使い方と事例

Evernote で親子の「夏休みの学習帳」を作る

両親ともに共働きで、仕事に家事に大忙し。子どもの頃は毎年、あんなに楽しみだった夏休みなのに、親の立場になってみると「子どもがずっと休みだなんて……大変!」と、つい思ってしまったり。

でも本当は、子どもたちには夏休みを通じて成長していって欲しいし、できる限りその手助けはしてあげたいですよね。そこで今回は Evernote を夫婦でシェアして、子どもと一緒に作る「夏休み学習帳」の作り方をご紹介します。

準備

まずは、今年の夏休み用にノートブックを用意しましょう。「2018年 夏休み学習帳」という名前でノートブックを作ります。このノートブックに、夏休みの情報をすべて溜めていきましょう。

作ったノートブックは、夫婦で共有しておきます。夫婦それぞれのスマートフォンに Evernote のアプリをインストールしておけば、どちらか片方が追加した情報をお互いに見られるので、例えば、母親が受け取った学校のプリントを、父親も見られるようになります。

お知らせのプリント

学校や園からもらう「夏休みの過ごし方」や、学童のスケジュール表は、Evernote の「ドキュメントカメラ」でスキャンして保存しましょう。

書類に合わせて写真の枠が自動調整され、文字が読みやすいように背景を処理してくれるので、家でもスマホ 1 台で簡単に、書類をスキャンすることができます。

こうしたプリントには休みに関する情報が詰まっているのですが、例えば「あれ?夏休みだけ送迎バスの時間が 5 分違うって、こんな所に書いてある!」といったように、意外な所に大切な情報が載っていることがあります。

Evernote に保存しておけば、いつでもスマホから確認が可能です。夫婦で同じデータを見ることができるので、交代で送り迎えをしている場合に便利。

「夏休み中の学童の持ちものは Evernote に入ってるプリントに書かれているから、帰りに会社近くのお店で買ってきてくれる?」なんてことも簡単です。

申請書や申込書

学童や夏期保育、あるいは習い事など、ふだんと違うスケジュールで利用する場合に、申請書を出さなければならないことも多いですよね。これが意外に難しくて、気が付いたら期限ギリギリ、なんてことに……。

「夏休みの学童の申請書、去年も書いたはずだけど、どうだったっけ?」というときに、去年の記録が残っていれば、それを真似して簡単に作ることができます。申請書を書いたら、提出前に Evernote のドキュメントカメラで撮影して保存しておきましょう。

夏休みに限らず、「1 年に一度しかやらないけど、毎年必ずやっていること」の記録を残しておくと、自分だけのマニュアルになって毎年参考にできるので、とてもおすすめです。

自由研究

夏休み最大の難関と言えば、自由研究ではないでしょうか。確かに「何でも好きに研究していいよ」と言われても、漠然とし過ぎいていて大人だって悩んでしまいますよね。でも、あまり手助けしてしまうと、子どもが自分で考える力を養えなさそう……

そんなときは、大人は「考え方の枠組み」をサポートしてあげると良いかも知れません。まず、親子で 30 分くらい時間を作って、自由研究の「目的・仮説・検証方法」を、 Evernote へ書き出します。

・ふだん、生活をしていて何か「なぞ」に思ったことはないか? (研究のお題=目的)
・なぜ、そのような「なぞ」なことが起こると思うか? (自分なりの考え=仮説)
・では、その「自分なりの考え」が正しいかどうか、どうやって調べるか?(調べ方=検証方法)

「なぞ」は、一つでなく、複数出しても良いでしょう。ポイントは、大人にとってはその場で答えが出せるような簡単な「なぞ」であったとしても、途中でクチを挟まないことです。

親としてはつい「夏休みの自由研究なんだから、もっとこう科学的な、壮大なテーマをもって欲しい」と思ってしまうのですが、そこはグッと抑えて、子どもたちが自分の頭で考えることをサポートしてあげましょう。

親の出番は、子どもたちの「なぞ」を、具体的なアクションへと繋げてあげる部分です。アクション=調べ方については、まだ社会を知らない子どもたちの知恵では限りがあります。

・図書館に、いい本がないか蔵書を調べる
・どこかに、関連する展示をしている博物館がないか調べる
・家で簡単にできる実験がないか調べる

「こんな調べ方もあるよ」と大人が提案してあげて、子どもたちが行動を起こせるようにサポートしましょう。

図書館で参考文献を借りてきたら、後でまとめるのに参考になりそうな箇所をコピーしておくか、Evernote のノートに書き出しておきます。

実際に実験している様子も、スマホのカメラで撮っておくとあとで思い出になります。 Evernote は通常の写真も貼り付けることができるので、夫婦どちらのスマホで撮っても記録しておくことができます。

最後に画用紙や模造紙へまとめる際には、 Evernote の記録を見ながら、子どもたちに清書をしてもらいます。Evernote に保存した写真を印刷して貼り付けたり、あるいは写真を見ながら手書きでイラストを描いたりするのも良いでしょう。

夏休みが終わるころには「2018年 夏休み学習帳」のノートブックにはいろいろなデータが溜まっていると思います。便利になるように、と保存したデータですが、後から振り返ったときには、子どもたちの成長を感じることができる「記録」になります。

夏休みは毎年やってきますが、今年の夏休みは、「一生に一度の夏休み」です。ぜひ、親子ですてきな「思い出の記録」を作ってみてください。

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