすると、ノートの内容に基づいて検索し、自分が過去に作成・保存したノートを、関連する情報「コンテキスト」としてノート下部に表示します。Evernote Business をお使いの方は、同僚から共有されたノートも検索の対象となります。昨年 11 月からは、ウォール・ストリート・ジャーナル(英語版)をはじめとする著名ニュースサイトの記事や、例えば打ち合わせする相手の名前がノートに含まれている場合にはその人物の LinkedIn プロフィールも表示されるようになりました。 これによって、今までなら気づかなかった過去のノートや最新ニュースなどをスマートに見つけることができるようになり、みなさんの仕事や思考により深みを与えることができます。 そして本日、このコンテキストに、米国以外の初めてのコンテンツパートナーである「日本経済新聞 電子版」(以下、日経電子版)が加わり、Evernote上で作成するノートの内容に関連深い、日経の最新記事が表示されるようになりました。また、日経電子版のサイト上では、記事に関連するEvernote上の自分のノートが表示されます。 ご利用方法 あなたが作成するノートの内容に応じて、関連する日経電子版の記事 (コンテンツ) が自動的にノート下部に表示されます。 クリックすると、日経電子版記事全文を Evernote 上で閲覧することができます。 日経電子版の記事本文で気になる箇所を選択すると、その部分をノートに引用することができます。 引用された部分をノート内にペーストすると、元記事のタイトル・日付・リンクが追加されます。 日経電子版サイト上でも Evernote ユーザーで、かつ日経電子版有料会員の方は、日経電子版のウェブサイトをご覧の際、記事の内容に応じて、ユーザ本人がこれまで Evernote 内に作成・保存したノートから、その記事内容に関連すると思われるものを自動的に電子版上に表示します。 プライバシーについて みなさんのプライバシーに対するコンテキスト機能による影響は一切ありません。ユーザの個人情報やアカウント情報を外部ニュースサイトなどの第三者に提供することはありません。関連情報の表示は、すべて Evernote サービスの中で行われます。ユーザに対して表示する外部ニュース記事へのリンクにも、個人を特定できる情報は含まれません。Evernote のデータ保護に関する 3 原則にも明記しているように、みなさんのデータは保護されています。 また、コンテキストでの関連記事の表示数やクリック数を基準に、私たちが報酬を受け取ることはありません。あくまでユーザが作成したノートの内容に関連する、厳選されたコンテンツ提供元からの記事や情報のみを表示します。 今なら日経電子版が最大 2 ヶ月無料に 追記:本キャンペーンは 2015 年 6 月 30 日をもって終了いたしました。 日経電子版の有料会員になると、ビジネス・経済・社会・暮らしなど豊富な記事を無制限に読むことができます。また、Evernote と連携させることで、読んでいる記事に関連するあなたの Evernote のノートが日経電子版のサイト上で表示されるようになります。 今なら、日経電子版が最大で 2 ヶ月無料になるキャンペーンを実施中です。詳しくは日経電子版のページをご覧ください。

お知らせ: Evernote 「Hello」および「Peek」のサポート終了について

Evernote で新しい製品や機能を開発する時は、ユーザ体験を常に向上させながら、その過程でより多くのことを学ぶ姿勢を大事にしています。テクノロジーの世界には自然なライフサイクルがあり、今は真新しい技術でもそのうち古くなるのが現実です。残念ながら Evernote の一部のアプリにもそれに該当すると判断し、これらアプリのサポートを今後数週間以内に終了させていただくことを決定いたしました。 2015 年 2 月 7 日をもちまして、Evernote Hello アプリおよび Evernote Peek アプリのサポートを終了させていただくことになりました。これにより、それぞれのアプリはダウンロードできなくなり、今後のアップデート対応も行いません。また、Evernote との同期を含むアプリ内の機能もご利用いただけなくなります。 Evernote Hello と Peek Hello と Peek には、それぞれ Evernote の特定機能をさらに発展させるために開発された経緯があります。Hello では名刺と連絡先情報を Evernote に取り込む最良の方法を考え、Peek は iPad 2 とスマートカバーに対応したデザインを模索した結果誕生しました。私たち自身もこの 2 つのアプリを公開してからたくさんのことを学び、その中で一番良い機能やコンセプトを Evernote アプリに直接取り込んできました。 Hello をご愛用いただいている方は、ぜひ Evernote for iOS または Evernote for Android をご検討ください。Evernote の「名刺カメラ」モードは撮影した名刺を連絡先ノートに変換し、さらに LinkedIn のプロフィール情報も追加したうえで、お使いのすべての端末から閲覧可能にします。 Evernote をダウンロード >> Peek をご愛用いただいている方は、Evernote App Center でもご紹介している「StudyBlue」がおすすめです。この無料サービスは Peek と似た仕組みになっており、Evernote ノートブック内で整理した素材をデジタルの学習カードやクイズ練習に変換してご利用いただけます。 StudyBlue を Evernote App Center で見る >> これらの Evernote

