もし、自分や家族の周りで災害が起こったら…地震大国である日本に住む私たちにとって、自然災害はとても身近なもの。普段から備えるために、必要な「モノ」だけでなく「情報」をまとめておくことも大切です。今回は、いざというときの「情報の備え」としての Evernote 活用法をご紹介します。
災害が発生したときへの備え
緊急連絡先
SNS での「ゆるいつながり」が当たり前になり、チャットアプリで手軽にコミュニケーションができる現代だからこそ、いざというときに「どの方法で、どこへ連絡したら良いのか?」を迷ってしまうかも知れません。緊急時の連絡先は、1 つのノートにまとめておくとスムーズです。
また、職場や学校から、緊急時の対応について指導があった場合は、その情報も一緒にメモしておくと良いでしょう。
身分を証明するもの
自分の身元を証明するものとして、免許証や保険証を写真で撮って保存しておきましょう。また、家族やペットの写真を保存しておけば、避難所へ別々に避難してきて家族を探すときなどにも役に立ちます。
生活の再建に向けての備え
二次持ち出しリスト
非常用の持ち出し袋を備えている方も多いと思いますが、市販されている持ち出し袋は、災害発生直後にすぐに持ち出すことを想定した「一次持ち出し用」になっています。
余震で建物が倒壊するといった二次災害の恐れから、すぐに自宅に戻って、元の生活をスタートするのは難しい場合もあります。そんな時のために、一時帰宅して、改めて持ち出すための「二次持ち出し用」リストをあらかじめ作成しておくことをおすすめします。
保険証券
生命保険や医療保険、火災保険や地震保険など、「どこの保険会社と、どのような契約しているか」を記録しておきます。
保険証券の原本がなくても、保険会社で契約内容の確認ができれば補償を受けることができます。(参考:https://allabout.co.jp/gm/gc/453540/)
しかし証券がないと「自分は、どんな場合にどのような補償を受けられるのか?」「どこへ連絡し、どのような手順を踏めば良いのか?」が分からなくなってしまいます。
契約したときの担当者の名刺や、証券、契約時の書類データなどをまとめて保存しておくと、いざ補償を受けようというときに安心です。
仕事に関するもの
いざというときにこそ、取引先やお客さまとの信頼関係が大切。緊急時にどの取引先へ連絡をすべきか、お客さまへの連絡はどのように行うのか、連絡先の管理はどのように行うのかなどをメモし、チームで共有しておくと、対応が遅れずに済みます。
災害時にはモバイルの電波が届かない・通じづらいという状況も考えらるので、インターネットに繋がっていなくてもノートを見ることができる「オフラインノートブック」を設定しておくと安心です。
普段使わない情報こそ、いざというときにすぐ引き出せるよう、準備しておくことが大切。防災の日に、ぜひ備えについて考えてみましょう。