Posts by 山田井 ユウキ

それまで IT と無縁だった会社が Evernote Business 導入で大きく変わった – 本間製パン株式会社

東海地区を中心に製パン業を展開し、大手喫茶店チェーンや高級ホテルに卸すなど飲食店からの信頼も厚い本間製パン株式会社。これまで IT とは無縁の会社だったという同社ですが、Evernote Business を導入したことで営業の効率やスピードが飛躍的に向上したといいます。Evernote によって起きた変化と、導入のポイントなどについて同社取締役 営業部長の佐伯信哉さんと営業部の星熊伸作さんに伺いました。 Evernote 導入以前は IT ツールに縁のないアナログな会社だった ――御社の事業について教えていただけますか。 佐伯:弊社の工場で作ったパンを東海地区の喫茶店チェーンやホテルなどに卸しているほか、ベーカリーの直営店やスーパーでの販売も行っています。珍しいところだとセントレア空港に発着する飛行機の機内食用のパンも、名古屋エアケータリング様を介して使用して頂いております。あとは、こだわりのパンを使ったラスクも作っています。 星熊:販売はオンラインストアでも行っているのですが、その中でも焼き菓子を中心とした商品は私が担当しています。 佐伯:パン工場では、弊社にしかない最新の機械や 25m 以上の大きさのパン焼き機を導入するなど、徹底したこだわりでどこにも負けない美味しさを追求しています。全国のみなさんにもぜひオンラインストアなどでお買い求めていただいて味わっていただきたいですね。 ――Evernote との出会いを教えてください。 佐伯:中小企業の IT コンサルティングをしているカムサという会社の方から教えていただいたのがきっかけです。それまでの弊社は非常にアナログな会社で IT ツールといえばメールか、営業部が個人で使用しているグループ LINE くらいしかありませんでした。 ――Evernote の第一印象はいかがでしたか。 佐伯:情報を大勢で共有しやすいツールだなと思いました。2017 年 12 月に開催された勉強会に参加して、Evernote について詳しく知ることができたのもあり、営業部全体で導入してみることにしました。同時に iPad と ScanSnap スキャナも使い始めました。 ――戸惑いなどはありませんでしたか? 星熊:最初はどうやって使っていいのか戸惑った部分もありましたが、最初の勉強会のあとは自分たちで調べたり、 Evernote のサポートに聞いたりして、使い方を覚えていくことができました。 営業部全体で一斉導入したことで、良い競争も生まれたと思います。何より営業部のトップである佐伯がリーダーシップをとってくれたのが大きかったですね。一度覚えてしまうと Evernote の便利さがよくわかりました。 Evernote の情報共有で営業の効率が飛躍的に向上した ――最初はどんな使い方から始められましたか。 佐伯:会議の資料や日報、見積もりやカタログなどの紙資料をスキャンして保存することから始めました。これまでは外回りの営業が何か情報を確認するためにいちいち会社に戻ってきていたのですが、電子化して iPad で確認できる環境づくりを進めたことで、戻ることなく対応できるようになりました。たとえば外出中でも見積もりを見ながら電話対応ができるなど、業務のスピードアップにつながったと感じます。 情報を Evernote から入手できるようになり、会社に戻ってくる必要もなくなったので、社員同士のコミュニケーションが減るのでは……という懸念もありましたが、実際にはまったくの杞憂でした。むしろ Evernote に入れておいた情報を全員が共有しているという前提で話ができるので、打ち合わせなどの際にはより深いところから話ができるようになりました。 ――Evernote で便利だと感じたのはどんなところでしょうか。 佐伯:打ち合わせをしながら Evernote でメモをとると、その場で書いたものがそのままスクリーンなどに映せたり、議事録になってクラウドで共有したりできるのは便利だと思いましたね。 星熊:ちょっとしたことを伝えるのに、これまでは電話する必要がありました。電話だと 1:1 のやりとりになりますし、出られないこともありますが、Evernote ならワークチャットが使えるのですばやく全員と共有できるようになりました。 星熊:iPad で Evernote を開いてお客様に資料などをお見せできるようになったのが良いですね。棚の並べ方のイメージを写真でお伝えしたり、PDF 化したカタログで具体的に商品を見ながらお話できるようになりました。また、売上報告をノートにリアルタイムで記入することで、これまで担当者しか把握できていなかった情報を全員で共有できるようになりました。 佐伯:情報共有が進んだことで営業の効率も大きく上がったと感じます。たとえば新しい喫茶店などができたら営業が回りますが、そのお店に行ったという情報を

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「情報は手に入れた瞬間にはその価値がわからない」- 吉田尚記アナウンサーの情報整理・活用術

