皆様は、今年はどんな年にしたいとお考えでしょうか?
一日の計は晨(あした)にあり、一年の計は春にありとは言いますが、転じて一年の計は元旦にあり、というフレーズを耳にされたことのある方もいらっしゃると思います。 そうは言いつつ、一年の目標を漠然と考えたまま計画は立っていない、という方もいらっしゃるかもしれません。
もしかしたら、わざわざ計画など立てなくても毎年概ね自分で把握しているリズムというのがある方もいらっしゃるかもしれません。たとえば夏になると体調を崩しやすくなるとか、そこから仕事や課題の消化がうまくいかなくなって年末を迎える、など、毎年の流れを思い出すとなんとなくパターン化している傾向にお気づきになるかもしれません。
良かったことも悪かったことも、一年経って覚えているということは、今年また繰り返せば来年も覚えているのかもしれません。ぜひとも来年も覚えていたい・繰り返したい良いことも、できれば忘れたい・繰り返したくない悪いことも、自分でコントロールしたいものです。
今回は、自分の例年のパターンを洗い出し、事前に自分で整理しておくことで悪い流れからの脱却と良い習慣の継続を図る手法をご紹介いたします。
例年の傾向を書き出してみる
それでは、手順を一つずつみていきましょう。
まず例年の傾向を書き出します。 新規にノートを作成し、こちらに昨年の自分の傾向を雑多に挙げていきます。
この段階では整理せず、思い出せる限り書き出していきます。

今年も繰り返しそうな/繰り返したい出来事をピックアップする
ある程度書けたところで、今年も繰り返しそうだなと予想されることや実際に例年繰り返している出来事をハイライトしながらピックアップします。

続いて、ピックアップした出来事に仮で日付を付与していきます。 例えば去年の6月中頃にあった出来事には「6月15日」、今年も似たような予定が見えている場合はその前後の日付をつけます。
出来事の詳細も書き出す
日付の付与が終了したら、その出来事を今年も繰り返したい、もしくは繰り返さないために必要な対策や考えられる準備期間を、仮で付与した日付の下にメモします。

これで、昨年の出来事と今年も繰り返しそうな内容までが整理できました。
新規ノートでピックアップしたものをまとめる
続いて、新しいノートを作成し、書き出した出来事のうちでも今年繰り返しそうなものだけをコピー&ペースとし、月別に仕分けします。

一番近いものの日付でリマインダーを設定する
仕分けた中で、最も近い出来事の日付でノートにリマインダーを設定します。

これで、準備期間の始まる日にノートを再度開くよう通知が送られるリマインダーが設定されました。 受け取ったリマインダーからこのノートを直接開けるので、このノートを作ったことを忘れたような頃に、去年の自分からの申し送りを受けることができます。
リマインダーを受け取った後は、次の項目の日付か、その項目のために必要な期間を差し引いた日付でリマインダーを設定しましょう。

また、用事の終わった項目については打ち消し線を引くなどして、「終わりました」というのがわかりやすいように処理しておくのもおすすめです。

まずは書き出してみよう
一通り本記事を読み終わり、「Evernote でやってみよう」と思われた方も「なんだか煩雑だなあ」と思われた方も、ぜひ一旦普段お使いの書き物帳に去年の出来事を書き出してみてください。
もし今年はジャーナリングも試したい、とお考えの方がいらっしゃいましたら、ぜひ弊社のこちらの記事もご参照ください。

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