Posts by Gretchen Fox

誰にでもできる! 頭の中をすっきり整理する方法

人間の脳は、奇跡とも呼べる自然の賜物です。思考、記憶、情報、創造的直観力が渦巻く、コンピュータも顔負けの広大なレポジトリであり、私たちに与えられた最高のツールです。しかも、私たちはその能力に、いつでも好きなときにアクセスできます。でも、この脳のパワーを最大限に活用するには、頭の中を常に整理しておくことが欠かせません。 なぜなら「アクセス」できても「コントロール」できなければ宝の持ち腐れだからです。頭の中がごちゃごちゃしていて、必要なことが思い出せず、イライラした経験は誰にでもあるでしょう。頭の中が雑然としているのは、机の上や書類棚が散らかっているのと同じこと。必要なときに必要なものが見つけられなければ、生産性は上がりません。 また、頭の中を整理することには、生産性向上だけでなく、精神面でもメリットがあります。自分の思考や感情がクリアになるので、難しい局面にも対処しやすくなり、溜まっていたネガティブな思いもうまく発散できます。そこで今日は、頭の中を断捨離する方法をご紹介します。誰にでもできるので、ぜひ試してみてくださいね。 脳は覚えるためではなく、考えるためにある 脳の力は偉大です。でも、その資源は有限です。筋肉と同じように、脳も酷使すると疲れが蓄積し、単純な作業すら難しくなってしまいます。情報が多すぎると脳は疲弊してしまうのです。 そのため、脳は賢く使うことが大切です。些末なことをすべて記憶して大量の情報を溜め込もうとするのは時間やエネルギーの無駄でしかありません。私たちの脳は、データを保存することよりも、情報を分析したり、関連する情報の点と点を結びつけることを得意としているからです。 記憶することから脳を解放してあげる一番の方法はメモを取ること。ひらめきは思いがけないときにやってくるものですが、幸い私たちには書く能力があります。思いついたことをその場でノートやアプリに書き留めておけば、脳に余計な負担がかかりません。これを裏付ける研究は多数存在しています (英語記事)。ノートに書き留めることができる環境だと、私たちはひらめきを得やすくなり、創造性を発揮しやすくなるのです。 デジタルのノートも、紙のノートと同じくらい役立ちます。むしろ、適切な整理ツールを使えば、デジタルノートほど整理しやすいものはありません。頭の中の情報をすべてノートに吐き出して、後から好きなように分類したり並び替えたりできるからです。 使いこなしのヒント:Evernote のスクラッチパッドウィジェットを使えば、アプリを開いた瞬間にすぐにメモを書き込めます。書いたメモは後からノートに変換して保存したり、他のノートに統合したり、スケジュールに組み込んだりできるので、自分で覚えておく必要はありません。 時には「ノー」と言うことも大切 時間は、残念ながら再生可能な資源ではありません。ですから、予定を詰め込みすぎると、時間を有効に使うことはできません。 忙しすぎると、やりたいことを追求したり、家族と過ごしたりする大切な時間が失われてしまうだけでなく、作業の効率自体も落ち、多くのストレスが生じます。スケジュールの詰め込みすぎは、悪循環の始まりでしかありません。それにもかかわらず、私たちの多くは、仕事、家族、セルフケアの時間を確保するために、忙しすぎる毎日から抜け出すことができずにいます。 時間を有効に使うために大切なのが、限界に達したときに「ノー」と言うこと。休日出勤せずに週末は休みを取る、のめり込みすぎた副業よりも家族で過ごす時間を優先するなど、「ノー」と言うべき場面は人それぞれです。ペースを落としスケジュールに余裕を持たせることで、ストレスが減り、人生を楽しむことと責任を果たすことのバランスが取りやすくなります。 使いこなしのヒント:「ノー」というためのコツは優先順位付けにあります。Evernote のタスク機能を使えば、重要度に応じてタスクを分類し、それぞれの背景情報も同時に確認できます。また、タスクとノートの両方にリマインダーが設定可能なので、うっかり忘れる心配もありません。 「ブレインダンプ」を試してみる 頭の中を整理する最初の一歩は、脳が情報でパンパンになっているときに、それに気付くこと。私たちの頭の中は、インターネット、SNS、ニュース、友人、知り合いからの情報や自分自身の思考ですぐにいっぱいになりがちです。そうなると目の前のタスクに集中したり、一日の終わりにリラックスしたりすることが難しくなります。 これを解消するために試してほしいのが「ブレインダンプ」です。ブレインダンプとは、頭の中のすべてを書き出すこと。もやもやしている気持ちや、漠然としたアイデア、ふと頭によぎったことなど、なんでも書き出して言語化すれば、頭の中がすっきりして、本当に大切なことだけに集中できます。また、考えていることをすべて書き出すことで、思いもよらないつながりを見出したり、新たな気づきがあったりすることも。書き出したものを整理することで、情報整理スキルも身につきます。 使いこなしのヒント:Evernote のホーム画面を使えば、進行中のプロジェクトや自分の思考を簡単に見える化できます。ウィジェットをカスタマイズして、自分にとってわかりやすく整理しましょう。 頭の中を整理すれば、毎日がすっきり 頭の中を整理することは、すっきりした精神状態を保つことに他なりません。自分の行動や傾向を客観的に見直し、少しずつ良い方向へ変えていきましょう。小さな努力を重ねることで、人生にポジティブな変化が生まれ、常にクリアで落ち着いた状態でいられる習慣が身につきます。そのために、思考を書き出して整理したり、脳の代わりに情報を保存したりできるツールを積極的に活用してください。