デジタルガジェットやポップカルチャーに造詣が深く、その膨大な知識を生かして多方面で活躍されているニッポン放送の吉田尚記アナウンサー。いったいどのように情報を収集・整理されているのでしょうか。 実は吉田さん、古くから情報管理のツールとして Evernote を愛用されているとのこと。その活用術を伺うと共に、情報に対する考え方についても教えていただきました。 Evernote こそ求めていたものだった ——吉田さんが Evernote と出会ったのはいつ頃だったのでしょう。 吉田:2009 年頃から使っていたと思います。まだ日本語版が出る前でしたよね。一番古いノートをさかのぼってみると……やっぱりそうですね! どうやって知ったのかはもう覚えていないのですが、知人のブロガーさんに教えていただいたのがきっかけだったように思います。ひらく PC バッグは、ここ数年ほとんど他のバッグは使わないぐらい愛用していて、4 代目として Evernote Edition を購入しました。色がいいですよね! ——Evernote を使ってみていかがでしたか。 吉田:いいなぁと思いました。もともとストレージマニアで情報はぜんぶとっておきたいタイプなんですよ。Dropbox のようなサービスもいろいろと試しましたが、容量制限があって無制限にデータをためておけるわけではないですよね。Evernote は月の容量は決まっていますが、トータルでは無制限に入れていくことができます。これこそ求めていたものでしたね。 ——どんな情報を入れておられるのでしょう。 吉田:本当に何でも入れています。紙の資料やウェブクリップ、日々のメモが多いですね。 現場はまだまだ紙の文化で、1 日に 100 枚以上の紙をもらうこともあります。もちろん目は通しますが、すべてを覚えておくのは無理だし、だからといって持ち歩きたくはない。そこで電子化して Evernote に入れておくというわけです。 IFTTT と連携して Twitter でいいねしたツイート、Gmail でスターをつけたメールなども自動的に入るようにしています。見てもいないような情報もどんどん入れるんです。 情報は手に入れた瞬間にはその価値がわからない ——それほどまで情報をためていらっしゃるのはなぜですか? 吉田:情報は手に入れた瞬間にはその価値がわからないからです。たとえば今、Evernote を「ももいろクローバー」で検索してみましょう。彼女たちとはもう長くお仕事をしているので様々な情報が出てきます。一番古いノートはそれこそ 2009 年くらいのライブの資料が入っていますね。 Evernote に入れたときは単なるライブ当日の資料に過ぎませんでしたが、今見るとこれはものすごく貴重な情報です。このとき Evernote に入れておいたからこそ、今価値が出てきているわけです。検索で簡単に探し出せるのもいいですよね。これがもし紙のままだったら、おそらく見つけることは不可能でしょう。 ——日々のメモはどんなものを入れてらっしゃるのでしょう。 吉田:基本的にメモ魔なので、思いついたことはすべてメモしています。つねに頭の中でいろいろなことを考え続けているんですよ。以前、iPhone を使っていた頃は FastFinga という手書きのメモアプリを Evernote に連携させて使っていました。 今は Galaxy Note を使っています。なぜかというと、付属の S ペンを使った書き心地が優れているからです。サッと手書きでメモできるのでとても便利なんです。以前の Galaxy Note で標準メモアプリだった「S Note」は Evernote に連携できたのですが、最新の Galaxy Note は標準メモアプリが違うものに変わり、連携機能がなくなってしまいました。それはちょっと残念なのですが、Evernote に自動連携したいので、今も「S Note」を使い続けています。 それ以外ですと「iThoughts」というマインドマップアプリも使っていましたね。ここでマインドマップを作って、それを

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at Will Work 代表理事・松林さんが Evernote を推薦する理由

クラウドサービスを活用したワークスタイル変革コンサルティングを行う株式会社ストリートスマートの代表取締役であり、働き方改革を推進する一般社団法人「at Will Work」の代表理事でもある松林大輔さん。 働き方改革を広めるために全国を飛び回り、自らテレワークやモバイルワークを実践する松林さんにとって、欠かせないツールが Evernote だといいます。松林さんの Evernote 活用法と、昨今の働き方改革の潮流についてお話を伺いました。 「at Will Work」は働き方改革の情報が集まる場 ——松林さんは働き方改革を推進する「at Will Work」の代表理事を務めておられます。そもそもどういった経緯で「at Will Work」を設立されたのでしょうか。 松林:「at Will Work」を始めたのは 2 年半前です。当時、働き方改革が盛り上がり始めた頃で、ストリートスマートでは GSuite の企業トレーニングなどをしていました。しかし、ツールを入れてインフラを整えたにも関わらず「どうすればテレワークができるのかわからない」といった声が多かったのです。 ——ツールはあってもノウハウや情報が不足していたのですね。 松林:そこで働き方改革に関する情報が集まる場が必要だと考えて立ち上げたのが「at Will Work」です。イベントを開催して様々な企業の働き方事例を紹介したり、交流会や勉強会、ワークショップなどを通じて働き方改革を推進したりすることを目指しています。 ——設立から 2 年半たって現在の状況はいかがでしょうか。 松林:正直、状況は大きくは変わっていないと思います。日本の昔からの働き方の影響が強く、変化しにくいのだと思います。 ノートはタグで管理して検索で見つける ——松林さんご自身は全国を飛び回って、自らテレワークを実践されています。そのなかで Evernote を愛用いただいていると伺いました。Evernote との出会いはいつ頃だったのでしょうか。 松林:2010 年頃、クラウドサービスのトレーニングを事業として始めるにあたっていろいろなサービスを調べていました。そのなかで知ったのが Evernote です。使ってみて、これはいいぞ!と思いました。 ——良かったのはどのような点でしたか。 松林:もともとメモをとる習慣があり、それまでは別のソフトを使ってテキストでまとめていました。Evernote でしたらどの端末からでもアクセスできるので、いちいち端末から端末にデータを移す必要がないのが良かったですね。 ——具体的にはどのような内容をメモされているのでしょうか。 松林:経営会議のアジェンダやスタッフとの個人面談記録、外部の方との面談記録などを保存しています。その結果、生じたやるべきことについてはチェックボックスをつけることで ToDo リストとしても使います。 紙のノートも併用しており、写真を撮って保存したりもします。ビジネススキームなどを考えるときは図を多用するので、自由に手書きできる紙のノートの方が便利なこともありますからね。 プレゼンをするときの筋書きも Evernote に保存しています。似た内容について話すときは過去のノートを参照することもあります。今確認してみたところ、135 種類の資料が Evernote に保存されていました。これらのノートには「プレゼン」というタグをつけて、いつでも一覧で見られるようにしています。 ——ノートはタグで整理されているのですね。他にどんなタグをお使いですか? 松林:「社内会議」「面談」「議事録」「企業名(取引先)」といった感じでつけています。ノートブックが乱立するのが個人的に好きではないので、ノートブックは仕事とプライベートの 2 つに分けているだけです。これなら「どのノートブックに保存しようか」と悩むこともありません。それに Evernote は検索が優秀なので、ノートブックできっちり整理しなくても目的のノートがすぐに見つかりますから。 Evernote のおかげで夫婦喧嘩が激減 ——プライベートでの使い方についてもぜひ教えてください。 松林:妻とノートを共有して使っています。私は出張で自宅にいないことが非常に多いので、限られた時間で有意義なコミュニケーションをとるためにも連絡事項などはこまめに共有しておきたいのです。 とはいえ、メールだと流れてしまいますし、後から情報を探すのが大変です。そこで我が家では、Evernote を活用して共有したい内容をしっかり記録することにしているのです。 ——具体的にはどういった内容を共有されるのでしょう。 松林:4 歳と 0

