みなさんの大切な情報をお預かりする Evernote にとって、セキュリティは常に重要課題です。しかし、残念ながら私たちだけですべての問題を解決できるわけではありません。
もしあなたがパソコンやスマートフォンをどこかに忘れたり落としてしまったら?あるいは盗まれてしまったら?そして、誰かにアカウントをハッキングされたら?そんな危険はどこにでも潜んでいます。
パスワードは万能ではない
他人から簡単に類推されてしまうようなパスワード(名前、誕生日、電話番号など)はお使いではありませんか?大文字・小文字、そして特殊文字や数字を組み合わせた複雑なパスワードを選択していますか?
また、パスワードはサービス毎に別のものをお使いですか?どんなに複雑なパスワードを使っていても、複数のサービスで同じパスワードを使っている場合、あるサービスがハックされてパスワードが漏れてしまえば、他のサービスのアカウントもすべてアクセス可能になってしまいます。
Evernote のご提供する対策法
より安全に Evernote をお使いいただくために私たちがご提供するいくつかの機能についてご案内します。
2 段階認証
このセキュリティ機能を設定しておけば、万が一他人にパスワードが漏れてしまったとしても、アカウントにログインされずにすみます。
2 段階認証とは、その名の通り、ユーザ名・パスワードによる確認に加えて、テキストメッセージ、モバイルアプリを通じてお使いの携帯電話・スマートフォンに確認コード(あるいはセキュリティコード、認証コードなどともよばれる 6 桁の数字)が送信されこのコードの入力する、という 2 度の確認作業を行うサインイン方式です。
この認証方法では自分が「知っていること」(パスワード)と「持っているもの」(携帯電話・スマートフォン)の組み合わせにより、パスワードのみを使用する場合と比較してセキュリティがより強固になります。
また、携帯電話・スマートフォンを忘れてしまった、電波が通じない、といったときのログイン用には、1 回のみ使用可能な「バックアップコード」も提供されます。Evernote にログインするために必要な情報ですので、バックアップコードは必ず Evernote 以外の場所で保存してください。
アカウントのセキュリティ強化に 2 段階認証はとても有効ですが、重要な注意点があります。万が一バックアップコードをなくしてしまったりすると、自分のアカウントに二度と入れなくなるリスクがあります。セットアップ手順に従って操作を行ってください。
スマートフォンのパスコード
スマートフォン自体のパスコード機能はお使いですか?最近は指紋認証を利用することでパスコードを入力しなくてもスマホをアンロックすることができるようになりました。面倒だから、という理由でお使いになっていない方もいらっしゃるかもしれません。スマホ全体をロックしなくても、Evernote へのアクセスだけを制限することも可能です。
<iPhone の場合>
画面下の「アカウント」をタップし、設定>パスコードロックを選択し、「パスコードをオンにする」を選択してください。数字 4 桁のパスコードを設定できます。もちろん Touch ID を利用することも可能です。
<Android の場合>
画面右上の 3 つの点をタップし、設定>アカウント情報>PIN ロックを設定を選択し、数字 4 桁の PIN を設定します。
Evernote ではこの他にも、指定するバージョンの Evernote へのアクセスを無効化する機能をEvernote Web 版のアカウント設定画面に提供しており、アクセスを無効にすると、アプリを次回起動する際にパスワードが要求されます。
ノート内テキストの暗号化
周りの人からノートを覗かれる心配のある公共の場所で作業することはありますか?
デスクトップ版(Windows 版・Mac 版)の Evernote では、テキストの一部または全体を選択して暗号化することができます。ノートの一部伏せ字にしておきたい場合など、追加のセキュリティとして利用可能です。
暗号化する方法
<Windows の場合>
1. 暗号化したいテキストを選択します。
2. 選択したテキスト上で右クリックして「選択したテキストを暗号化…」を選択
3. パスフレーズ(と、任意でパスフレーズを思い出すためのヒント)を入力
<Mac の場合>
1. 暗号化したいテキストを選択します。
2. 選択したテキスト場で Ctrl + クリック(または右クリック)して「選択したテキストを暗号化…」を選択
3. パスフレーズ(と、任意でパスフレーズを思い出すためのヒント)を入力
ご注意:パスフレーズを忘れるとデータが復元できなくなります。サポートにお問い合わせいただいても復元不可能ですので、くれぐれもご注意ください。
暗号を解除してテキストを表示させる方法
<Windows の場合>
暗号化された部分を右クリックして、「暗号化したテキストを表示…」を選択します。パスフレーズを入力するダイアログが開きますので、パスフレーズを入力し、OK ボタンをクリックします。
<Mac の場合>
暗号化された部分をクリックしてください。パスフレーズを入力するダイアログが開きますので、パスフレーズを入力し、OK ボタンをクリックします。
暗号化したテキストを、また通常のテキストに戻す方法
暗号化された部分を右クリック、または、Ctrl + クリックして「暗号化を完全に解除する…」あるいは「テキストの暗号化を完全に解除…」を選択して、パスフレーズを入力します。
複数のテキストを暗号化する場合
Evernote 内の複数のテキストを暗号する際には、同じパスフレーズを利用されることをお勧めします。前回と違うパスフレーズを設定しようとした場合(非推奨)には、その旨のメッセージが表示されます。どのテキストにどのパスワードを使ったかわからなくならないよう、十分お気をつけください。サポートにお問い合わせいただいても復元不可能です。
その他の機能
さらに、アクセス履歴には、自分の Evernote アカウントへの過去 30 日間のすべてのアクセス記録が表示されます。万が一、自分が知らない間にアカウントが不正にアクセスされた疑いがある場合は、アクセス履歴からご確認いただけます。このリストには、使用した Evernote の全バージョンに加えて、位置情報と IP アドレスが含まれます。
さらにセキュリティ強化のヒントをご覧になりたいというかたは、こちらのページもご覧ください。
また、Evernote におけるデータの保護方法について知りたいというかたは、こちらをご覧ください。