Posts by Marie Matsunaga

自分に必要な情報を集めるための 3 つのポイント

私たちは日々「情報」を集めています。例えば、会議資料を作るため、新製品の開発のため、業務の効率化のためなど、情報収集は欠かすことができません。「情報化社会」と言われる現代。厚生労働省の「労働経済白書」によれば、日本では 1990 年代に、インターネットの普及によって情報化が一気に進んだと言われています。誰でも大量の情報が得られるということは、その中から「自分に必要な情報を取捨選択しなければならない」ということでもあります。自分に必要な情報を選び、必要なときに使えるようにするためには、以下の 3 つがポイントになります。 どこから情報を手に入れるか 手に入れた情報をどこにストックしておくか ストックした情報をどのように取り出すか 今回は 3 つのポイントに添って、自分に必要な情報を集めるための方法をご紹介します。 ポイント① どこから情報を手に入れるか 何の準備もせず川に入れば押し流されてしまうように、大量の情報をそのまま受け取っていては情報過多に陥ってしまいます。自分にとって本当に必要な情報を手に入れるためには、情報の流れを「上流からコントロールする」ことが必要です。 情報が「流れて来る場所」を整える 新聞、雑誌、テレビ、Web メディアなど、私たちに情報が流れて来る場所はいくつも存在します。大切なのは、それらを「何となく眺める」のではなく「目的を持って、最適なものを選ぶ」ことです。 例えば「一般常識として、経済情報を広く収集する」のなら、新聞やテレビなどで経済専門メディアをチェックするのが良いでしょう。「仕事に関する専門的な情報を集める」のなら、業界専門誌を購読したり、その道の権威を SNS でフォローしたりすると効率良く情報収集できそうです。 一方で、SNS やニュースアプリは、さまざまな情報が得られて便利な反面、自分にあまり関係のない情報も流れてきます。「発想を豊かにするために、あえて関係のない情報に触れる」というような目的を立てて利用すると良いかも知れません。 情報を「汲みに行く場所」を整える 「“●●について知りたい”と思いインターネットを検索したら、検索結果はたくさん表示されたが、結局、必要な情報はよく分からなかった」というご経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 現代は誰でも簡単に「インターネットで情報を検索できる」ようになりました。しかし、大量の検索結果の中から「信頼できる情報を見つけ出す」ことは簡単ではありません。「飲んでも問題がない安全な水源」を確保しておくように、信頼できる情報が手に入れられる場所を見つけておくことが大切です。 例えば、「人口」や「所得」などの統計情報なら、e-Stat というサイトで行政が行った統計調査結果を調べることができます。学術論文を調べるなら CiNii や J-STAGE、Google Scholar といったデータベースが活用できます。 一般企業や個人が発信する情報にも役立つものはたくさんあります。ポイントは「発信しているのは誰なのか」ということです。発信元はどんなことをやっている企業/個人のか、過去にどんな情報を発信しているのかを確認しましょう。自分にとって必要な情報源と見つけたら、一覧を Evernote のノートにまとめておくと、情報を取りに行くことがスムーズに行えます。 ポイント② 手に入れた情報をどこにストックしておくか メディアなどを通じて入ってきた情報や、探して見つけた情報の中で「自分の役に立ちそうだ」というものをストックしておきます。情報のストックは、かつては「新聞を切り抜いてスクラップする」「手帳にメモしておく」といったアナログな方法が一般的でした。しかし、情報源がデジタル化し、多様で多量な情報を効率よくストックするには、「デジタルなストック方法」が便利です。Evernote は情報を「ノート」という単位で記録します。ノートはさながら「デジタルなスクラップ・ブック」という感じに、アナログな情報もデジタルな情報も自在にクリップすることが可能です。 インターネット上で役に立ちそうな情報を見つけた場合、「Web クリッパー」を使って、Web ページでも画像でも PDF でも、さまざまな情報をクリップすることができます。 PC のブラウザ(Chrome や Safari)から Web クリッパーを利用すると、以下のようなさまざまな機能を使うこともできます。「簡易版の記事」では、ページから余分な装飾を取り除き、記事の部分だけをクリップすることができます。マウスで選択したテキストにハイライトを引くことも可能です。 「スクリーンショット」では、指定した範囲を画像として保存できます。撮影した画像にはその場で注釈を付けることもできます。 ブラウザ上で表示した「PDF ファイル」を直接 Evernote に保存することもできます。保存された PDF ファイルは、編集ソフトを持っていなくても、Evernote 上で注釈を付けることが可能です。 YouTube 動画の URL  やサムネイル画像、概要欄のテキストをクリップすることもできます。動画は Evernote のノートに埋め込みリンクの形で保存され、インターネットに接続していればノート上で動画を再生することもできます。(動画データそのものをダウンロードしているわけではないため、インターネット接続がない環境では、動画を再生することはできません。) 紙の新聞や雑誌など、アナログな情報をクリップしたい場合は、スマートフォンアプリのドキュメントカメラ機能が便利です。スマートフォンのカメラで書類をスキャンしてデジタル化し、ノートに添付することができます。 もちろん、ノートにはテキストを追加することもできるので、情報をクリップしたときに「なぜ、この情報をクリップしたのか」「どんなことに役立ちそうなのか」といったメモを付けておくこともできます。また、クリップした情報をもとにやるべきことを ToDo リスト化したり、関連するデータのファイルを一緒に添付したりすることもできます。 ポイント③ ストックした情報をどのように取り出すか 京都大学名誉教授の梅棹 忠夫 氏は、著書「知的生産の技術」のなかで「整理」とは「必要なものが必要なときに取り出せること」であると述べています。「記事を執筆する際に、取材したときのメモを取り出す」ように、Evernote にストックした情報が必要なときにすぐに取り出せるよう整理しておきます。先ほどご紹介したように、Evernote のノートは、どんな情報でもクリップできる「デジタルなスクラップ・ブック」のようなものです。このスクラップ・ブックの