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心臓血管外科医に聞く、最新医療の現場で Evernote が注目の理由

人命に関わる医療の現場で使用されるデジタルツールには、高い信頼性が求められます。 そんな医療業界で注目されているのが Evernote です。実際に Evernote をご活用いただいている心臓血管外科医で、一般社団法人若手心臓外科医の会の理事長でもある荒川衛先生に、どのような場面で活用されているのかを伺いました。 「Evernote の使い勝手が気に入りました」 ——荒川先生は心臓外科がご専門だとか。 荒川:はい。心臓血管外科を専門にしており、日本外科専門医と日本心臓血管外科専門医を取得しております。 ——Evernote を知ったきっかけは何だったのでしょう。 荒川:2010 年ごろだったと思います。ノートの中にテキストや画像、PDF など何でも保存できるのが便利だなと思いました。インターフェースなど使い勝手も気に入って本格的に使い始めました。 ——お仕事でもお使いいただいていると伺いました。ちなみに病院で電子機器を使うのは良くないという話がかつてはあったかと思うのですが……。 荒川:以前はそういったことが言われていましたが、ガイドラインが作成され、今はほとんどの場合、病院内でもスマートフォンを使って問題ありません。 治療方針や手術の報告などを Evernote にまとめて共有 ——そうだったのですね! お仕事ではどのようにお使いいただいているのでしょうか。 荒川:まずは手術に関する情報共有です。手術をする際は、他の病院の先生とチームを組むこともあり、病院の内外の多くのスタッフと情報を共有しておく必要があります。どのような治療を行うのか、どのような薬を投薬するのかなどのプランを決め、多くの場合は PowerPoint にまとめます。それを、メールなどで指導医の先生や医療機器の販売業者さんにお送りするのです。Evernote には、その PowerPoint の元になる情報 (手術に関するスケッチなど) を保存しています。もちろん、患者さんの個人情報が特定できるような情報は Evernote には入れていません。 手術の所見や医療画像のスケッチなどは、紙のノートに書くこともあれば、iPad 用手書きアプリの Penultimate に書くこともあります。紙のノートの場合は、あとで Scannable を使って Evernote に保存しています。同じスケッチを二度描くのは大変ですからね。Evernote に入れておけば共有も簡単ですし、同時に記録用の保存にもなります。 ——手術後はいかがでしょうか。 荒川:臓器の状態も手術の方法も患者さん一人ひとり異なりますから、その部分をしっかり記録しておくために手術後は報告書を作成します。その際、術前に描いたスケッチをコピーして使うこともあります。 また、術中の写真を報告書に貼り付けることも多いです。こうしたスケッチや写真はすべて Evernote に保存し、いつでも取り出せるようにしています。 論文や教科書を PDF 化して保存 ——手術関連のお仕事以外ではどのようにお使いでしょうか。 荒川:手書きでメモを取ることも多いのですが、私はポケットにメモ帳を入れておく習慣がないので、手近なところにあるコピー用紙にサッとメモすることが多いです。そのままだとなくしてしまうことも多いので、書いたらすぐに Scanable で Evernote に保存しています。 それから、これは一般的な使い方だと思いますが、名刺や書類の管理にも Evernote を使っています。Evernote に保存すると検索で見つかるのでとても便利ですね。 ——医療に関する論文や資料などは電子化されているのでしょうか。 荒川:そうですね。論文には医療の最新情報がまとまっているので私も日々目を通しているのですが、その PDF を Evernote に保存しています。ダウンロードした PDF にはコメントが付けられますし、タグを付けておけばあとで必要な論文を効率的に探すことができるのです。そのほか、分野ごとの診療指針などがまとめられたガイドラインも入れていますね。こうした情報は、ノート共有で知人にシェアすることもあります。 マルチデバイス対応で出張時に重宝 ——ノートブックやタグの使い方についてはいかがですか。 荒川:ノートブックは一応分けてはいるのですが、最近は「inbox」という名前を付けたノートブックにまとめて入れておくことが多いですね。検索が非常に優秀なので、後から探す際も不便を感じないのです。ノート数が多いなら分けた方が良いかもしれませんが、私の場合は 900