Continue reading…

お知らせ: Clearly、Evernote for Pebble、Skitch の一部バージョンのサポート終了について

ここ数年間、私たちは特定用途に特化した単体アプリを開発し、Evernote ファミリー製品として追加してきました。ブラウザ拡張機能の Clearly では Web ページをより読みやすくし、Windows およびモバイル版の Skitch では画像に注釈を加えることを簡単にしました。 現在、これら 2 つのアプリで最も人気が高い機能は、主要製品である Evernote および Web クリッパーでご利用いただくことができます。これを受け、以前からユーザのみなさんにお約束している、Evernote の使い心地を改善する取り組みにさらに注力するために、一部の単体アプリのサポートを終了させていただくことになりました。 Skitch for Windows・Windows Touch・iOS・Android (注: Skitch for Mac は引き続きサポート対象となり、ご利用可能です。) Evernote Clearly Evernote for Pebble 上記アプリにつきましては、今後のアップデート対応は行わず、2016 年 1 月 22 日以降はダウンロードもできなくなります。 いずれかのアプリを現在ご利用の方は、来年 1 月以降もしばらくの間はアプリを使い続けられるかもしれません。弊社からアプリを「無効化」することはありませんが、場合によってはお使いのオペレーティングシステムやブラウザのアップデートなどの外的な要因により、アプリが機能しなくなる可能性もありますのでご留意ください。 該当製品をご利用中の方へ Skitch および Clearly の最も優れた機能は、既に Evernote の主要製品の中に実装されています。Skitch ユーザの方は、ほぼ同じ注釈機能を Evernote for Windows・iOS アプリでご利用いただけます。Clearly ユーザの方は、Evernote Web クリッパーの「簡易版の記事」モードで Clearly と全く同じ機能をご利用いただけます。また、Pebble ウォッチをお持ちの方は、Evernote for Pebble と類似した Evernote 連携機能が搭載された「Powernoter」アプリをお試しください。 感謝の気持ちを込めて Clearly または Skitch をご愛用いただいている方には残念なニュースとなってしまい、今回下した決断は弊社にとっても簡単ではありませんでした。これまでユーザのみなさんから頂戴したご意見やご感想から沢山のことを学ばせていただき、それを Evernote をより良くするための貴重な参考情報として利用させていただいています。2016