世界ゾウの日に寄せて:素敵な人生を送るための 4 つの教訓

8 月 12 日は「世界ゾウの日」。ゾウをロゴに掲げる Evernote にとって特別な日です。Evernote がゾウをシンボルにしている理由はいたってシンプル。「ゾウは決して忘れない(An elephant never forgets.)」という諺に由来しています。なんといっても Evernote の核にあるのは「すべてを記憶する」ことですから。 Evernote のマスコットの名前はマッズ(Mads)といいます。初期のお客様の名前にちなんで愛情を込めて名付けられました。マッズが象徴するのは Evernote のミッションそのもの。それはユーザが「すべてを記憶し、好きなことを実現する」のをサポートすることに他なりません。思いついたことをその場ですぐに書き留められる場所、プロジェクトに必要なすべてのノート、文書、記事、画像を保存できる場所、そしてタスクやカレンダー、各種情報を一か所でシームレスに管理できる手段。これらを提供することで、Evernote は世界中の何百万人ものお客様をサポートし続けています。 今年は「世界ゾウの日」に際し、マッズと世界中のゾウに敬意を表して、この穏やかなマンモスたちから学ぶことができる 4 つの教訓を紹介したいと思います。Evernote を活用して記憶力を強化することから、ゾウが生来持っている利他主義や協力の精神、そして群れの中で自分の居場所を見つけることまで、ゾウたちは最高の人生を送るためのヒントを私たちに教えてくれています。 ゾウの記憶力を模倣する 「ゾウが決して忘れない」というのはやや大げさかもしれませんが、実際にゾウは驚異的な認知処理能力を持ち (英語記事)、どの霊長類よりも優れた学習・記憶能力を持っていることがわかっています (英語記事)。水場や食べ物のある場所、他の動物との関わり、怪我をしたときの状況などを、何十年にもわたって記憶し、思い出すことができるのです。 人間は、ゾウのような大きな海馬には恵まれてはいませんが (英語記事)、覚えておきたい情報量と実際に覚えておける情報量の差を埋めるための手段を持っています。最もシンプルで確実な方法は、忘れてしまう前に詳細を書き留めること。頭の中から情報を取り出し、後から検索したり読み返したりできるような形にしておけば、大切なことを忘れてしまってストレスを感じるリスクを大幅に軽減することができます。 贔屓目もあるかもしれませんが、Evernote のようなアプリは、細かい情報を頭から取り出して保管しておくのに最適です。誰でも簡単に使えて、すべてのデバイスに同期されるので、いつでもどこでも自分だけのデジタルノートブックにアクセスできます。さらに、Web クリッパーを使えば Web 上のあらゆる情報を手軽に保管でき、高度な検索機能で後から必要な情報を見つけるのも簡単です。 誰かに手を差し伸べる ゾウは非常に利他的な動物として知られており (英語記事)、窮地に陥っている人間や動物を助ける行動をとるそうです。ゾウの研究家であるジョイス・プール博士の記録によると、片足を骨折した牧夫がゾウの家族に遭遇したとき、そのうちの一頭が、捜索隊に発見されるまで間、牧夫のことを守ったのだそう。立つことができない状態だった彼を、ゾウが自分の鼻を使って木陰に運んでくれたと、後にその牧夫は語っています。 生産性によって自分の価値が測られるようなプレッシャーの大きい人間社会では、私たちは日々のタスクに飲み込まれがちです。そのため、やるべきことだけに集中できるように自分から周囲を切り離してしまいます。誰もが自分のことしか考えられず、毎日は「私」で溢れています。「私はこのプロジェクトを終わらせなければならない」「私はあの締め切りを守らなければならない」「私はあのメールに返信しなければならない」と。 しかし、自分のことばかりに気を取られていると、他の人たちも同じように忙しいスケジュールや締め切りに追われ、仕事やタスクをこなそうとしているという事実を忘れてしまいます。そして、このせわしない世界を素敵な場所に、一生懸命生きる価値のある場所にしてくれる大切なものを忘れてしまいます。 だから、一歩引いて(あるいは他の人の立場に立って)物事を眺めてみましょう。心優しきゾウたちの精神に倣って、他の人を助ける機会を探してみてください。日常のなかでどんな利他的行動をすればよいかわからない方は、次のような原則 (英語記事) を参考に実践してみましょう。 見返りを求めずに誰かの助けになることをする 自分の時間、労力、リソースを使って誰かを助ける 自分の利益になることでも、誰かの犠牲を強いるものであれば見送る 自分にとって不都合であっても、相手の幸せに関心を示す 自分の時間、労力、リソースを慈善団体や NPO 団体などのために使う(手始めに、ゾウの保護団体一覧 (英語記事) など) 皆が少しずつ、誰かのためになることをすれば、それは結局皆にとって良い世界を作ることになるのです (英語記事)。 必要なときには助けてもらう ペースダウンしよう、のんびりしようと思っても、生活は待ってくれません。重要なプロジェクトや打ち合わせから、日々のタスク、人付き合い、家族とのスケジュール調整まで、やるべきことに追われて一日の終わりにはヘトヘトだという人も多いのではないでしょうか。でも、仕事であれプライベートであれ、すべてを一人で抱え込む必要はありません。ここでも、ゾウをお手本にしてみましょう。 ゾウは、協力することを好み (英語記事)、共通の目標を達成するために互いに助け合うことができる動物です。もう一つ諺を引用するなら「人間は誰も孤島ではない(No man is an island.)」ということ。忙しい現代社会において、私たちは成功者になるには最初から最後まで自分一人でやり遂げなければならないと思い込んでいます。でも実際は、協力して取り組むことで創造性が高まることは多々あります。仕事だけでなく家事だって、分担を決めたり協力したりすれば一層はかどります。それに、何事も誰かと一緒にやるほうが楽しいですよね。 Evernote なら、周囲と協力するのも簡単です。タスクの割り当て機能を使えば、全員が必要な情報にアクセスして、足並みを揃えてチームや家族の ToDo に取り組めます。 仲間を見つける ゾウは社会的な生き物です (英語記事)。群れで移動するゾウの家族は通常 10 頭前後で構成され、時にはいくつかの家族が集まって最大 70 頭にもなる一団を形成します。共に移動し、共に遊び、共に戯れ、共に戦い、共に働く。他の群れと久しぶりの再会したときには喜びと安堵を示し、どのような場面でも可能な限りコミュニティを優先します。ここに、この巨大動物から学べる最後の教訓があります。それは、他者との交流を大切にすること。