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Evernote Business で新卒採用のプロセスが円滑に –
George P. Johnson の活用法

プロジェクトを進める際の情報を集約できる Evernote Business のスペース機能。イベント・マーケティングの専門会社である株式会社 George P. Johnson では、このスペースを新卒の採用活動にお使いいただいています。採用活動をスムーズに進めるための Evernote Business 活用法について、同社の松永真太郎さんと岡田悟さんに伺いました。 新卒採用でスペース機能を活用 −−Evernote Business の新機能「スペース」を業務にご活用いただいているそうですね。 松永:主に新卒の採用活動に活用しています。採用活動では面接を何度も行いますので、一次面接、二次面接と進んでいくにつれて情報がどんどん増えていきます。それを必要な人にリアルタイムで共有しなければいけません。一方で個人情報でもありますから、社内で広く共有するというわけにもいきません。 これまではそうした情報を紙に印刷して担当者に渡すか、データを添付してメールするという方法で共有していました。しかし、情報はどんどんアップデートされていきますから、そのたびに印刷したりメールしたりというのは手間がかかりすぎると感じていたのです。 −−たしかに毎回、その作業が発生するのは大変ですね。 松永:そんなときにスペース機能の存在を知りました。新機能ですが、すでにサンプルスペースが用意されていたので同じようなやり方をして見ようと思いました。操作が簡単なので、すぐに慣れることができましたね。 −−実際の使い方を教えていただけますか。 松永:スペース内に作ってあるノートブックは「説明会」「一次選考」「二次選考」「選考漏れ」「辞退」など、選考の段階に分けており、その中に応募者の情報をノートにまとめて入れています。この応募者ノートを、選考の段階に応じて移動していくのです。 説明会に参加した応募者はまず「候補者」ノートブックに入れておきます。選考段階に進んだらノートブックを「一次選考」に移動し、二次面接に進んだら「二次選考」に移動、もし選考に漏れたら「選考漏れ」に保存しておくといったやり方で整理しています。 こうすると、”応募者が今、どの段階まで進んでいるか”がひと目でわかります。Evernote Business のノートブックを使っても同じようなやり方はできますが、スペースを使うと「新卒採用」というプロジェクトに関する各ノートブックを一箇所で俯瞰して確認できるのが良いですね。また、ノートに入れておいた応募者の顔写真がサムネイルになって並ぶので視認性がすばらしいです。ザーッとノートを探すときって、文字よりも写真の方がわかりやすいんですよね。 スペースを見に行けば必要な情報はまとまっている −−応募者のノートにはどんな情報を入れてあるのですか? 松永:応募者に関する基本的な情報のほか、面接の担当者が応募者について受けた印象などを書き込んでいます。また、ノート内には別のクラウドで管理している書類ファイルへのリンクも張っていますから、その人の情報がすぐに確認できます。 たとえば A さんの二次面接を担当する場合、これまでは人事担当者から A さんの情報を紙で手渡しか、メールに添付して送ってもらうしかありませんでした。もし送られてきていなければ、人事担当者に「A さんの情報を送ってください」と伝えて送ってもらう手間がかかります。 スペースを使えばそうした問題は出ません。なぜなら、A さんの情報はスペースの「二次面接」ノートブックに入っているからです。ノートを開けば一次面接での A さんの印象も書き込まれていますし、各種書類も A さんの顔写真もノートから見ることができます。人事担当者と何度もやり取りをする必要はありません。スペースを開けば、必要な情報はそこにすべてまとまっているのです。 −−面接の情報はどんなものをノートに入れているのでしょう。 松永:面接の内容は、多くの場合 Evernote の音声録音の機能で記録し、そのままノートに保存しています。これはすばらしい機能ですね。今までは紙のノートに話した内容を必死にメモをしていたのですが、面接とメモを同時進行で行うのは大変ですし、簡単に記録が残せるのは助かります。それに、次の面接担当者が録音を聞くと、まだ会っていなくてもどんな雰囲気の方なのかよくわかるんですよ。 もちろん、レコーダーを使ってもいいのですが、PC に音声ファイルを取り込む手間がありますよね。その点、Evernote の録音機能を使えば、録音ファイルが自動的に応募者のノートに貼り付けられますから、わざわざファイルをエクスポートして貼り付けるといった必要がありません。 −−スペースの固定表示には何を表示していますか? 松永:面接で聞く質問のフォーマットや、応募者の方に受けていただくテストのフォーマットなどを置いています。とにかくスペースさえ見れば採用に関する必要な情報がまとまっているという状況を作ることができました。 加えて、こうした情報を残しておくことで、入社後に「入社の経緯や当日のやり取りを確認したい」と思ったら、すぐに参照することができるようになりました。入社後も情報を活用できるのが良いと思います。 入社後の研修レポートを各部署で共有 −−採用以外ではどのようにご活用いただいているのでしょうか。 岡田:採用した後の社員研修は私が担当しています。新入社員の場合、研修期間は 2 ヶ月。そのうち 2 週間ずつ各チームを回ってもらいます。研修中は毎日レポートを書いてもらい、それを Evernote に保存しています。レポートは雛形を作って、同じフォーマットで記録してもらうようにしています。 このノートブックは各部署の研修担当者に共有しており、レポートがアップされたら担当者がそのノートに所感を書き込みます。ノートは他部署の人も見ることができるので、翌日自分のところに来る新人さんがどんな人でどんな仕事ぶりなのかといった事前情報を確認できるのです。 −−ということは新入社員一人ひとりのノートブックがあるわけですか? 岡田:そうですね。A さんというノートブックがあり、その中に 1 日ごとの研修レポートノートができていくわけです。研修期間はぜんぶで 2 ヶ月あるので、最終的に 60 ノートほどになります。 −−ちなみに研修が終わるとそのノートブックはどうなるのでしょう。