Continue reading…

Evernote Business に社内外の資料をすべて集約

ビデオ・オン・デマンド・サービスで、急速な成長を続ける株式会社 U-NEXT。2014 年 12 月には東証マザーズへの上場を果たし、今後のさらなる発展が期待されています。同社では、Evernote Business を軸にした社内外の情報集約と共有の仕組みを構築。これまでは個人やチームに埋もれていた情報を事業部全員で共有することで、業務のスピードアップと社内コミュニケーションの活性化を実現しました。 (左から)株式会社 U-NEXT NEXT 事業本部 マーケティング統括部 マネジャー 柿元 崇利さん・NEXT 事業本部 システム開発部 マネジャー 増沢 尚さん・NEXT 事業本部 システム開発部 松本 将司さん 情報共有への危機感から Evernote Business に注目 株式会社 U-NEXT(以下、U-NEXT)は、「喜びや感動をもっと自由に」をスローガンに 2010 年に設立。映画やドラマ、アニメなどのコンテンツを、対応テレビや PC、スマートフォン、タブレットなどのデバイス に向けて配信する、日本最大級のビデオ・オン・デマンド・サービス「U-NEXT」を提供しています。 今回 Evernote Business を導入したのは、同社のコア事業である動画配信を行う事業部です。事業部内の社員全員にアカウントを配布し、検討開始からわずか 3 ヶ月 でユーザ数が 100 名を超える大規模な導入を成功させた背景には、同社の情報共有に対する危機感があったと、導入プロジェクトのリーダーであるマーケティング統括部 マネジャー 柿元 崇利氏は語ります。 柿元「当事業部は専門性の高い業務が多く、仕事が個人に集約される傾向があります。属人性が強いため、異動などがあった場合に他の人間にうまく引き継げないという問題がありました」 こうした問題意識は現場だけでなく、経営層の間でも議論されていました。そんなある日、ある執行役員が雑談中に、Evernote Business を話題に出したのです。 柿元「『このツールを使うと、自社の業務の見えない部分がいろいろ見えるようになるのではないか』という言葉に事業本部長が強い関心を示し、私が詳しく調査することになりました」 もともと、プレミアムユーザとして Evernote をプライベートで活用していた柿元氏は、強い共感をおぼえ、さっそく検討を始めました。 すべての情報を集約できてすぐに取り出せるのが魅力 最初の開発環境ミーティングが開かれたのは、2014 年 6 月でした。ここからは社内エンジニアチームも加わり、具体的な製品の選定や検証などが進められました。 この選定過程で、Evernote Business に魅力を感じた機能の 1 つに「文書内検索」 があったと語るのは、システム開発部 マネジャーの増沢 尚氏です。動画配信事業では取引先や協力会社が非常に多く、契約書もかなりの数に上ります。それらを後から細かい確認のために何度も探すのが、少なからず現場のストレスになっていました。 増沢「技術者がよく使う wiki などの場合、あらかじめ中身がわかるようにインデックスを付けて整理しておかなくてはなりません。Evernote

