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適応力を高め、自分の人生の舵をとる 3 つの方法

先行き不明であることが「新たな日常」へ

このところ気持ちがピリピリしていませんか? 季節が変わるたびに不安定さが増す世界の中で、目標や進む道を見失っていませんか?

普段から、テクノロジーによって加速した日々のペースに対処するのが精一杯のところ、さらに世界的なパンデミック、経済の混乱、社会不安、気候変動の危機まで重なった今、不安な気持ちなるなと言うほうが無理でしょう。

これ以上何か起きずとも、変化の加速度が増しているのは明らかです。1987 年に米陸軍戦略大学は、不透明な状態のことを「VUCA」と定義しました。VUCA とは変動制 (Volatility)、不確実性 (Uncertainty)、複雑性 (Complexity)、曖昧性 (Ambiguity) の頭文字(Wikipedia より)です。そして、今、私たちはまさに VUCA の時代の真っ只中を生きています。日進月歩のテクノロジーや自動化から、働き方や働く場所の変化まで、ヘラクレスの言った「万物は流転する」を実感する毎日だと言っても過言ではありません (英語記事)

ですから、皆さんが不安や戸惑いを感じるのも当然です。自分のことをダメだと思う必要はありません。また、こうした不安は実は解消することが可能です。

私たちは、明日何が起きるかをコントロールすることはできませんが、変化にどう対処するかは自分で決められます。波に足を掬われて溺れてしまうのか、それともしっかりとバランスをとり新しいチャンスの波に乗るのか。自らの適応性、そしてそれと重なるところも多いレジリエンス (英語記事)感情知能 (英語記事) を伸ばすことができれば、自分に合ったバランスで波を越えていくことができます。

そもそも「適応力」とは何か?

適応力とは、漫然と流れに身を任せることではありません。オーストラリアのニューサウスウェールズ大学のアンドリュー・J・マーティン氏が的確に定義するとおり、適応力には 3 つの要素があります (英語記事)

真の適応力とは、論理的な思考から生まれ、意識的な行動に帰結します。言い換えれば、自己を振り返り、枠に囚われずに考え、意識的に実践することで誰もが変われるというグロースマインドセット (英語記事) を持つことで、変化への対応が見えてくるのです。

何が起きても動じない — 適応力を高める方法

エグゼクティブコーチのジェニファー・ジョーンズ氏は、2017 年のTED トーク (英語動画) で、こう言っています。「現代人が適応力を失いつつあるのは、意識的に状況に備え、自らの能力を高めるということに時間をかけないからです。私たちは変化から変化へと衝動的に飛び移り、戦略的に行動していないのです」

そこで今日は、戦略を立て、適応力を高めて、どんな変化にも対応できるようになるための 3 つの方法をご紹介します。

1. 北極星を目指す

目標を立てることの大切さ、そしてそれを達成するためには、現実的で具体的な計画が必要であることについては以前も触れました。しかし、刻一刻と変化する状況においては、昨日立てた計画が今日には用なしになってしまうこともありえます。では、どうすれば良いのでしょう?

この問いに答えるために、たとえ話を使ってみましょう。あなたは、世界のどこかの森の中に置き去りにされました。自分がどこにいるのか皆目わかりません。家に帰るにはどうしますか? こうした状況に陥ったとき、まず最初にすべきことは、どちらが北かを見つけることです。

適応力を高めるために必要なのは、人生の北極星となる大きな目標です。また、地図を描き、北極星に対して自分が今どの位置にいるのかを知るためには、自分自身を十分に知ることが必要になります。

さっそく実施してみましょう:

最後に、これらをすべて Evernote に保管しましょう。 そして不安になったり迷ったりしたときに見返してください。自分の人生にとって本当に大切なものは何なのかを思い出すことができるはずです。そうすれば、常に北極星を目指しながらも、状況の変化に応じてその時々で最適な道のりを選べるでしょう。

2. コンフォートゾーンを広げる

習慣的な行動に固執してしまうと、変化への適応が難しくなります。人が「コンフォートゾーン(居心地の良い場所)」にとどまるのは、そこが安全で予測可能であるためです。しかし一方で、そこにとどまり続けることは自らの成長を阻むことにもなります (英語記事)

いつもの場所から踏み出すことには、恐れが伴います。状況が突然大きく変化すると、コンフォートゾーンが一気に消失してしまい、そうなると人は不安とパニックの「レッドゾーン」に陥ります。レッドゾーンに入ると、「闘争・逃走反応」が生じます。凶暴な虎を目の前にすれば、この「闘争・逃走反応」も役に立ちますが、ソーシャルディスタンシングや市場の変化に伴う新しい暮らし方や働き方に適応するのには有用ではありません。

幸いなことに、私たちの選択肢は「コンフォート」か「パニック」かの 2 択ではありません。人間には「ラーニングゾーン」と呼ばれる 3 つ目のゾーン (英語記事) が存在し、そこで適応力を伸ばすことができます。新しいアイデアを実践に移したり、新しいスキルを身に付けたりするときにいるのが、このゾーンです。ラーニングゾーンで過ごす時間が増えれば増えるほど、これまでとは違う可能性が開けていきます。そして最終的にはコンフォートゾーンが拡大し、パニックゾーンが縮小するのです。

さっそく実施してみましょう:

3. 失敗(そして成功)から学ぶ

ここまでは、自分の適応力を高めるための基礎固めとして、人生の地図を描き、コンフォートゾーンを広げ、不確実なことにも落ち着いて対処できるようにしてきました。次のステップは、適応力を日常に組み込むことです。先にも述べたように、適応力とは、ただ流れに身を任せることではありません。継続的な練習に支えられたマインドセットなのです。

そのためには、自己認識を高め、自分に対して正直で建設的な評価を下せる必要があります。自分の進捗を記録する習慣をつけましょう。そして、うまくいっていることにフォーカスし、うまくいっていないものはすっぱりとやめて他の方法を探します。

さっそく実施してみましょう:

振り返り、軌道修正して、繰り返す

最後のヒントはとても簡単です。毎週時間をとって、状況確認を行いましょう。そしてこの時間を、自分との約束の時間として大切にしてください。継続的な見直しは何よりも重要です。

ジャーナルを見返して、うまくいっていることといないことを把握しましょう。インスピレーションノートブックに追加した新しいアイデアを、ライフマップの目標に役立てる方法はありませんか? 次はどんなプロジェクトに取り組んだり、どんなスキルを身につけれればよいでしょう?

適応するのがそれほど難しくない物事もあります。たとえば、パンデミックのせいで週に3回ジムに行けなくなっても、家でワークアウトを行うことはできるでしょう。一方で、適応するのが簡単ではない物事もあります。しかし不可能ではありません。たとえば失業したとしたら、人生を再編成してみましょう。自分のスキルや能力の棚卸しをし、ライフマップを使って新しい可能性を探ります。フリーランスとして独立する、他の人と一緒に事業を立ち上げる、キャリアパスを変えるなど、様々な方法が考えられます。

新しい機会を見つけるときには、意外なつながりを探すようにします。拡散思考と収束思考を練習し (英語記事)、できる限り多くのアイデアを検討して、最適なものを選び出します。その際は、問題ではなく解決策に焦点を当てましょう。状況に合わせて見通しを調整し、行動を変えれば、必ず道が開けるはずです。

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