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自分だけの手帳を Evernote で作ろう

あなただけの一冊を作ろう 何も書かれていないまっさらな手帳を開いたとき、これからそこに書き込まれる未来を創造すると、心おどるような気持ちが湧き上がります。 スケジュール管理に、日々のライフログに、アイデアをメモするネタ帳に、手帳の役割や使い方は人それぞれ。自分だけの手帳を作り上げていく時間もまた、楽しいものです。 そんな「あなただけの手帳」を Evernote で作ってみませんか? Evernote ならどんな情報もおまかせで、整理の仕方も自由自在。あなた好みの一冊が作れます。 今回は基本的な使い方とともに、 Evernote で自分だけの手帳の作る方法をご紹介します。 思い通りに整理・整頓ができる手帳 Evernote は情報を「あなた好み」にまとめて整理することが得意です。 Evernote では情報を「ノート」という単位で記録します。これは言うなれば「手帳のリフィル」のようなもの。この 1 枚 1 枚の情報を、バインダー式の手帳にとじるようにまとめたものが「ノートブック」です。 例えば、毎日の記録を『年』でまとめて時系列で探しやすいノートブックを作ったり、『ジャンル』でまとめて「仕事のノートブック」と「趣味のノートブック」を分けたり、あなたの手帳の使い方に合わせて、自由に情報を整理することができます。 「もっと自分好みに情報を整理したい」という方は、『タグ』を使った整理方法もあります。 どんな情報も自由に貼り付けできる手帳 Evernote はただテキストをメモするだけでなく、以下のような装飾も簡単にできます。 大事な部分にマーカーを引く 表を作って整理する 「やるべきこと」をチェックリストにする 参考メモをとる – Evernote ヘルプ&参考情報オートフォーマットを使用する – Evernote ヘルプ&参考情報 新しい Evernote ではスマートフォンからも表を作成・編集できるようになりました。表は横方向へスクロールが可能なので、スケジュール表などを整理するのに便利です。 私たちのまわりにはデジタルな情報がたくさんありますが、Evernote ならデジタルな情報を「そのまま」メモすることができます。 例えば、スマートフォンで SNS を見ていて「美味しそうなテイクアウト」の情報を見つけたとします。次の休日に利用したいと思ったときに、Evernote ならお店の Web サイトの URL をコピー&ペーストするだけでリンクをメモしておくことができます。リンクと一緒に食べてみたいメニューの画像を貼り付けておけば、後から見返したときにも「どんなお店だったのか」を思い出しやすくなります。 実際にお店を利用したときに、お店の外観や料理をカメラで撮ってノートに貼り付ければ、おしゃれな「写真入りの日記」も簡単に作れます。 参考: 画像をノートに追加する – Evernote ヘルプ&参考情報 PC から Evernote を使うときには、ファイルをドラッグ&ドロップして、そのままノートに貼り付けることができます。 例えば、仕事用の手帳として資料のデータを貼り付け、メモ書きと一緒に保存しておくことができます。 このように、Evernote なら情報の種類を問わず、どんなものでも 1 つの場所にまとめて記録しておくことができます。 アナログな情報も一緒に記録できる手帳 「アイデアを練る」「ちょっとしたメモをすばやく取る」といったときには、紙とペンで「アナログ」にメモした方が便利なシーンも多くあります。 Evernote はアナログな情報の記録も得意です。スマートフォンアプリのドキュメントカメラ機能を使うと、手書きのメモやホワイトボードなどをスキャンし、向きや背景などが補正されたきれいな画像としてノートに貼り付けることができます。 参考:スマートフォンで手書き文字や文書を取り込む – Evernote ヘルプ&参考情報

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パラレルワークの情報整理術

パラレルワーカーは「マルチクライアント・マルチタスク」を管理しなければならない 私たちのワークスタイルは大きな変化の時代を迎えています。日本では、厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表した 2018 年以降、「ある企業に所属しながら、副業(複業)で別の企業の仕事にも携わる」という働き方が少しずつ広がってきました。 「組織の枠を越えて複数のプロジェクトに携わる」ことは、まさに新時代の働き方と言えます。 しかし、関わるクライアントやプロジェクトが増えるほどスケジュールやタスクの管理は煩雑になります。そして、パラレルワーカーやフリーランサーの場合は、それらをすべて自分自身で管理しなければなりません。 タスクやスケジュールを管理するためのツールは数多あるものの、膨大なツールの中から自分に合ったものを見つけることは容易ではありません。「どのツールを、どのように使ったら効率的なのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、パラレルワーカーやフリーランサーとして活動している方に向けて「マルチクライアント・マルチタスク」の情報を効率よく整理するための、Evernote 活用法をご紹介します。 情報を整理する「ルール」を決める まずは、情報を整理するためのルールを決めます。 Evernote における情報のまとまりの単位は、「ノート」がもっとも小さく、ノートをまとめたものが「ノートブック」、ノートブックをまとめたものが「スタック」となっています。 ここでは「クライアントごと」「プロジェクトごと」に情報をまとめ、整理する方法をご紹介します。 企業における「顧客管理(CRM)」の考え方では、まず情報を取引先(クライアント)ごとに分け、その下に案件(プロジェクト)をひも付けます。これを Evernote では以下のように作ることができます。 ノートブックのスタック=クライアント ノートブック=プロジェクト ノート=プロジェクトの情報 例えば、複数の企業と取引しているライターの場合、制作する記事(=プロジェクト)ごとにノートブックを作成し、それらを取引先の企業名でスタックにまとめます。 プロジェクトを進める上では、例えば以下のようなさまざまな情報が登場します。 クライアントとの打ち合わせの議事録 記事の原稿 参考資料(Web 記事のクリップや、参考文献のメモなど) 記事の中で使う写真やイラストなど これらの一つ一つを Evernote のノートとして記録し、プロジェクトのノートブックにまとめておけば、作業を行う際に必要な情報へすぐにアクセスができます。複数のプロジェクトが同時に進んでいるときにも、「情報をあちこち探し回って、時間を浪費してしまう」ということがなくなり、効率よく作業を進めることができます。 参考:スタックは自分にしか表示されないため、チームで Evernote をお使いの場合に、スタックを他のユーザーと共有することはできません。チームでの効率的な情報共有には、Evernote Business の「スペース」の機能をぜひご利用ください。 よく使う情報への「リンク集」を作ってすばやく仕事を始める 企業との取引では、先方から指定されて「データの保存場所」や「使用するツール」などが決められていることがあります。先ほどと同じくライティングを例に挙げると下記のようになります。 原稿は、ドキュメントツール A で作成 写真は、クラウドストレージツール B に保存 記事に差し込むイラストは、デザインツール C で作成 仕上がった原稿は、CMS ツール D に入稿 特に最近では、Web ブラウザからアクセスして利用する「SaaS 型のツール」が多いため、プロジェクトでは多くの「リンク」を管理する必要が生じます。これらのリンクをブラウザのブックマークに登録する方法もありますが、複数のクライアントとプロジェクトが同時に進んでいると整理が煩雑になります。これらの情報も Evernote にまとめておくと、効率よく仕事に取りかかることができます。先ほど作成したプロジェクトのノートブックに「プロジェクトのリンク集」というノートを作成し、作業に必要なリンクをまとめます。ブラウザのブックマークと違いリンクと一緒にメモも残せるので、注意事項などを一緒に記録しておけばすぐに参照することができます。 Evernote の暗号化機能を利用すると、ノートのテキストを暗号化して情報に対する保護を高めることができます。閲覧にパスワードの要求が可能になるので、プロジェクトで使用するアカウントのログイン情報などをメモする際にはこの暗号化機能を活用します。 また、SaaS 型ツールの場合、プロジェクトに関係するデータやフォルダに直接アクセスできる URL を発行できることが多いので、それらをメモしておけばすぐに必要なデータにアクセスし、作業を始めることができます。 日本の大手 IT 企業が行った調査によれば、日本国内の企業では 1 社あたり平均で 8.7 個の SaaS 型ツールを利用していると述べられています。初期投資が必要なく、Web