Continue reading…

「本当のデザインとは、想像できないことを現実にしていくこと」――Evernote 本社で働くデザイナー中島大土ランツが語るデザインの未来

11 月 14 日、Apple Store 銀座にて、Evernote 本社でAI(Augmented Intelligence)デザイナーとして働く中島大土ランツがプレゼンテーションを行いました。「シリコンバレーで働く日本人デザイナーが語る、これからのデザインとものづくり」として題したイベントの模様をレポートします。 中島大土ランツは、シアトルに生まれ育ち、シラキュース大学でプロダクトデザインと機械工学を専攻。その後、上智大学に留学し、Apple Store 銀座で Mac Genius として働きました。2008 年からはクパチーノの Apple 本社でデザイナーとして勤務し、iPod のインターフェースデザインなどを担当。「新しい挑戦がしたい」という思いから、2013 年 8 月に Apple を離れて、Evernote に入社しました。 コンピュータは人間のパートナーであるべき Evernote ではプロダクトデザインを手がけていた中島でしたが、最近になって Evernote で「面白いチャレンジ」ができるようになったといいます。 それは、「A.I.」。日本語でいうと、人工知能です。 「人工知能の生みの親と言われているアラン・チューリングが考案したチューリング・テストという判定テストがあります。簡単にいうと、人間が会話した相手が人間だったのか、それともコンピュータだったのかを当てるというものです。何百人という人数がこのテストを行うのですが、そのうち 30% 以上がコンピュータを人間と思えば(勘違いすれば)“合格” となります。1950 年代にアラン・チューリングが書いた論文に出てくるテストなのですが、4 ヶ月ほど前に初めて “合格” となったコンピュータが登場しました。これはすごいことだとは思いますが、しかし僕は何かが違うのではないかと感じています。コンピュータは人間の代わりにならないといけないのでしょうか?」 そこで中島が例に挙げたのは、かつて IBM のコンピュータとチェスで対戦し、敗れたガルリ・カスパロフ氏の例です。 「2005 年、カスパロフ氏は『アドバンスチェス』という新たなチェスゲームを考案しました。これは人間とコンピュータがひとつのチームになって対戦するというルールで、とても面白いのです。コンピュータは目の前のデータを計算して、もっとも良いと考えた動きを提示します。それをもとにして、人間が判断を下す。このチームワークにより、平均的なプレーヤがコンピュータより強くなることもありますし、場合によっては、世界クラスのプレーヤーよりも強くなる場合さえあります。何が言いたいのかというと、コンピュータは人間の代わりではなく、パートナーであるべきなのです。それこそが、Evernote が目指す A.I.です」 Evernote が考える「A.I.の 3 原則」 人間の代わりではなく、人間ができることの範囲を拡張していくこと。Evernote は A.I.はそのようにあるべきととらえており、A.I = Artificial Intelligence(人工知能)ではなく「Augmented Intelligence(拡張知能)」と表現しています。しかし、一方で A.I.の進化を懸念する声もあると中島は言います。 「『ターミネーターに出てくるスカイネットのように、A.I.が勝手に判断してしまうようになるんじゃないか』といった意見も聞かれます。それもわかります。Evernote はそれも理解していますし、ユーザーのプライバシーがもっとも大事なのだと思っています」 そこで、Evernote は新たに、A.I.の 3 原則を設定しました。 1)A.I.はユーザーの仕事をより良くするものである 2)A.I.の中心はデザインである 3)A.I.はユーザーの利益のためにあり、会社のためではない ここで注意すべきは、「デザイン」という言葉です。デザインというと一般的にはビジュアルデザインを思い浮かべますが、中島は「デザインとはビジュアルだけでなく、その情報をどういうときに、どうやって、どう見せるかという設計のこと」だと説明します。これは、Evernote が最近発表した「コンテキスト」機能に大きく関わることでもあります。 「コンテキストは、ユーザーのノートの内容に関連するノートや、LinkedIn の人物情報、ニュース記事などを表示する機能です。もしかすると、私たちがユーザーのノートの内容を見ているのかと思うかもしれませんが、それは違います。何について書いているかを分析していることはありませんし、アルゴリズムを改善するためにそれを使ったりすることはありません。」

Continue reading…

「仕事は人生のほんの一部」――トリンプ元社長・吉越浩一郎氏が「Evernote Work Day」で講演

11 月 10 日、渋谷ヒカリエにて Evernote 主催のイベント「Evernote Work Day」を開催しました。本イベントは「Evernote と実現する新しいはたらき方」をテーマにしており、記者会見、ビジネスセミナー、ユーザーミートアップの 3 部構成で進行。新たな取り組みについての発表や、ゲストの方をお招きしての講演の他、パネルディスカッションなども行いました。 本記事では、第 2 部「ビジネスセミナー」の模様をレポートします。 Evernote Business で働き方を変革する 第 2 部のビジネスセミナーでは、Evernote Business を担当している積田が登壇。これまでに Evernote Business を導入いただいた企業の事例を挙げながら、具体的に業務の何が改善したのかをデモを交えて紹介しました。 通所介護・居宅事業を行う株式会社航和では、Evernote Business 導入前、社内のファイルサーバでファイルを共有しており、利用者の家族と情報の共有がやりにくい環境にありました。そこで Evernote Business を導入した結果、利用者のリハビリの改善の記録などを Evernote に記録し、家族や利用者と共有できるようになったといいます。 防災システムを手がける能美防災株式会社では、特許部門で Evernote Business を導入いただいています。導入後には、これまでバラバラになっていた特許に関わるデータを一元管理できるようになり、横断的に検索・活用が可能になったのだとか。 さらに、担当者がノートを見たかどうかを判断するワークフローをタグを使って構築している点もユニークです。やり方は、ノートに見てほしい担当者の名前を入れるだけ。この内容をドラッグ&ドロップしてそのまま名前タグを生成し、閲覧した人は「既読」のサインとして自分の名前をタグを消していくというやり方です。 バイク用品の製造・小売の株式会社クシタニでは、全国に 40 店舗以上あるお店で効率よく情報共有ができるツールが欲しいということから、Evernote Business を導入いただきました。 これまでは店舗に商品をどう並べるかなどの指示を、毎回紙で印刷し、全国の店舗に送っていたというクシタニ。それが、Evernote Business 導入後には遠隔地であっても、Evernote と iPad を使って指示することができるようになり、業務の効率がグッと上がったそうです。 日本経済新聞との提携 事例の紹介後には、今回資本・業務提携を発表させていただいた日本経済新聞社のデジタル編成局 編成部 次長・重森泰平氏にご登壇いただきました。 重森氏は、日本経済新聞について「日経新聞電子版は、毎日新書 3 冊分の情報を出しています。しかし、その情報が必要な人に届いているのでしょうか」と問題提起。「日経新聞と Evernote の連携では、ユーザが作成するノートの内容に応じて、それに関連が深い日経電子版の記事が編集中のノートの下に表示されます」と、連携内容を説明しました。最新ニュースが次々に配信されるのとは違い、ユーザが作成中のノート、進行中の仕事に関わりが深い記事のみが表示されます。重森氏は「日経新聞と Evernote が連携することで、使っている人の文脈に応じて、最適なタイミングで必要な記事を届けられると思います」と述べました。 ※ 日経と Evernote の連携は、2015 年初頭に提供開始を予定しています。 吉越浩一郎氏「勝てる会社の方程式」 第 2 部の後半には、トリンプ・インターナショナル(以下 トリンプ社)の元社長・吉越浩一郎氏が登壇。「勝てる会社の方程式」と題した講演を行いました。

