2010年6月23日午後、東京・丸の内ににてEvernoteの記者発表が開催されました。6月24日で2周年を迎えるEvernoteは、毎日8,000の新しいユーザーを獲得、世界で350万人、日本で35万人が使用するサービスに成長しました。そして今回は、日本のEvernoteユーザーのみなさんにとって大きな意味を持つ発表が行われました。

まずひとつは、日本法人の設立についてのお知らせです。このたび、エバーノート株式会社が設立されました。エバーノート株式会社は、米Evernoteの100%子会社です。米Evernote CEOのフィル・リービンは「日本はEvernoteにとって、多くの“初めてのこと”が起きたとても重要な場所です」と話し、US以外ではもっとも多くのアクティブユーザーのいる国が日本であること、Evernoteに関する書籍がもっとも多く出版されている国であること、そしてパートナー企業の数も日本がもっとも多いことなどに振れ、日本のユーザーとパートナーに感謝の意を示しました。

CEO フィル・リービン
そして、日本法人を設立することによって、「日本のユーザーによりよいサービスを提供する」こと、そして「日本のビジネスや優れた技術者たちと連携して製品開発に活かす」という、日本法人設立の目的について話しました。
日本担当のVP of Japanese Operationとして、中島 健が就任します。「自らEvernoteを使わない日はない」という中島。「日本の市場に新しいソリューションを提供することを楽しみにしています」と挨拶しました。また、スペシャルアドバイザー兼チェアマンとして、日本と米国の橋渡し役を勤めた外村 仁が「日本人の頭脳の多くが、書類の整理整頓に使われてしまっている。もう少しクリエイティビティに使えるように、そしてそれにEvernoteが役立てるようにしたい」と挨拶しました。
もうひとつの大きな発表が、日本語の文字認識です。以前からお約束していた日本語での文字認識が実現しました。「活字でも手書きでも、日本語と英語が混ざっていても大丈夫」と、フィル・リービンは話します。なお、手書き文字の日本語認識に関してはまだ初歩的なものですが、今後大幅に改善される予定です。
追記:現在、すでにEvernoteプレミアムをご利用の方は、今までのノートが全て再インデックスされますので、ご自身のEvernote Webサイトの設定画面からこのオプションをご利用頂けます。
そして、フィル・リービンより日本の新しいパートナー企業についての発表もありました。
まず、既存のパートナー企業として、下記の皆さんをご紹介しました。
・キヤノン:Evernoteに直接保存できるドキュメントスキャナーをリリースされました。
・ソニー:一部のVAIOにEvernoteがプリインストールされています。
・Eye-fi:Evernoteとのバンドルパッケージを販売しています。
そして、新しいパートナー企業の発表です。以下のパートナー企業の皆様をご紹介しました。
・ソースネクスト:Evernoteのパッケージ版を7月2日より販売します。
・ビッグローブ:ポータルサイトの中でEvernoteを提供。ビッグローブのサービスとEvernoteの連携が計られる予定です。
・ITMedia:ITMedia for iPadというiPadアプリに、Evernoteとの連携機能が追加されました。
・ぐるなび:お店の情報を、ショップカードのようなスタイルでEvernoteに保存できます。
・ぺんてる:デジタルペン「エアペン」のEvernote対応モデルが発表されました。
・バリューイノベーション:A4用紙を活用した手書きメモ「アブラサス」のEvernoteバージョンが登場しました。
また、最後にEvernoteとの優れた連携機能を搭載したiPadアプリ「Zeptopad」の紹介も行われました。

パートナー企業の皆様と。いちばん左がスペシャルアドバイザー兼チェアマンの外村、左から2番目がVPオペレーションの中島、中央が米Evernote CEOのフィル。
日本法人が設立され、日本語の画像文字認識に対応したEvernoteは、今後も日本のユーザーの皆様によりよいサービスを提供できるように努力してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。
※プレスリリース等は別途掲載する予定です。
※夜のMeetUpはこちらでUst中継を行います。

記者発表には多くのメディア関係者の来場がありました。