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新年度を迎えるための情報整理術 5 選

日本では、春は大きな節目の季節です。桜の便りとともに新たなスタートを切る方も多いことでしょう。 今回は、新年度に向けしっかりと準備を行い最高のスタートを切るために、Evernote を使った情報整理術を 5 つご紹介します。 整理術① 古いプリントや作品の整理 保護者としては、新年度になって新しい教材やプリントがたくさん届く前に、古い年度のものはスッキリ整理しておきたいところです。 いらないものは処分するとしても、中には取っておきたいものもあります。例えば、担任の先生からのメッセージが書かれたお便りや、頑張って 100 点を取ったテストなど、取っておきたい書類は「デジタル化」して整理すると便利です。 プリント類はスキャンして Evernote に取り込みます。スマートフォンアプリのドキュメントカメラ機能を使えば、カメラで撮影するだけで簡単に書類を取り込むことができます。 年度末は、子どもたちが学校からたくさんの作品を持って帰ってきます。ずっと取っておきたいのはやまやまですが、場所に限りがあるのもまた事実。そんなときは、カメラで撮影して写真で Evernote に保存するのがおすすめです。写真なら大きいサイズのものや、立体的なものでも問題ありません。 先ほどと同じく「挿入ボタン → カメラ」から撮影することもできますし、すでに撮影された写真をノートに添付することもできます。 データとして保存しておけば場所も取らず、後から探すときにも便利です。そして何より、思い出をずっと取っておくことができます。 今回はスマートフォンアプリを使ったスキャンの方法をご紹介しましたが、専用のスキャナを使うと書類のデジタル化がより効率化できます。こちらの株式会社PFUとのコラボ記事では、Evernote と連携できるスキャナ「ScanSnap」を使った整理術が紹介されていますので、ぜひご覧ください。 整理術② 大学の授業の情報を一箇所に集めて整理 大学の授業は高校までとは異なり扱う情報が一気に増えますが、それを自分自身で管理しなければならないので意外にたいへんです。効率よく学習を進めるための整理術をご紹介します。 まずは科目別にノートブックを作ります。例えば法学部の学生の方なら、憲法・民法・商法……というように履修する科目ごとに作成します。 ノートブックを作ったら、そこに授業の情報を整理していきます。電子シラバスが Web 上で公開されているなら、Web クリッパーの機能を使って簡単に保存できます。 シラバスや教材資料が PDF などのデータで配布されている場合は、ドラッグ&ドロップでノートに添付できます。授業のノートをパソコンで取り、関連する資料のデータを添付しておけば、情報が一箇所にまとまり後から振り返りしやすくなります。 「ノートは手書き派」という方でも、先ほどご紹介したドキュメントカメラ機能を使えば、きれいにスキャンして保存しておくことができます。 教授やクラスメイトとメールでやり取りした内容は、メール転送機能を使って保存ができます。(転送用のメールアドレスの確認方法は、こちらのヘルプ記事をご参照ください。) ※メール転送は Evernote Premium / Evernote Business の機能となります。 メールの保存方法では、Gmail をお使いの方は Evernote for Gmail を、Outlook をお使いの方は Evernote for Outlook をご利用いただくこともできます。 Evernote に授業の情報をまとめておけば、PC かスマートフォンがあればいつでも情報を見ることができ、通学の際に紙の資料を持ち運ぶ手間もありません。Evernote はブラウザからアクセスすることもできるので、学校の PC からログインしてノートを見ることもできます。 学びの記録が蓄積していくことで、Evernote が大学生活における自分だけの「学びのプラットフォーム」になります。過去のブログ記事では、大学生の方の実際の活用事例もご紹介していますので、ぜひご参考ください。 iPad と Evernote をフル活用する現代の大学生 – 鳥取大学医学部生の使い方 | Evernote 日本語版ブログ 「ログを残すことで日々が計画的に」 – 理系大学生の