Continue reading…

コンテキストのコンテンツに日経電子版を追加: 仕事をこなすだけではなく、最高の仕事をするために

ただ仕事を片付けるのと、素晴らしい仕事をすることには大きな違いがあります。当たり前のことかもしれませんが、大半の仕事効率化ツールではその差に対する意識が曖昧なのではないでしょうか。しかし、Evernote は違います。 私たちは、Evernote は単にプロジェクトを進めるだけではなく、それぞれの仕事に発展性を持たせたり、作業の質を高める役割を果たすべきだと考えています。これは簡単なことではありませんが、Evernote の Augmented Intelligence チーム(関連情報や予測候補の自動表示機能などの開発部隊)が過去数年間、この課題に取り組んできました。その結果誕生したのが「コンテキスト」で、みなさんの仕事に最高の成果をもたらすようにサポートする機能です。 コンテキスト Evernote で文章を書いたり、情報を保存したりすると、ノートの内容を元に関連情報が自動検索されます。その検索対象には、自分のアカウントにあるノートや同僚から共有されたノートが含まれます。これからは、そこにウォール・ストリート・ジャーナル(英語版)をはじめとする著名ニュースサイトの記事も関連する情報として表示されるようになりました。また、本日発表した日本経済新聞社との提携により、2015年初頭からは日経電子版のコンテンツが加わり、ノートの内容に関連が深い記事が表示されるようになります。日経電子版は、アメリカ以外での初めてのコンテンツパートナーとなります。 例えば、あなたが取引先とのミーティングに向けてアジェンダや、その他調べた情報やアイデアを入れたノートを準備しているとします。先週、その取引先企業の業界に重要な動きがあり、そのニュースが日経電子版で報道された場合、Evernote 上で該当記事をノートのすぐ下に自動表示します。あなたはその記事を Evernote に保存したり、一部を引用文としてコピーして活用できます。以下に例をあげてみましょう。 Evernote のユーザが作成するノートの内容に応じて、関連する日経電子版の記事 (コンテンツ) が自動的にノート下部に表示されます。 クリックすると、日経電子版記事を Evernote 上で閲覧することができます。 日経電子版の記事本文で気になる箇所を選択すると、その部分をノートに引用することができます。 引用された記事の文章は、ノート内に記載され、元記事へのリンクも追加されます。 コンテキスト機能の登場により、別のアプリケーションに切り替えずに、必要な時に必要な情報が Evernote 内で見つかるようになったのです。 また、日経電子版のサイト上の記事の内容に応じて、ユーザ本人がこれまで Evernote 内に作成・保存したノートから、その記事内容に関連するものを自動的に電子版上に表示します。 (この機能は現在開発中のため、デザインやインターフェースは変更になる可能性があります。) ノートの内容を解析して表示するものは、ニュースだけではありません。例えば、打ち合わせする相手の名前がノートに含まれている場合、その人物の LinkedIn プロフィールもノートの下に表示されます。 ユーザへのメリットだけを追求 コンテキスト機能を搭載しても、みなさんのプライバシーに対する影響は一切ありません。ユーザの個人情報やアカウント情報を外部ニュースサイトなどの第三者に提供することはありませんので、ご安心ください。関連情報の自動表示などは、すべて Evernote サービスの中で行われるものです。ユーザに対して表示する外部ニュース記事へのリンクにも、個人を特定できる情報は含まれません。弊社のデータ保護の 3 原則にも明記しているように、みなさんのデータは保護されています。 現在の対応状況 プレミアム機能であるコンテキストは現在、Evernote for Mac・iPhone・iPad 版にてご利用可能です。無料アカウントをご利用の方はぜひアップグレードしていただき、便利なコンテキスト機能をご活用ください。Mac App Store からインストールした Evernote を使われている方は、近日中にアップデートがありますので今しばらくお待ちください。その後に、Windows 版および Android 版にも対応する予定です。 Evernote で働く私たち自身も、このコンテキスト機能が今後ソフトウェアの可能性を引き伸ばし、みなさんの役に立つことを非常に楽しみにしています。テクノロジーが生産性だけではなく、仕事の質も向上させることが期待される時代になったのです。 ※ 本記事は 英語版ブログ記事 の翻訳に最新情報を加え、再構成したものです。

