使い方と事例

メモから始める“スマホ × Evernote”の便利な生活

日々の生活で浮かんだアイデア、忘れたくない事柄、ふと出会った名言など、「これはメモしたい!」と感じるシーンはよくあります。

もし、あなたがスマホのメモ機能や、メールの下書きになにかを書き留めているのなら、それらを Evernote に切り替えてみませんか?

Evernote は、あらゆるメモや情報を貯めていくことで、それらをより使いやすく、よりすばやく役立てられるツールです。何も考えず気楽に放り込んでいくだけでも、今までよりずっとラクにメモできるはず。

今回の記事では、Evernote をまったく触ったことのない方、名前は知っているけれど試したことがない方に向けて、 Evernoteがスマホメモにぴったりな理由具体的なメモの方法などをまとめました。

Evernote がスマホメモにぴったりな理由

気になるモノやコトに出会ったら、スマートフォンの Evernote アプリを立ち上げ、気ままにメモしていきましょう。ここで大切なのは、「いいものだけを残そう」と考えず、とにかく放り込むことです。

「そんなことしたら、ごちゃごちゃになって見返しにくくない?」

ご安心ください。Evernote には高速で強力な検索機能があるのです。詳しくは後ほど書きますが、キーワードを入力すれば、テキストメモだけでなく写真の中の文字列までも認識してくれます。

僕は仕事でライターをしていますが、街中で見つけたユニークなフレーズや、友人から聞いたささいな情報まで、ポンポンと放り込んでいます。コラムを書くネタに困ったとき、そのストックを見るとヒントになってくれて助かったシーンが何度もありました。

この「とりあえず保存」からの「すごい検索で見つけ出す」のパターンは、多くの人が Evernote を愛用する理由のひとつとなっています。

必要なものと準備

Evernote は無料で使い始められるのも良いところです。必要なのは 3 つです。

スマートフォン(iPhone でも、Android のスマホでも大丈夫です)
Evernote のアプリ(iPhoneは iTunes Store で、Android スマホは Google Playストア でダウンロードしてください)
メールアドレス(アカウント登録に必要です)

アプリを立ち上げたら、画面下部の「またはアカウントを作成」を選んでください。次に、メールアドレスとパスワードを入力して「アカウントを作成」を押すと、プランの選択画面が表示されます。

ベーシック、プラス、プレミアムがあります。プラスやプレミアムは、Evernote をさらに使いたくなった時にいつでも変更可能です。

プランの違いについてはこちらのページに案内があります。

早速メモしてみよう!

プランの選択が終わると、4 ステップからなる「使い方の紹介ツアー」が始まります。Evernote の基本操作がわかるのでオススメです。

さて、文房具でペンと紙を使ってメモを取るとします。Evernote でたとえるなら、ペンが Evernote のアプリ、メモを書いた紙の一枚ずつを「ノート」と呼びます。ノートにはタイトルをつけたり、「ノートブック」として一冊にまとめたり、検索しやすいように「タグ」を貼ったりもできます。

Evernote で残せる代表的な情報は以下のようなものがあります。

  • テキスト
  • 写真
  • 音声
  • ウェブページ

手書きしたメモや紙資料、名刺のデータ化などは、写真でのメモが手軽でオススメです。書籍の一節や板書などを残したいときにも重宝します。この機能については、先日公開した「カメラを使って、メモや書類を持ち歩く」で詳しく紹介しています。

また、意外に便利なのが音声メモです。マイクのボタンを押したそばから録音が始まり、完了を押すと止まります。文字を打つのも億劫なときはもちろん、友達との会話を保存したり、音楽を嗜む方ならメロディーを口ずさんだりするのもいいでしょう。

ただし、無料の「ベーシック」は 1 ノートあたりのサイズが 25 メガバイトですので、長時間の録音は難しいかもしれません。音声メモをよく使うようなら、1 ノートあたりのサイズが 200 メガバイトになる、Evernote プレミアムへの変更も検討してみてください。

気に入ったサイトの情報に出会ったら、ウェブページをまるごと残す機能も用意されています。

つまり、Evernote は自分が思いついたアイデアはもちろんのこと、あなたが見聞きしたものすべてをメモするのにうってつけということです。

メモをもっと役立てるには

Evernote を日々使うごとにたくさんのノートが増えていくはず。しかし、ここからが本領発揮。以前メモしたアイデアを「ノート」から探しだすのも大変ですから、アプリ上の虫眼鏡マークを押して、検索を使ってみましょう。

入力欄に文字を打ち込むと、すぐに「最近の検索」が「ノート」に切り替わり、そのキーワードを含むノートが表示されます。

とはいえ、ノートが増えてくると、なかなか欲しい情報と出会いにくくなってきます。細かくタグを付けて仕分けるのもよいですが、タイトルにひと工夫を。

コピーライターの小西利行さんは著書「すごいメモ。」で、Evernote のタイトル活用術を紹介しています。そのひとつが【重要】【アイデア】などと、要素をわかりやすく書いておくこと。

つまり、タイトルを付ける際に「将来、検索する自分を考える」ことが大切と言います。なぜなら私たちは、アイデアに詰まっている時ならば、思わず「アイデア」と検索してしまうからです。

ただし、凝りすぎると気楽さが損なわれますので、あまり神経質になりすぎず、無理のないルールづくりで活用するのがオススメです。

Evernote はあなた専用のアイデア執事になる

スマートフォンとアプリで始める Evernote は、あなた専用の「アイデア執事」になるのです。

「ほら、あれ、なんだっけ」と聞けば、「コレですか?」とすぐ応えてくれる──そんな頼もしい執事のような存在が、使えば使うほどに成長していきます。

ちなみに、今回はスマートフォンの利用をきっかけにしていますが、Evernote は同一アカウントで Web 版もタブレット版もデスクトップ版も使えます。基本的にはインターネットがつながっていれば、いつでも、どこでも情報を引き出せるので便利です。

そして、Evernote の使い方は人それぞれ。このブログでも「使い方と事例」の紹介を数多くしていますが、操作にも慣れてきて「もっと良い方法がないかな」と感じた時には、きっと参考になることでしょう。

今日のメモが、未来の自分への投資になる。そんな期待を込めて、学生、主婦、ビジネスパーソンと、職種や立場もさまざまに、今日もみんなメモを残しています。

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