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子供が感謝する新学期のヒント4選

世界には8月が新学期の準備シーズンとなる国が多くあり、夏休み感覚から 勉強モードに切り替えるのは、とりわけ中学生や高校生の親にとって難しい場合があります。家族として充実した夏休みを数か月過ごした後は人生のページをめくり、子供の新学期という新たな章を進んでいきましょう。 子供が自立するようになってくると、親が参加する余地のない活動が始まることが多くなります。それでも親は子供の人生で最も重要な登場人物であるため、親は熱心に関わる必要があり、積極的に関与したいと思う親御さんも多いでしょう。 息が詰まらない程度に子供の活動に関われば、学校生活や課外活動に熱心に取り組む環境を子供に用意しやすくなります。このページを読み進め、子供と一緒に新年度を迎えるにあたって役に立つ新学期のヒントをご覧ください。 1. 子供たちに学校生活の準備をさせる 学校生活は家から始まります。新学期のヒントを家族の日課に取り入れることで、子供の環境を整えましょう。次の方法に従えば、成長に伴う自立を妨げることなく朝の支度にとりかかれます。 朝食 しっかりと朝食を摂ることは 10 代の子供たちや中学生が元気に一日をスタートするのに欠かせません。最初のエネルギー摂取をゆっくり朝食を摂ってしっかり消化させることや通学など、朝の習慣の一つとして確立しましょう。 睡眠 アメリカ睡眠医学会は 6 ~ 12 歳の子供に一日 9 ~ 12 時間の睡眠をとることを推奨しています。13 ~ 18 歳の子供では毎日 8 ~ 10 時間が目安です。寝る時間をしっかりと決め、課外活動や家族との時間を過ごした後に頭をほぐす時間を確保しましょう。 スマホやテレビ、ゲームの時間を制限する 大人であってもスマホを触る時間を制限することは難しいもの。10 代の子供をメールやストリーミング、友達との TikTok 視聴から引き離すことがどれほど難しいかは想像できるでしょう。しかし、画面を見る時間が長いと健康的な生活習慣に多大な悪影響を及ぼし、睡眠の質や全体的な幸福感が著しく損なわれます。 確かに、最近の子供たちの生活習慣には画面を見る時間がある程度必要でしょう。論文を書いたり、研究に取り組んだり、課題をオンラインで提出したりする場合もデバイスの使用は必要になってきますし、友達との関係を維持するためにもスマホは必要です。 子供が画面を見る時間を一律で決めてしまうのではなく、娯楽として画面を見る時間を制限することが大切です。研究では、 娯楽として画面を見る時間の上限を 2 時間とすることで、認知力に改善が見られたとされています。ログオフする時間を含め、子供がスマホやパソコン、テレビなどを利用するルールや条件を確立することで、この法則を取り入れましょう。多くのデバイスでは、特定のアプリやプログラムに使用する時間を制限するための、さまざまな設定が用意されています。 2. 子供の時間管理スキルを育てる 時間管理スキルを持って生まれた人などいません。子供の部屋の掃除に頭を悩ませる方なら分かっていただけると思います。他のさまざまなスキルと同様、時間管理スキルも習得には練習と学習が必要です。子供が自分の生活を自分で管理できれば、中学校や高校で素晴らしい学生生活を送ることにつながり、その後の人生の成功の礎となるかもしれません。 それにもかかわらず、学校で時間管理スキルを教えることはほとんどありません。新学期を迎えるにあたってのヒントを求める方は、ご家庭で子供たちに必要不可欠なスキルの習得を促すことで、子供たちの学校生活を後押しできます。つまり、時間や課題の管理を支援し、子供たちが自分で行う必要があることすべてを自分で追跡できるようにするのです。 