特許に付随するさまざまな情報を Evernote Business で管理

自動火災報知設備や消火設備をはじめ各種防災システムのトップ メーカーとして、長い歴史と実績を誇る能美防災株式会社。同社では 2014 年 8 月、自社の特許管理業務に Evernote Business を導入しました。すでに、製品の開発段階から特許の申請準備にいたるワークフローまでを刷新し、将来的には特許事務所など外部との業務連携までを一元管理するべく着々と準備を進めています。 (左から)能美防災株式会社 技術本部 特許法務部長 高橋 敬一さん・技術本部 特許法務部 松田 直大さん 特許データ管理を効率化するため新しいツールの導入を決意 1924 年の創業以来、企画から開発、製造、設計、施工、メンテナンスまでを一貫して手がける総合防災設備メーカーとして、「防災のパイオニア」を謳う能美防災株式会社(以下、能美防災)。同社にとって、特許管理業務は自社の技術優位性とビジネスの利益を守る上でもっとも重要な業務の 1 つです。このため早くから特許業務のシステム化を進めてきましたが、近年はデータ管理の面で課題を抱えていたと、技術本部 特許法務部 松田 直大氏は振り返ります。 松田「これまでも、特許業務に関する情報を専用のシステムや NAS(ネットワーク・アタッチト・ストレージ)、Microsoft SharePoint などで管理していましたが、社内の複数の箇所にデータが散在しており、情報の横断的な検索や OCR(光学文字認識)が利用できないといった不便さがありました。そこで、これらのソリューションが更新を迎えるタイミングで、課題解決に向けて新たなツールを導入しようと考えたのです」 さっそく具体的なソリューションの検討に取りかかった松田氏に、Evernote Business を勧めたのが、技術本部 特許法務部長 高橋 敬一氏でした。かねてから個人アカウントで Evernote を利用していた高橋氏は、松田氏からの相談をもとにみずからもツールを検討した結果、Evernote Business に行き着いたと語ります。 高橋「機能面で条件を満たしていたことに加え、トータルコストという面でも適格だと考えました。現在の特許業務体制では、従来のようなサーバー・ソリューションを導入するには、初期費用も日常の運用でも負担が大きすぎるのです」 現在の体制ならば社員同士の意思疎通も対面で行えるため、その身軽さを活かせる低コストでフットワークの良いサービスを選ぶべきだと考えたと高橋氏は明かします。またこの他にも、将来的なスマートフォンやタブレットでの利用を見すえたモバイルプラットフォームへの対応も、Evernote Business に対する評価の 1 つでした。 強力な検索機能とセキュリティが特許管理業務には最適と評価 高橋氏からの示唆を受けて、他社製品も含めた比較検討を重ねた結果、松田氏も Evernote Business が今回のシステム刷新の目的に適っていると確信します。 松田「OCR 機能や全文検索など、特許管理業務に必要な条件を十分に備えていると判断しました。特許管理業務では、数年前の情報を探して参照することもしばしばあるのですが、この点でも、Evernote Business の強力な検索機能は魅力的でした」 さらに、特許関連のデータにきわめて高い情報セキュリティが要求されるのはいうまでもありませんが、この面でも Evernote Business は要求レベルを満たしていました。 松田「社内には、すでに Web メールのシステムが導入されていたため、外部サービスを業務に利用すること自体は理解が得られていたと考えられますが、問題はそのデータを預かるサービス事業者側のポリシーです。 Evernote Business は基本的なセキュリティ機能に加え、データはユーザーのものである旨をはっきりと謳っている点が決め手になりました」 実はクラウドストレージ型のサービスの中には、ユーザーが預けたデータの利用や所有の権利が事業者側にあるようなものも少なくありません。Evernote Business は、データの所有権および利用権はすべてユーザーに帰属することをサービス利用規約として明文化している点が、特許関連情報を扱う上で高く評価されたのです。 最終的に同社が構築した新しいシステムは、特許情報管理の専用システムと Evernote