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ニューヨークと日本のリモートワークで得た、働き方改革のヒント

働き方改革がトレンドになって久しい昨今ですが、まだまだ社会全体が変わったとはいえない状況です。そんな中、ニューヨークに 1 ヶ月間滞在し、リモートワークを実践されたのが株式会社 DATA KIT の青木孝嗣さん。 その際に欠かせない存在だったという Evernote Business の活用法と、リモートワークを成功させるためのポイントについて伺いました。 ニューヨークはノマドワークに最適な街 ――青木さんの現在のお仕事について教えてください。 青木:神戸に本社のある株式会社 DATA KIT でマーケティング企画部に所属しています。 ――1 ヶ月間、ニューヨークに滞在してリモートワークをされていたそうですね。どうしてニューヨークに? 青木:普段の仕事が PC 一つでできることが多く、新しい働き方に挑戦したいと思っていたこともあり会社に提案しました。ニューヨークを選んだのは従兄弟が住んでいるので、滞在費の面でメリットが大きかったからです。 ――なるほど。それにしてもすごい行動力ですね。 青木:もともと前職でもフルフレックスで働いていましたし、新しい働き方に対してハードルはそれほど高くなかったです。 ――日本で働くのと比べて何か違いはありましたか。 青木:ニューヨークはノマドで仕事をするのにとても便利な街だと感じました。ホテルのロビーや図書館などの公共施設、カフェ、屋外の公園にまで高速なフリー Wi-Fi が整備されており、一部ホテルのロビーもワーカー向けに開放されていて、コーヒーひとつ頼むことなく一日中そこで仕事をすることができるのです。なお、フリー Wi-Fi を利用する際は、通信の安全性を高めるために VPN 接続を利用していました。 ――それはすごい!日本はまだそこまでは環境が整備されていませんね。 青木:その背景にはニューヨークという街の多様性があるのだと思います。ニューヨークの人々はいい意味で適当で、地下鉄はボロボロだったりエアコンが効いていなかったりします。そうかと思うと地下鉄で突然ストリートパフォーマンスが始まったり、赤ちゃんが泣いても優しく話しかけたりして心に余裕がある。それはきっと、いろいろな人種の人がいて考え方も違う街だからこそでしょう。「こうあるべき」という思いが強すぎると生きていけない街なんだと思います。 ――そうした背景が働き方にも反映されていると。 青木:そうですね。皆が自分のやり方で自由に働いています。Wi-Fi が完備されていることも、そうした多様性がバックボーンにあるからだと思います。 リモートワークに欠かせなかった Evernote Business ――自由な働き方を実現するためには、クラウドツールは欠かせないのでは? 青木:はい。日本でも利用者の多い Evernote や Dropbox などを使っている人もよく見かけましたね。 ――青木さんにとって欠かせないツールはなんだったのでしょう。 青木:やはり Evernote Business です。日本とニューヨークという物理的に離れた場所でリモートワークをするのに不可欠なツールです。 ――ぜひリモートワークにおける活用法を教えていただけますか。 青木:事業部内で共有する多くの情報や、個人的に保存しておきたいデータなどをすべて Evernote Business に保存しています。これまでは構造化したフォルダに整理して保存していたのですが、ニューヨークに行くにあたり、時間や場所にとらわれず、「検索して目的のものを見つけ出す」方法に切り替えることにしたのです。Evernote の検索機能は強力なので、単語を入力すればすぐに目的のファイルを見つけ出せます。 ちなみにファイルを入れる際は、インポートフォルダ (*) のショートカットをデスクトップに作っておき、新規ファイル作成時にインポートフォルダに入れることでシームレスにすべてのファイルが Evernote に保存されることも便利な点ですね。 * Evernote for Windows の機能 それから、Word や Excel も

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Evernote 韓国マーケット担当・孔ナヨンの活用法をご紹介します