使いこなしのヒント: 自分のスケジュールに加えて子供のスケジュールまで管理しようと思うと大変です。 Evernote のテンプレートを使えば、学校生活の管理に役立てることができます。日、週、月、学期ごとのスケジュールを管理するためのテンプレートにこのページに記載のヒントを反映し、子供たちが学業に打ち込める環境を用意しましょう。 3. 宿題を効率よく行えるように環境を整える 中学校や高校に入ると、宿題は複雑性を増し、難しくなります。授業が増えるということは、それだけ学ぶこと(すること)が増えるということであり、宿題にかかる時間も長くなるだけでなく、さらなる集中力を要します。学校から帰った後に数時間かけて宿題を終わらせる子供たちも珍しくありません。ワークロードを自分で管理できるようになれば、長い目で見て、時間管理と自身の生活をうまくこなす後押しとなるでしょう。 作業がはかどる場所を用意する 子供たちが宿題を行う場所は決まっているべきです。静かで明るく、学校の用具が近くに揃っている場所を選べば、集中力を妨げることもありません。スマホやテレビ、個人用デバイスの邪魔が入らない場所だとなお良いでしょう。インターネットに接続されたパソコンは宿題に欠かせないことが多いですが、課題に使用する場合と娯楽に使用する場合でしっかり区別するべきです。親もときどき子供が課題に取り組んでいるかをチェックすると良いでしょう。また、毎晩宿題を始める時間を決めておくのもいいアイデアです。 コミュニケーションは多いほどいい 宿題にうまく取り組めているかどうかを確認するためのコミュニケーションはとても大切です。授業の予定や最も課題の多い授業、宿題にどう取り掛かるかを子供たちと確認するだけでなく、何でも話せる雰囲気を演出し、解決策を探る体制を整えましょう。いつでも支援を求めることができると子供たちに思ってもらえることが大切です。 使いこなしのヒント: 集中力を高め、課題の量や難しさに圧倒されないようにするには、Evernote のタスク機能がお勧めです。タスク機能を使えばノートの整理や予定の管理を 1 か所で簡単に行えます。期日や作成日、ノートの種類(授業など)でタスクを並べ替えることもでき、期日やリマインダーを設定して忘れないようにすることも可能です。 4. 課外活動への参加を促す 課外活動には数え切れないほどのメリットがあり、新学期の計画では欠かせない要素です。課外活動には新しい友達を作るチャンスが豊富で、楽しい課外活動に熱心に取り組めば、学校生活に多くの時間や労力を注げるようになります。また、自立心を育て、チームワークやリーダーシップといったスキルを伸ばす上でも役立ちます。また、課外活動の中には奨学金やインターンシップにつながるものもあります。 さまざまなことに挑戦することで趣味を育てることにもつながります。親は課外活動への参加を進めつつ、子供の興味に合ったプログラムを探すことが大切です。 使いこなしのヒント: Google Calendar との連携により、子供たちの活動と許可書や持ち物リスト、重要な情報を Evernote でリンクして子供の最新の活動状況を確認できます。お子様が複数いる場合、Evernote Professional や

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Google カレンダーと Evernote でワークバランスを最適に保つ 3 つのヒント

Google カレンダーと Evernote を接続して、スケジュール、ノート、ToDo、タスクを一か所で簡単に管理。生産性を最大化して、ワークライフバランスを最適に保ちましょう。