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複雑な時代を生きるために知識を「耕す」

現代社会は、様々なものごとが入り組んでおり、予測が困難で「複雑な時代」だと言われています。 “今や社会そのもの、さらには社会活動、社会問題のすべてがあまりに複雑である。唯一の「正しい答え」が、あらゆる問題に通用するはずがない。答えは複数ある。だが、そのうちかなり正しいと言えるものさえ一つもない。” P.F.ドラッカーが著書「新しい現実」のなかでこう語ったのは、旧ドイツでベルリンの壁が崩壊した 1989 年でした。四半世紀以上の先の未来を生きている私たちにとって、彼の言葉は、より現実味を帯びています。 多様化する人と社会。時間と場所を越えてつながるネットワーク。それを通じて絶え間なく流れ続ける大量の情報。このような時代のなか、私たちは日々新しい課題に直面しており、過去に学んだ知識や経験だけでは、その課題を解決することが困難に感じられることがあります。 私たちがこの複雑な時代を生きるために必要なこととは、いったい何なのでしょうか。 人生を通じて学び続けることの必要性 「複雑な時代」はごく最近の社会や経済の情勢を反映したキーワードのようにも聞こえますが、先ほどご紹介したドラッカーの言葉のとおり、ずっと以前からあった考え方です。 日本でも、例えば文部科学省の歴史資料によると、高度経済成長期であった1960〜70 年代にはすでに、技術の急速な発展と社会の複雑化に対してどのような教育を行うべきかという議論がなされていました。 “四十六年には、社会教育審議会が「急激な社会構造の変化に対処する社会教育のあり方について」答申し、社会の激しい変化の中で、国民は「あらゆる年齢階層を通じて、絶えず自己啓発を続け、人間として主体的に、かつ豊かに生き、お互いの連帯感を高めることを求めている」とし、自己学習と相互教育の意欲を組織的に高め、その機会等を提供する社会教育への期待を述べた。” マクドナルドの日本 1 号店が銀座に開店し、世界初のカップ麺(カップヌードル)が発売されたのは、このメッセージが発信されたのと同じ 1971 年でした。そう考えると、私たちの仕事や生活がわずか半世紀でどれだけ大きな変化を遂げたのかが実感できます。 教育の前提にある科学技術や社会情勢が刻一刻と変化するからこそ、学生時代の学校教育だけでなく、人生を通じて学び続けることが必要だということが分かります。 「疑問」をタネに「問い」を立てる しかし、何かを学ぶ必要性を感じていても、私たちが現実に直面する課題は明確な答えがあるわけではなく、そこには教科書が存在するわけでもありません。私たちが学びへの第一歩としてやるべきことはいったい何なのでしょうか。 オックスフォード大学の苅谷 剛彦 教授は著書・知的複眼思考法のなかで『まずはものごとに疑問を感じること、「ちょっと変だな」と疑いを持つことが、考えることの出発点になる』と語っています。 例えば仕事であれば、日々の業務を行う上で「この業務は、なぜこのような進め方をしているのか」「お客さまは、なぜこのような要望をしてくるのか」と疑問を持つことが、学びへの第一歩となります。 作業中に感じた疑問をその場で調べ始めるわけにはいかないので、後で見返すことができるよう、どこかに書き留めておいた方が良いでしょう。 Evernote でもメモを取る方法はいくつか用意されていますが、新しいホーム画面の「スクラッチパッド」を使えば、作業を中断することなくすぐにメモを取ることができます。 スクラッチパッドをノートへ変換すると、メモを書いた日付がタイトルとなって保存されます。自分が疑問に思ったこと・感じたことをログのように残しておき、後から見返して、問いを立てる材料とすることもできます。 問いを解決するために必要な情報を集め、整理する もしも、問いを眺めていたら突然アイデアがひらめき、それで解決ができたならとても素晴らしいことです。しかし現実には、そこまでうまくはいきません。多くの場合、私たちが課題を解決するためにはまず「情報」を集めることが必要です。 例えば、お客さまからのご要望に課題があれば、先方から届いたメールや、担当窓口がやり取りした記録を見返してみることが第一歩となるでしょう。自分が初めてリーダーになりチーム・ビルディングに課題があれば、リーダーシップについて書かれた書籍を読む、あるいは上司にインタビューしてアドバイスを得る必要があるかも知れません。 インターネット上の記事、インタビューしたメモ、類似の課題を研究した論文、システム上の定量的なデータ。情報はさまざまな場所に、さまざまな形で存在します。まずはそれらを集めて、整理する必要があります。 京都大学名誉教授の梅棹 忠夫 氏は、著書「知的生産の技術」のなかで情報の「整理」についてこう述べています。 “整理というのは、ちらばっているものを目ざわりにならないように、きれいにかたづけることではない。それはむしろ整頓というべきであろう。ものごとがよく整理されているというのは、みた目にはともかく、必要なものが必要なときにすぐとりだせるようになっている、ということだとおもう。” 課題に対して継続的に取り組むためには、デジタルとアナログが織り混ざった多様な情報を効率的に集め、必要なときに取り出せるようにしておく必要があります。 過去の記事ではさまざまな情報を Evernote に保存する方法をご紹介しましたが、新しいホーム画面では、保存した情報を取り出すための工夫も施されています。 「最近保存した内容」のウィジェットには Web クリップ、文書、音声、メールというように保存元の種類に応じて最近作成されたノートにすぐアクセスすることができます。 例えば、移動中にスマートフォンからニュース記事のクリップをまとめて保存しておき、オフィスや自宅のデスクトップパソコンからホーム画面の「最近保存した内容」を見て情報の整理を行うことができます。 集めた情報を咀嚼し、まとめ直す 集めた情報は目の前の課題を解決するための「材料」となりますが、解決方法そのものではありません。 同じ食材を使ったとしても、それを食べる人に合わせて料理人が調理を変えるように「情報を使ってどのように課題を解決するか」はあくまで、課題と向き合っている私たち自身に委ねられています。 山口県立大学の吉岡 一志 准教授の論文では、高等教育における学習方法として“LTD(Learning Through Discussion)”という手法が紹介されています。LTD は学生のための教育手法としてだけではなく、私たちが「明確な正解のない課題」に取り組むための方法としても示唆に溢れています。 LTD では情報の「整理・分析」に続く最終ステップとして、集めた情報を自分なりに咀嚼してまとめ直し、ディスカッションでそれを的確に相手に伝えることが重要な位置づけになっています。これは、仕事に置き換えるのであれば「集めた情報を分析しそこから得られる示唆や次の打ち手を検討し、報告書を作ったり会議で発表する」ということに似ています。 Evernote で記録しておいたさまざまな情報を振り返り、課題の解決のために「まとめノート」を作りましょう。 新しいホーム画面の「ノート」のウィジェットでは、最近使用したノートが最近編集した順に表示されます。また、頻繁にアクセスや編集・検索するノートは「おすすめ」として表示されます。いま自分がオンタイムで取り組んでいる課題に「もっとも関連した情報」へすぐにアクセスすることができ、目の前の課題に集中して取り組めるようになっています。 知識を耕し続けることの大切さ 1965 年にユネスコで提唱された「生涯教育」や、1970 年代に OECD(経済協力開発機構)で提唱された「リカレント教育」のように、変化が激しく複雑な時代に対応するために、さまざまな教育の形が世界中で議論されてきました。 それらのいずれにも共通するのは、学びとは学生時代に「一度だけ収穫」するようなものではなく、一生をかけて「耕し続ける」ようなものであるということです。 人生には(特に、現代のような複雑な時代においては)「これを学んで、これだけの成績を修めておけば、正解にいつも辿り着ける」というコースは残念ながら存在しません。 しかし、だからと言って「学ばなくても良い」ということは決してなく、自分が取り組むべき課題を明確にし、それに対する主体的な学びを続けていく必要があります。 また、学びとは本来「やる必要があるからやる」という義務的な側面だけでなく、「知らなかったことを知ることができる」「できなかったことができるようになる」という達成の喜びや、学ぶことそのものの楽しさもあるはずです。 どんな時代であったとしても学びを続け、知識を耕し続けていくこと。これこそが、より良い人生を過ごすために必要なのではないでしょうか。