これまで Evernote 日本語ブログでは、たくさんのユーザーの方に Evernote の活用方法を伺ってきました。では、そんな Evernote 日本法人で働く社員自身は、どんな風に Evernote を使っているのでしょうか。今回は韓国マーケット全般を担当する孔ナヨンの活用法をご紹介します。 「3 つのノートで ToDo を管理しています」 ——お仕事、プライベートの両方で Evernote を使われているそうですね。まずは現在のお仕事の内容について教えてください。 孔:サポートからマーケティング、営業に至るまで韓国マーケットに関するすべてを担当しています。韓国語ウェブサイトなどの翻訳チェックをしたり、韓国語版 Evernote ブログの記事を書いたりすることもありますね。昨年は、Evernote Business のユーザ向けオンラインセミナーや、韓国で開かれたユーザ会で登壇もしました。 ——そうしたお仕事で Evernote をどのように活用されているのでしょうか。 孔:会社では Evernote Business を使用しています。主な使い方の一つがタスクの管理です。ノートは 3 つ使います。まず「今日やること」「中長期でやること」を分けてメモした ToDo リストのノート。それからその週にやることの概要を書いたウィークリーノート。これは曜日別のタスクが一覧できるカレンダーのようなものですね。これらを週 1 くらいのペースで整理して、古くなった内容は OLD ToDo というノートに移します。 ——完了したタスクも消すわけではなく、OLD ToDo ノートに移して記録しておくのですね。3 つのノートを日々チェックするのは大変なのでは? 孔:Evernote には別のノートに飛べるノートリンクを張る機能があり、それを使っています。ToDo リストからは OLD ToDo へ、ウィークリーノートからは ToDo リストへリンクしています。こうすると、ToDo リストを見ていて少し古いタスクを確認したくなったらすぐに OLD ToDo ノートに飛べますし、ウィークリーノートに書いた概要を見ていてタスクの詳細を確認したくなったら、ToDo リストにすぐ飛べるというわけです。 ——なるほど。関連するノート同士をリンクしておけばワンクリックで情報にアクセスできるのですね。 スペース機能で仕事が大きく効率化 孔:ToDo 以外では業務日誌も Evernote Business でつけています。米国本社など遠く離れた場所にいるスタッフと共有しているので、お互いがどんな仕事をしているのかわかります。タスクについてはチェックボックスをつけて書いておきます。そのタスクが終わったのかどうか、お互いに把握することができるんです。 ——Evernote の共有ノートブックさえチェックしておけば、距離が離れていても円滑に意思の疎通が図れそうですね。 孔:私は韓国のマーケティングも担当しているので、その仕事に関する情報は一つのノートブックで管理しています。たとえば公式ブログ記事のテンプレートとなる HTML や、前任者が作成したイベントの企画書・レポートなども入れていて、いつでも参照できるようにしています。 ——ブログのテンプレートを HTML ごと保存しておくのは便利そうですね。 孔:そうですね。あとは、Evernote Business

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Evernote CPO エリック・ローベルの働き方

CPO (最高製品責任者)として Evernote の製品戦略を担当するエリック・ローベルが来日しました。Evernote の製品ロードマップを描く立場にあるエリック自身が、Evernote をどう使っているのか気になっている方も多いのではないでしょうか。 今回、そんなエリックの Evernote 活用法を聞くと同時に、多忙な日々でどうタスクを管理しているのか、ワークライフバランスをどう実現しているのかといった“働き方”についても話を聞きました。 タスク管理はとにかくシンプルに ——Evernote でどんな仕事をされているのでしょうか。 エリック:最高製品責任者として製品戦略を担当しています。ユーザのみなさんがより生産性を上げられるように、新しい機能を考えたり、革新性を持たせるための製品づくりをしています。 ——多忙な日々のなか、エリックさんがどのようにタスク管理をしているのか、気になっているユーザーも多いと思います。 エリック:タスク管理は Evernote を使っています。ToDo リストのノートを作って、そこにやるべきことを羅列しています。項目は「今すぐやるべきこと」と「勉強やリサーチが必要なこと」に分けていて、それぞれチェックボックスをつけて管理しています。 それから、よく一緒に仕事をするメンバーについては、その人専用のノートを作っています。その人とどういうトピックについて、いつ何を話したのか、これから何を話さないといけないのかといったことをメモしているんです。今、確認してみたら 58 人分のノートがありました。 ——ToDo リストの書き方などにコツはありますか? エリック:GTD (Getting Things Done)専門のツールを使って ToDo を管理している人もいますが、私の場合は一つのノートに、優先度の高い順番でタスクを並べているだけです。大事なものは上に、そうでないものは下に降りていくので、滞留しているものは時間がたったら削除することもありますね。 やるべきことは時間を決めて集中する ——ToDo は Evernote だけで管理されているのですか? 他のツールなどは使われますか? エリック:Evernote だけですね。私はシンプルなもの、シンプルなやり方が好きなんです。 ——やるべきことをつい後回しにしてしまう人もいると思います。何かアドバイスをいただけますか。 エリック:とにかく、やるべきことをすべてリストに載せておくことです。そうすると目に入りますから、やらなきゃ! という意識になります。嫌なこと、やりたくないことは時間を決めて、「40 分間だけやろう」みたいに集中するといいですよ。それが終わったら、自分にご褒美をあげるんです。 ——他に Evernote を仕事でどのように使っていますか? エリック:アイデアを書き留めるためのノートを作っておき、何か思いついたらそこにぜんぶ投げるようにしています。定期的に見返しながらアイデアを練っています。 ——Evernote 以外でお気に入りのツールはありますか? エリック:よく使うのは Excel ですね。シンプルだし、優秀なアプリケーションだと思っています。それから人の管理や情報を追いかけるのには LinkedIn を使います。もちろん、仕事で多くのツールを試すことはありますが、日常生活では、先ほども言ったようにシンプルにしておくことを意識しています。そうでないと、本当に大事なことを見落としてしまいますから。 ——エリックさんにとって、Evernote の魅力とは何でしょうか。 エリック:マルチデバイスでいつでもどこでも使えるのが良いですよね。入れるものも画像やテキストなど、何でも入れておけます。 ——共有機能などは使いますか? エリック:使いますよ。議事録や個人面談のノート、製品戦略、新機能の提案などはノートにまとめて、同僚とよく共有しています。プライベートでは妻とノートブックを共有していますね。 「家族といるときは 100% 全力で時間を過ごしています」 ——せっかくなのでプライベートでの使い方もぜひ教えていただけますか。 エリック:もちろん! 妻と共有しているのは、子どもたちの写真や卒業証書などの大事なもの、それからかかりつけのお医者さんの情報など、すべての情報をまとめています。子どもは 8 歳と 10 歳なんですが、実は最近 Evernote を使い始めました。 ——それはすごい! どんな使い方を? エリック:「両親に売りたいもの」をリスト化したりしているようです。「料理をするサービス」とかね。 ——日本だと“肩たたき券”でしょうか(笑)。エリックさんはかなりお忙しいと思いますが、ワークライフバランスはどのように保っているのでしょう。

