このブログは 7 〜 8 月に学生インターンとしてエバーノート株式会社で勤務したクラーク記念国際高等学校の松本さんが執筆しました。
クラーク記念国際高等学校では、学校全体で Evernote を取り入れていますが、頻繁に使っている生徒とそうでない生徒がおり、その中でも Evernote を広い範囲で活用している生徒は、先生との距離が近いと感じました。
もっと多くの方々に実践してもらい、コミュ二ーションをさらに簡単なものにするべく、私の高校での活用方法と今後の利用方針をご紹介していきたいと思います。
1. 留学体験の共有と記録
私の学校では短期から長期まで、多くの人が学校の留学制度に参加しています。行き先はオーストラリアとハワイの 2 カ国で、活動内容もプログラムによって様々です。ハワイ留学では、現地の学校にお邪魔し、実際に授業を一緒に参加させてもらえます。参加した生徒たちは、その日の学校での出来事や、ホストファミリーと夕食で話したこと、楽しかったことをアップして、日本にいる先生に報告しています。どんな風に過ごしているかの報告をもらった先生は、その情報や写真を使って他の生徒を留学するのに常に新しい情報を提供することができ、かつ記録として残っていくので、進路選択を控える高校生にとって感じたことをそのまま残したそのノートは、振り返った時ととても役に立っています。
2. クラブ活動での活用
インターナショナルコースでは、International Communication Club (ICC)という英語をもっと使って英語力を高めようというクラブを自主的に発足し、活動の記録や、その活動を進めるために Evernote を活用しています。先日、1 年生からこの学校に関することをでなんでも気軽に質問してもらえるよう目安箱を学校内に設置し、回収した質問とその答えを Evernote のノートブックでまとめ、メンバー内で共有しました。下の写真のノートブックでは、メンバーそれぞれが留学中のホストファミリーがどんな家庭だったか、どんな料理をだしてくれたかを追加し、質問に対してより細かく多くの意見を出し合いまとめています。
3. 先生と生徒の距離を縮める
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- 進路について
牛込先生は昨年、生徒と進路相談のやりとりで、より生徒と親身になって進路に向き合うために Evernote を活用しました。各生徒のノートブックを作成し、志望校の情報を互いに集めてシェアしていました。以前のように、次回の面談の日程を設定し、それまでにまたその志望校について調べておくようにお願いするよりも、同じノートを共有しているので、どんな情報を出し合ってどんなことを決めたかというのをお互い食い違いなく確実に把握することができました。また、直接先生とこのようにノートを共有し、チャットで円滑に話を進めることが出来たため、生徒自身の大学を調べるということがより意欲的になったそうです。生徒一人一人のそのような情報だけでも分厚いファイルをいつも先生は持ち歩いていたので、コンピューター 1 つでスマートにまとめられます。
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- 連絡を回す
突然翌日の予定変更など、特別時間割が組まれるからその時間割をクラス全員に共有したいという状況が起こりませんか?また、春休みや夏休みの長期休みの間に連絡を知らせたいなど、先生と生徒との間でやりとりが必要になることはどの学校でもよくありがちです。諸連絡のみならず、大学情報の共有など、幅広いコンタクトや伝言に役立てています。
ここからは、今後学校で Evernote をさらに活用するために思い描いている目標についてです。
4. 下書きから提出、さらに先生からの直しも Evernote を活用する
Writing の授業がある私の学校では、生徒みんなが編集を行いやすいスマートフォン、またはタブレットなどのコンピューターで下書きをしています。そのコンピューターにもともとインストールされているメモアプリで行うのではなく、Evernote を使ってそのまま先生に共有し、直してもらったりなどのやりとりすることを今後目標にしています。
例えば…
IELTS Writing の練習を PDF ファイルに書き出して先生に共有をすれば、PDF ファイルにメモを書き出せる便利な機能を使って直しやアドバイスを書き出してあげられます。その後も記録として残せていけるので後で過去の提出やその直しを参考にすることもできます。
5. これから必要になるポートフォリオの活用の習慣化
これからは学校でも集中して取り組んだことや活動を蓄積することは当たり前となります。だからこそ、些細なことでも当たり前に残していくということを取り組み始めています。
ポートフォリオとして残す理由は主に 2 つあり、1 つは自分の経験を忘れないように残していくことです。学校内の取り組みに限らず、体験、または経験したことを記録することを習慣化させることを目標としています
もう 1 つは大学入試で必要になるためです。既に多くの大学が来年度の入学試験において、Japan e-Portfolio の活用が決定されています。そのような入試に備えるためにも、プロセスの蓄積を大切にし、一人ひとりが習慣化にするように取り組むつもりです。