多様化するタスクのストレスコントロール

働き方が多様化する現代。特に最近では、新しい生活様式の広がりにより「在宅でのリモートワーク(テレワーク)」をされている方も多いと思います。 しかし、夜中や週末までつい仕事をしてしまったり、思ったほど家事や育児との両立がうまく行かなかったりしてストレスを感じることはないでしょうか。 2020 年 5 月に厚生労働省がリモートワークについてまとめた資料によれば、リモートワーク経験者の半数近くが、仕事とプライベートとの区別に課題を感じています。 近年では、家庭においてパートナーとの役割分担を柔軟に調整したり、複数の会社で仕事をかけ持ちする「複業」に取り組んだりする機会も増えています。単に「仕事かプライベートか」というだけではなく、私たちの「日々の生活のなかでやるべきタスク」の境目が溶け合うシーンが増えているとも言えるかも知れません。 そこで今回は、仕事とプライベートの境目があいまいになりがちな在宅でのリモートワークにおいて、上手にストレスをコントロールし「やらなければならないタスク」に取り組むための 3 つのヒントをご紹介します。 新たにやってくるタスクをコントロールする 「リモートワークでせっかく通勤や会議の時間が減ったのに、思ったほど、やるべきことができていない気がする」と、ストレスを感じることはありませんか。 リモートワークでのやり取りはメールやチャットによる「テキスト・コミュニケーション」が主となりますが、連絡が来たものに手当たり次第に手を付けていると、目の間に積まれる細かなタスクに忙殺され「時間があるはずなのに、本来やるべきことに取り組めていない」というストレスが溜まってしまいます。 米国のノーザンイリノイ大学とインディアナ大学との共同研究によれば、自分でコントロールできない仕事に就いている人は、そうではない人よりも強いストレスを感じると報告されています。テキスト・コミュニケーションでは「発信する側」は相手の状況に関係なく一方的に送りつけることができるため、「受けとる側」でうまくコントロールすることが大切です。 すべてのタスクが「その場ですぐに取り組まねばならない」というわけではありません。新しいタスクがやって来たら、緊急のもの以外はその場では着手せず、いったんメモだけして「保留」にしておきましょう。 Evernote で「タスクのパーキングエリア」(一時的な保留の場所の意)という名前のノートを作ります。タスクの連絡が来たら、このノートにいったんメモだけ残しておき、その場では着手しないようにします。チャットの場合はメッセージへのリンクを取得できる機能があるものが多いので、一緒にハイパーリンクもメモしておくと、後で見直しやすくなります。 ホーム画面の「固定表示されたノート」に登録しておけば、メモが必要なときに簡単にアクセスすることができます。 また、ノートにリマインダーを設定しておき、保留したタスクを後で忘れずに確認できるよう、通知を送ることもできます。 境目があいまいだからこそ、スケジュールを立てる 通勤の必要があれば、特に意識せずとも「平日昼間は仕事、夜と週末はプライベート」というように区別が付けられます。しかし、在宅リモートワークでは両者の境目は曖昧になりがちです。 仕事のちょっとした合間にプライベートのタスク(家事や育児など)を処理できるのは柔軟性があってすばらしいことですが、線引きがあまりに曖昧すぎるとどちらも思うように進まず、ストレスが溜まってしまいます。 仕事もプライベートも含めて 1 日の「タスクを実行する時間」のスケジュールを立てることで、今やるべきことに集中しやすくなります。 例えば、洗濯ものは「乾いたら取り込む」のではなく、「午後 3 時〜3 時半で、取り込む・たたむ・しまうタスクを行う」というように時間帯を決めます。そうすれば、お昼を食べた後の午後 1 時〜3 時の間は洗濯ものを気にせず、仕事に集中できるようになります。(もちろん、突然の雨が降ってきた場合には、予定を待たずにすぐ取り込むべきでしょう。) 子育て中で、パートナーが不在の時間がある場合、集中が必要なタスクに取り組むことは難しいかも知れません。ワンオペレーションの時間帯は細切れになっても良い「単純作業のタスク」を処理する時間に充てておき、集中して取り組む必要のあるタスクはパートナーが帰宅した後に処理する、といったスケジューリングも考えられます。(育児のタスクは突発的にいろいろなことが起こりがちなので、予定どおりに進まないリスクも考慮しなければなりません。) Evernote では表の機能を使ってスケジュール表を簡単に作成することができます。 また、Excel や スプレッドシートで作っておいた表をコピー&ペーストして表を作ることも可能です。 表の編集方法については、下記のヘルプ記事もご参照ください。表を編集する – Evernote ヘルプ&参考情報 振り返る 可能であれば、1 日の終わりに今日予定していたことと実際にできたことを振り返り、そのうえで明日の予定を立てておくと、翌日がスムーズに進みます。 企業では、業績の「予実管理」というものがあります。経営目標の達成のために必要な「予算」を立て、それに対してどれだけの「実績」を上げられたのかを分析し、経営活動のカイゼンにつなげる、というものです。 予実管理には、課題が「見える化」できるようになり、対策が立てやすくなるというメリットがあります。 個人でも 1 日の活動の予定と実績を突き合わせることにより、その日にできたこと/できなかったことを見える化することができます。それを元に、次の日はどのように活動すれば良いのか計画を立てることで、より良い一日を過ごすためのカイゼンのサイクルを回すことができます。 実際に予定と実績を比べてみると、例えば「家族が帰宅して慌ただしい夕方の時間に、集中力が必要なタスクを処理しようとした」というように、意外と「できそうにない時間帯で無理矢理タスクを処理しようとしている」ことがあります。 状況が整っていない時間帯にタスクを処理しようとしても、うまくいかないことが多く、それによって自己肯定感も下がってしまいます。予定と実績が食い違っている場合は「頑張りが足りない」というような表面的な理由で片付けず、なぜ予定どおりにできなかったのか根本的な原因を考えて、次の対策を立てておくことが重要です。 先ほど、Evernote で作成した予定表をもとに「日記」のノートを作り、その日の予定と実績や、気が付いたことをメモしておきましょう。 日ごとの振り返りを Evernote に溜めていき、1 週間ごとや 1 ヵ月ごとといったある程度のまとまりで見直しするのもオススメです。 一定期間のまとまりで振り返ることで「週初めは比較的タスクを処理できているが、週末は疲れて能率が落ちやすい」「午後は曜日によって家族の帰宅時間がまちまちなので、午前中の方が集中してタスクに取り組みやすい」といったように傾向が見えてくるので、対策を立てやすくなります。 筑波大学の准教授であり、「メディアアーティスト」として多方面で活動している落合陽一氏は、著書・超AI時代の生存戦略のなかで「ワーク・アズ・ライフ」という概念を提唱しました。仕事と日常生活とが限りなく融合するこの概念のもとでは、タイムマネジメントよりもストレスマネジメントが重要であると、同書のなかでは語られています。 これまで私たちは、仕事とプライベートとを「オンとオフ」という考え方で切り分けてきました。しかし、ライフスタイルの多様化やテクノロジーの発展により、その境目はこれからさらに曖昧になっていくことでしょう。曖昧になるからこそ、ストレスを上手くコントロールするためには「本当に自分がやりたいこと・やるべきこと」に取り組めるように、仕事や日常生活を整えていくことが重要です。 皆さまが「本当にやるべきこと」に取り組むために、Evernote がお役に立てましたら幸いです。