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Evernote があったから生まれた「英会話の NEW」のユニークな学習法とは

ネイティブ講師と英語で交換日記を行う「外国人と交換日記コース」など、ユニークな英語学習法で話題のオンライン英語学習サービス「英会話の NEW」。そこで活用されているメインのツールは、なんと Evernote なのだとか。 同サービスを立ち上げたのは、元シルク・ドゥ・ソレイユの通訳というユニークな経歴を持つ岩崎達矢さん。なぜ「英会話の NEW」を始めたのか。そして Evernote をどのように活用されているのか。じっくりとお話を伺いました。 フリーターからシルク・ドゥ・ソレイユの通訳へ ——本日はよろしくお願いいたします。 岩崎:よろしくお願いします! 実は今日は 6 年前、「英会話の NEW」を立ち上げて初めての生徒さんが決まった日なんですよ。そんな日に Evernote さんのインタビューを受けることができて光栄です。 ——そうでしたか! 岩崎さんが立ち上げられた「英会話の NEW」は「外国人と交換日記コース」や「マンツーマン英会話コース」など、オンラインかつマンツーマンでのユニークな英語学習法が特徴ですよね。 岩崎:はい! そして「英会話の NEW」に欠かすことのできないツールが Evernote なんです。 ——ありがとうございます。まずは岩崎さんご自身のお話から伺いたいのですが、元シルク・ドゥ・ソレイユの通訳などユニークな経歴をお持ちですよね。 岩崎:もともと 30 歳までフリーターのバンドマンでした。シルク・ドゥ・ソレイユの通訳になったきっかけは、たまたま入ったレコード屋のおじさんに仕事の紹介を受けたからです。 ——たまたま入ったレコード屋のおじさんが、シルク・ドゥ・ソレイユの通訳の仕事を紹介してくれたのですか!? 岩崎:そうなんです。学生時代から英語は得意だったので、その仕事をやってみることにしました。そこからシルク・ドゥ・ソレイユの通訳として活動を始めました。 「英会話の NEW」はよくある課題を解決するためのサービス ——そんなドラマのような展開があるものなのですね。そこからどのようなきっかけで「英会話の NEW」を立ち上げることに? 岩崎:シルク・ドゥ・ソレイユの通訳の後は、英語を生かして音楽配信サービスのレコメンデーションを作る仕事に就いたんです。それを 5 〜 6 年くらい続けていました。Evernote と出会ったのもちょうどその頃です。同僚から「便利なアプリがある」と聞いて使い始めました。 転機になったのは東日本大震災です。あの出来事がきっかけで自分と向き合い、新しいことを始めようと思いました。 ——「英会話の NEW」を立ち上げられたと。 岩崎:最初は個別コーチングをしていたのですが、課題があることに気づきました。最初は生徒さんもがんばってくれるのですが、1 〜 2 ヶ月もすると継続できなくなるのです。なぜかというと、コーチングの時間以外で英語に触れる機会が少ないからです。 ——たしかにコーチングが週 1 だとすると、それ以外の 6 日間はついサボってしまうかもしれません。 岩崎:英語は毎日触れないと上達しません。そこで考案したのが、Evernote を活用したマンツーマンレッスンでした。 講師と生徒の毎日のやりとりに Evernote を活用 ——どのように Evernote を活用されているのでしょうか。 岩崎:「英会話の NEW」では特徴的なコースが 2 つあります。「外国人と交換日記コース」と「マンツーマン英会話コース」です。どちらもオンラインのコースで、生徒さんと講師のやりとりに Evernote を使っています。 生徒さんにも Evernote をダウンロードしていただき、ノートブックを講師と共有します。交換日記コースではそこに日記を書いていくのです。生徒さんが書いた日記は、講師がチェックしてよりナチュラルな英語に添削します。さらにその下に、講師から日記への返事と質問が英語で書かれるので、それを見た生徒さんがまた返事を書いて……という感じでやりとりします。こうすると自然と毎日英語に触れることができるというわけです。 ——なるほど。日記には何を書いてもいいのですか? 岩崎:はい。基本的には日記ですが、時にはビジネスメールの添削や英語プレゼンの添削などに使う方もおられますし、使い方は自由です。Evernote の良いところは、一つのノートの中にテキストや画像など様々な形式のファイルを保存できること。日記に写真を付けておくと、よりわかりやすくなって講師とのやりとりも盛り上がります。