Continue reading…

EC4(Evernote カンファレンス)レポート

年に一度の Evernote カンファレンス(EC)。4 回目となる今年は会場をフォート・メイソン・センターに移し、「EC4」として 10 月 2 日・3 日の 2 日にわたって開催しました。 今年もたくさんの発表をしましたが、一気に振り返ってみたいと思います。 あなたのワークスペース CEO フィル・リービンは初日の基調講演で、メタファー問題について触れました。つまり、パーソナルコンピューティングの登場時になぞらえたファイルやドキュメント、スライドといったもの自体の存在感が薄れ、そのためオフィスにおける生産性が当時からほとんど進化していない、という問題です。 Evernote は「書く」「集める」「見つける」「発表する」という、私たちが毎日行う 4 つのアクションを行えるワークスペースです。Evernote を使えば、複数のアプリケーションを交互に切り替えたりせずに、すべての作業がひとつのワークスペースで完結します。 私たちの役割は、ワークスペースを提供するだけではなく、仕事の質を向上させ、ユーザの成功に貢献することにあると思っています。 もっと詳しく » Evernote Market アップデート 昨年オープンした Evernote Market は、1 年の間に 1,200 万ドルの売り上げを記録しました。 Moleskine ノートブックは発売以来 50万冊が販売され、「書く」こと、そして物理的なノートブックを愛する人たちが Evernote のユーザーにたくさんいることが証明されました。そこで、アナログの良さとデジタルの良さを融合した Moleskine ノートブックの最新作「Evernote Moleskine プランナー」を発表しました。1 年分のスケジュール、メモを記録できるこのウィークリーダイアリーには、 3 ヶ月分の Evernote プレミアムも付いてきます。 また、先日発表した Pfeiffer Collection に、ラップトップ、タブレット、ディスプレイモニター用のスタンドを追加します。 Pfeiffer Collection 第 2 弾を Evernote Market で見る » Evernote Moleskine プランナーの日本での発売日は、近くこのブログにてお知らせします。 Evernote Web 版 全く新しくデザインし直した Evernote Web 版は、シンプルなレイアウトで「書く」体験を素晴らしいものにします。作業を始めると、周りのインターフェイスが消えて自分が閲覧しているコンテンツにフォーカスでき、必要な時のみ、ツールが現れます。すっきりとしたサイドバーデザインで、ナビゲーションも簡単です。検索中も「見つける」ことにより集中できます。

Continue reading…