知的好奇心を掘り下げる「学習帳」の作り方

子どもたちの好奇心のパワーには、ときに驚かされることがあります。「なんで?どうして?」と質問攻めにあい、たじろいでしまった経験がある方もいらっしゃるかもしれません。 学校や塾などでの勉強も大切ですが、せっかく疑問に思ったことなら、それを「学び」の機会として活用できるかも知れません。そこで今回は、子どもたちの好奇心のパワーを学びとして深めるための、Evernote を使った学習ノートのアイデアをご紹介します。 ネタ帳として Evernote を使う オックスフォード大学・社会学科教授の苅谷 剛彦 氏は著書・知的複眼思考法のなかで丸々一つの章を割き「問いの立て方」を解説していますが、見聞きしたことに対して自ら疑問を持ち「問いを立てる」というのは、実は大人でも難しいものです。 いきなり「不思議に思ったことを調べてみよう」と投げかけても、子どもの手がなかなか動かないことがあるかも知れません。そんなときには、「問いを立てる」ためのヒントを大人がガイドしてあげるのも一つの手です。ふだんの会話のなかで子どもから質問されたことをメモして Evernote にストックしておき、問いを立てるためのネタ帳にしましょう。 Evernote はスマートフォンからもすばやくメモを取ることができるので、日常のちょっとしたことをメモするのにも便利です。iPhone をお使いなら Fastever という連携アプリ、 Android スマートフォンをお使いなら Evernote ウィジェットを使用して、ホーム画面から簡単にノートを作成することができます。子どもの好奇心を育もうと考えると「空はなぜ青いのか」というように、どこか壮大な(あるいは、どことなく哲学的な)問いにばかり注目してしまいますが、少し確度を変えてみるだけで、好奇心を育むためのネタはたくさん隠れています。例えば「なぜ学校に行かなければならないのか」という、ちょっと大人が困ってしまうような質問であっても、 学校へ行くというルールは、誰がどのように決めたのか そもそも、なぜ学校が作られたのか 日本の学校と、海外の学校とはどのように違うのか というように、見方を変えればさまざまな問いを展開することができます。また、「ケーキはどのように作られているのか」という一見すると単にハウツーを調べるだけのような質問であっても、「ケーキの作り方を調べる」だけではなく 実際に作って感想を書いてみる 近所にどんなケーキ屋さんがあるのか調べてみる ケーキ屋さんには平均でだいたい何種類くらいのケーキがあるのか調べてみる というように、親子で一緒に取り組むワークとして展開することもできます。Evernote に「問いのネタ」を貯めるときにはあまり難しく考えずに、どんどんため込んでしまうのがオススメです。 学習ノートとして Evernote を使う 問いを立てたら、その問いについて実際に調べ、考えたことを学習ノートにまとめていきます。Evernote でデジタルな学習ノートを作る方法をご紹介します。まず「新規ノート」のボタンから、新しいノートを作成します。まっさらな状態から書き始めても良いですが、何かしらのガイドがあった方が書きやすくなりますので、例えば 不思議だと思った理由 調べたこと 調べた感想 さらに調べてみたいと思ったこと というように予め見出しを置いておくと良いでしょう。表機能を使えば、見た目にも分かりやすくなります。 有料版の Evernote をお使いの場合、作ったノートをカスタムテンプレートとして登録し、次にノートを作成するときに簡単に呼び出せるようにすることもできます。 ノートには写真のほか、ハイパーリンクや PC のデータファイルも添付できるので、参考資料を一緒に保存しておくことができます。 最近は動画で解説された情報も充実していますが、ノートに YouTube の URL を貼り付けると動画がノートに埋め込まれ、サイトを開かなくても動画を再生して見ることもできます。(動画を再生するためには、インターネットに接続している必要があります。) このように、デジタルで学習ノートを作っておけば、さまざまな資料を一箇所にまとめておくことができます。また、 以前に作った学習ノートを検索してすぐに探せる ジャンルごとにノートブックやタグで分類して整理する 大人と子どもで共有してコメントをする といったことができるのも、デジタルならではの利点です。子どもの年齢やデバイスの利用状況に応じて、「大人がテンプレートを作っておき、入力は子どもが行う」「子どもは手書きで調べたことをメモしておき、大人と一緒に Evernote にまとめる」といったように運用するのが良いでしょう。(Evernote なら手書きのメモもキレイに保存することができます。) 疑問を持ち続けることの大切さ 先ほどご紹介した知的複眼思考法では、『まずはものごとに疑問を感じること、「ちょっと変だな」と疑いを持つことが、考えることの出発点になる』と述べられています。 また、物理学者のアルベルト・アインシュタインは「大切なのは、疑問を持ち続けることだ。 神聖な好奇心を失ってはならない。(The important thing is, I can continue to have doubts. And