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“詳しすぎる解説”を生み出す、三浦豪太さんの活用法

今年の 2 月に開催された平昌冬季五輪。選手たちの熱いドラマを盛り上げたのが、モーグル元日本代表にして登山家でもある三浦豪太さんによるユニークな解説でした。選手一人ひとりのプレースタイルや戦績はもちろん、これまでの経歴や趣味、人となりに至るまで詳しく語る“豪太節”はインターネットでも大人気となりました。 そんな三浦さんが解説のためのデータベースとして愛用されているのが Evernote です。膨大なデータをどのように収集・蓄積し、本番の生放送で引き出しているのか。三浦さんの Evernote テクニックを伺いました。 魅力的な解説を支える膨大な情報の集め方 ――三浦さんといえば、平昌冬季五輪でも話題になった“詳しすぎる解説”です。あれだけの情報をどのようにして収集されているのでしょうか。 三浦:選手の情報を追いかけ始めたのはソチ五輪からです。だいたいの情報はインターネットで調べたり詳しい人から聞いたりして調べています。戦績などの基本的な情報は各競技の公式ウェブサイトを見て、あとは選手の Twitter や Instagram、インタビュー、競技の動画、選手に関する記事などすべてチェックします。Wikipedia も見ますが、間違っていることもあるので、不確実な情報は必ず選手本人を取材して聞くようにしています。誤った情報を流すわけにはいきませんからね。 あとは、必要に応じて、番組のアナウンサーやアシスタントディレクターにノートを共有することもありますね。すべての取材に僕が行けるわけではないので、そういうときは彼らに取材をしてもらい、そこで得た情報をノートに書き込んでもらっています。 ――集めた情報を Evernote で管理されていると伺いました。いつ頃から使われているのでしょうか。 三浦:Evernote に出会ったのは大学院時代です。論文に関する情報をまとめるのに使っていました。ウェブページをクリップしたり、PDF や写真といった様々な形式のファイルを一緒に保存したりできますし、検索が速いのも良かったです。あとは、複数のノートを同時に立ち上げて、並べて見ながら編集できるので、大学の授業でノートを取るのにすごく便利だと思いました。 Evernote で選手情報を管理するテクニック ――五輪の解説でどのように使われているのか、ぜひ教えてください。 三浦:たとえばモーグルなら「女子モーグル」「男子モーグル」などのノートブックをつくり、これを「モーグル」というスタックでまとめます。各ノートブックの中には、選手一人につき一つのノートを作成します。そこに選手の様々な情報を入れていくわけです。 ――情報はどんどん追加、更新されるわけですよね? 三浦:もちろんです。古い情報を消すわけではなく、新しい情報をどんどん上に付け加えるように入れていきます。ただし、生年月日や身長などの基本的な情報は基本的に変わりませんし、確認することも多いので、一番上に固定で置いています。 ――「基本的な情報」「選手の最新情報」「古くなった情報」という順番でつねに並んでいるわけですね。 三浦:はい。そして、実際の解説の際には、選手のノートをふたつ立ち上げて、一つは基本情報を出しっぱなしにし、もう一つのノートは解説の内容に必要な箇所を表示しています。こうすると、基本情報をつねにチェックできる状態にしつつ、その時々で欲しい情報を探すことができるのです。 ――なるほど。現地では PC で確認しながら解説されているのですか? 三浦:そうですね。現地の解説席にはモニターが 2 つありまして、そのとなりに PC を置いて Evernote をつねに開いています。 ――生放送は時間もなくて大変かと思います。選手がたくさんいると、ノートを探すのに手こずったりはしませんか。 三浦:タイトルを工夫すれば大丈夫です。僕は各選手のノートのタイトルをゼッケン番号にしています。さらに予選で落ちた場合などは、そのタイトルの頭に「X」をつけます。逆に勝ち抜いた選手のタイトルには「a、b、c」などをつけます。タイトルはアルファベット順に並ぶので、勝ち残った選手のノートが上に、予選落ちした選手のノートは自動的に下の方へと降りていくというわけです。それにノートには選手の顔写真も入れていて、それがサムネイルになっていますから、ノート一覧をスクロールするだけでも探せるのは便利ですね。 逆に情報だけ覚えていて、名前の方が出てこないということもあります。そんなときでも Evernote は検索が優秀ですから、キーワードを入れればすぐに出てきます。ノートブック内で絞り込み検索もできるので、検索結果が多すぎて探せないということもありません。名前だけでなく、あらゆるキーワードから情報にたどり着けるのが Evernote のすばらしいところだと思います。 ――他に工夫されている点や使い方のポイントなどはありますか。 三浦:解説では、ほしい情報をすばやく見つけられることが大事なので、重要な情報や「ここは話そう」と思っているところは文字の色を変えたりハイライトしたりして目立たせています。とはいえ、それ以外の情報も大切です。というのも、テレビの解説は時間が少なくて話せるのは選手一人につき一言だったりするのですが、五輪では天候や選手の怪我などの影響で競技がしばらくストップすることも少なくありません。そんなときに場をつなげるのは、ハイライトした部分以外の話題だったりします。 ――それがまさに三浦さんならではの“詳しすぎる解説”ですね。 三浦:あとはスマートフォンと同期できるのもいいですね。現地で取材するときは PC を開くわけにいかないので、スマートフォンで Evernote を立ち上げ、聞くべき内容を確認します。そして取材した内容はすぐにスマートフォンから入力します。すると PC でも更新されているので、同じことを書き込む手間がありません。 登山関係の情報も Evernote で管理 ――五輪解説以外では Evernote をどのようにお使いでしょうか。 三浦:登山関係の情報も Evernote にまとめることがあります。タクティクス(登攀計画)やチーム編成、ミーティング内容、その日に撮った写真などを保存します。ミーティングでは紙の資料が配布されることも多いのですが、その場合はスキャンして入れるようにしています。 ――Evernote をお使いいただいた感想をあらためて教えてください。 三浦:僕の解説は Evernote

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