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Evernote でつくる家族のつながりのカタチ

新しい生活様式の広がりによって、「人と人とのつながり方」にも、さまざまな変化が現れています。 ネットワーク技術や業務ツールの発展により、仕事においてはメンバーが離れていても効率よく「情報共有」を行い、チームワークを持って働くことができる環境が少しずつ増えてきました。 「チームでの情報共有」というと、このような仕事の文脈で語られることが多いですが、「家族」もまた、私たちの人生にとってかけがえのないチームだと考えると、情報共有の仕方で応用できることがたくさんあります。 今回は Evernote を使って、家族と情報を共有するためのヒントをご紹介します。 パートナーとの情報共有 現代は生活スタイルが多様化したことにより、パートナーとの役割分担も柔軟に変化するようになりました。お互いがそれぞれに働いていれば、普段から家事を分担したり、仕事のスケジュールに合わせて担当を調整したりすることも多くあります。 パートナーとの日常的なコミュニケーションはメールやチャットで行うことが多いと思いますが、「何回も繰り返し使う情報」や「頻度は少ないが一定のタイミングで必ず使う情報」などは、Evernote で情報をストックする場所を作っておくと便利です。 例えば、いつも使っている日用品のメモを作ってパートナーと共有しておけば、買い間違えを防ぐことができますし、仕事帰りに買い物を頼むときにもスムーズです。 また、「年賀状作成」のような毎年行うイベントも、今年どのように送ったかメモしておけば、来年の年賀状を作るときに参考にできます。 頻度が少ないイベントは、時間がたってしまうと「前回どうしていたか」を思い出したり、当時の情報を探したりするのがたいへんです。「たまにしかない」ことほど、メモを残しておくことがオススメです。 兄弟との情報共有 お互いの生活があると「離れて暮らしている兄弟と会う機会がなかなか取れない」ということがあるかも知れません。Evernote を使って、コミュニケーションのきっかけを作ってみましょう。 例えば、ノートブックの共有機能を使って「写真アルバム」を作り、お互いの家族の写真を共有して近況報告してみるのはいかがでしょうか。実家に残っている昔の写真を保存すれば、懐かしい思い出がいつでも見られるデジタル・アルバムにもなります。 写真はスマートフォンアプリのドキュメントカメラ機能を使ってスキャンすることもできますし、量が多いときには ScanSnap を使うと便利です。Evernote の「プレミアム」プランなら、ひと月あたり 10 GB までデータをアップロードすることができるので、写真がたくさんあっても安心です。 また「お互いに共通する情報」を共有しておくのもオススメです。例えば、Excel で親戚の住所録を作り Evernote で共有しておけば「年賀状を出す」「慶事で贈り物をする」といったときに、いちいち実家に住所を聞かなくても済みます。 Windows / Mac のデスクトップ版の Evernote では、ノートに添付されたファイルを直接開いて編集することができ、保存すればそのまま最新の内容が同期されるので、複数人でメンテナンスするのも簡単です。 メンテナンスした際にはファイルと一緒に更新履歴のメモを書いておくと、誰が何を変更していたのかが分かって便利です。 親との情報共有 2020 年末に行われた内閣府の調査によれば、2020〜2021 年のホリデーシーズンは全体の 2 割近くが「例年は帰省していたが今年は帰省しない」と回答しました。 「例年も帰省しておらず、今年も帰省しない」と回答した人と合わせると全体の半数を越えており、「離れて暮らしている親と、会える機会が減ってしまっている」という現状が伺えます。 こういうときこそクラウドのツールを活用したいところですが、世代の違う家族との間では「相手が情報共有のやり方やツールの使い方に慣れていない」という難しさがあります。 いくら便利なツールがあっても、相手にとって使いにくければ意味がありません。そんなときにはツールを使うことにこだわりすぎず、相手に合わせた情報共有の方法を考えてみることが大切です。 親とのやり取りはアナログな手紙や電話であったとしても、もらった手紙をスキャンしたり、電話で話したことをメモしたりして、こちらの手元で Evernote に保存しておくだけでも意味があります。 例えば「どんな親戚付き合いがあるのか」「住んでいる地域にどんな慣習があり、どう関わっているのか」といった情報は、親から直接聞かないと分からないことが多くあります。いざ聞こうと思っても、改めてタイミングを作るのはなかなか難しいものです。手紙や電話など、普段のコミュニケーションの中から情報を記録しておけば、将来的に自分が引き継ぐことになったときに役立ちます。 また、自分の親がこれからどんなライフプランを描いているのか、子どもに対してどうして欲しいのか、話を聞いたときに少しずつメモに残しておけば、後から見返すこともできます。 親とは直接ツールを使った情報共有ができなかったとしても、情報を Evernote でまとめて兄弟と共有し、一緒に家族の将来について考えてノートを更新していくのも良いかも知れません。 相手を想うことこそが「つながり」 先ほどご紹介した内閣府の調査によれば、新しい生活様式の広がりによって「同居家族と過ごす時間が増えた」と回答した人は全体の 70% 以上にのぼり、そのうち「増えた時間を保ちたい」と回答した人は 8 割を越えるという結果になりました。 もしかしたら、家族との「つながり」がこれほど見直されている時代は、今までになかったかも知れません。大切なのは「どのように家族とのコミュニケーションを取るのかを、改めて考えてみること」や「相手のことを想い、連絡を取ってみること」であり、それが家族との「つながり」を作ることに他ならないのではないかと思います。 その「つながり」を助けるものとして、Evernote がお役に立てましたら幸いです。

Evernote で作る年末年始の「おうち準備手帖」

もうすぐやってくる新しい 1 年に向けて、準備にお忙しい方も多いことでしょう。 余裕をもって計画的にやろうと思いながらも、1 年に一度のことだと「去年はどうしていたか」と思い出すだけでたいへんです。 Evernote は日常のアイデアをメモするだけではなく、新年の準備のように「頻度は少ないが、決まった時期に必ずやらなければいけないこと」を記録しておくのにも役立ちます。 今回は、Evernote で作っておくと便利な年末年始の「おうち準備手帖」のアイデアをいくつかご紹介します。 準備手帖その 1:大掃除のチェックリスト 例えばフローリングのワックスがけのように、大掃除では「普段はなかなか手が行き届かないところ」をきれいにしたいですよね。 今は、場所や用途に合わせていろいろなお掃除グッズが売っているので、大掃除に合わせてそれらを購入する方も多いと思います。 ホームセンターやドラッグストアへ買い出しに行ったときに買い忘れがないように、掃除する場所と必要な道具のチェックリストを作っておくと便利です。 年末はゴミ収集のスケジュールが普段と異なることも多いので、収集日も一緒にメモしておくと大掃除のスケジュールが立てやすくなります。 準備手帖その 2:おせち料理のレシピ お正月の風物詩と言えばおせち料理ですが、このときしか作らないようなメニューもあって、なかなか手間がかかります。 インターネットで調べたレシピ情報や、おばあちゃん・お母さんから教わった「我が家の秘伝」をメモしておくと便利です。 また、食べる人の好き嫌いや、アレルギーの情報なども一緒にメモしておけば、おせち作りの参考にできます。 準備手帖その 3:お歳暮のお付き合い帖 どなたに何を送ったか、どなたから何をいただいたか、お付き合い帖を作ってメモしておきましょう。毎年メモをとっておけば、「今年のお歳暮は何を贈ろう」と悩んだときにも役立ちます。 ネットショップのリンクを一緒にメモしておくと、注文するときにもスムーズです。 準備手帖その 4:お年玉のお付き合い帖 こちらもお付き合い帖のアイデアです。 普段はあまり会えない親戚だからこそ、ちゃんと記録しておくことで、お付き合いを大切にできます。 準備手帖その 5:たまった年賀状の整理 親しい人や、長年会っていない知人から便りがあるのは嬉しいもの。しかし、年々たまっていってしまう年賀状は、保管場所に悩みます。 Evernote のスマートフォンアプリなら、年賀状をカメラで簡単にスキャンしてデジタルで保存できます。これなら場所を取りませんし、何年経ってもすぐに見つけることができます。 過去の年賀状がたくさん溜まっていて 1 枚ずつスキャンするのがたいへんな方には、ScanSnap を使ってまとめてスキャンするのがおすすめです。 準備手帖その 6:楽しいおうち時間を過ごすための工夫 最後はちょっと番外編を。 年末年始の連休は、普段はなかなか取ることができない「ゆっくりとしたおうち時間」を過ごすのにもピッタリです。 例えば、お気に入りのチームの情報を集めたノートを作って、お正月のスポーツ中継を観戦してみるのはいかがでしょうか。選手や監督のことを事前に知っていれば、白熱する勝負をよりドラマチックに楽しむことができます。 他にも、時代劇のお正月特番に登場する歴史上の人物について調べてみたり、普段は時間がなくてなかなか消化できない海外ドラマ・シリーズを一気見して、感想をまとめたノートを付けていくのも面白いかも知れません。 すてきな新年を 暮れが近づくにつれて「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」と焦ってしまいがちですが、メモをうまく活用すれば、そんな気持ちにもちょっと余裕ができます。 新しい年を気持ちよく迎えられるように、年末年始の準備にぜひ Evernote をご活用ください。

今年を振り返り来年の計画を立てるための Evernote 活用法

一年の締めくくりとなる師走の季節。その字のごとく新しい年に向けての準備にお忙しい方も多くいらっしゃると思います。 皆さんが今年の最初に立てた目標はどうだったでしょうか。見事達成ができたこともあれば、頑張ったけれどもう一歩だったことや、残念ながら手に付かなかったこともあるかも知れません。 もちろん、最初の計画どおりに行くことがないことを私たちは知っていますが、良い結果であっても悪い結果であっても、大切なのは「振り返り」を行うことです。 うまく行ったことは「何が良かったのか」。いま一歩だったことは「何が足りなかったのか」。次の一年がより良いものになるように、Evernote を活用して今年を振り返り、来年の計画を立てましょう。 今年を振り返る 忙しい毎日のなかで落ち着いて振り返りを行うことはなかなか難しいものですが、一定の節目で行われる「イベント」をきっかけにして、時間を設けてみるのも良いかも知れません。 例えば、会社で半期や四半期ごとに「人事評価の面談」が行われているという場合、それを活用してみるのはいかがでしょうか。第三者から客観的なフィードバックが得られるというのは、実はなかなか貴重なものです。 評価シートを受け取ったら、Evernote に保存しておきます。PDF や Excel などのデータの場合は、ノートに直接添付することができます。 シートを紙で渡された場合でも、Evernote のスマートフォンアプリで「ドキュメントカメラ」機能を使えば、簡単にスキャンして取り込むことが可能です。 上司との面談でフィードバックを受けた内容を、ノートに追記して整理しましょう。表を作成する機能を使えば、見た目にも分かりやすく整理することができます。 もし、あなたが会社の役員や個人事業主である場合、誰かからフィードバックを受けることが難しいかも知れません。そんなときは、あらかじめ決められた質問に答えていくことで、客観的な振り返りを行いやすくなります。 例えば、コーチングの「GROW モデル」のようなフレームワークを使って、自分自身をセルフ・コーチングするように質問を投げかけてみることもおすすめです。 来年の目標を立てる 振り返りが終わったら、もうすぐやってくる新年をより良い形で迎えられるよう、来年の目標を立てましょう。 Evernote には、将来の計画を立てるためのテンプレートがいくつか用意されています。例えば「年間目標」のテンプレートでは、目標のそれぞれについて計画を立てて管理することができます。 2021 年の「年間カレンダー」のテンプレートも用意されていますので、より細かく計画を立てることもできます。 かの Google 社の働き方を紹介した書籍「世界最高のチーム」でも、振り返りの重要性についてはページが割かれており、そこでは振り返りを「行動前・行動中・行動後」の 3 回行うことが薦められています。 常日頃から、このような 3 回の振り返りを行うことはハードルが高いかも知れませんが、折に触れて振り返りを行うことで、経験は自分の血肉へと変わっていきます。 新たな年が皆さんにとってより良い一年となるように、ぜひEvernote をご活用ください。