私たちの多くにとって、仕事の時間は毎日の大半を占めています。そのため、常に仕事を最優先していると、生活にさまざまな影響が出てしまいます。仕事、家庭、友人、家族、自分の時間。それらのバランスをうまくとらないと、真の充足感は得られません。
近年、多くの企業が社員のワークライフバランスの重要性を認識するようになりました。ホリスティックな考え方を持つ若い世代が増えるにつれ、この傾向はますます加速するものと思われます。しかし、ワークライフバランスは、企業側の努力だけでは為し得ません。往々にして「自分の最大の敵は自分」ということがあるように、自分自身でも見直すことも必要です。
そこで今日は、健全なワークライフバランスを保つことがなぜ重要なのか、そしてそれが人生にどのような影響を与えるのかを見てきましょう。
心の健康維持
人間の脳は、絶え間ないストレスやプレッシャーに耐えられるようにはできていません。ワークライフバランスが崩れていると、集中力が低下し、普段ならなんてことないタスクにも手間取るようになります。その結果、さらにストレスが増し、そのせいでさらに生産性が落ちるという悪循環に陥ってしまうのです。
一方、ワークライフバランスが良好だと、ストレスレベルが下がり、ネガティブな感情や予想外の難局にもうまく対処できます (英語記事)。結果的に効率が上がり、仕事以外のことを楽しむ時間を増やせます。最も大きなメリットは、自分自身を振り返る時間ができること。自分の考えや信念を大切にし、それに従って行動する余裕が生まれると充足感が大幅に向上します。
社員のメンタルヘルスを維持するために、さまざまな支援を提供する企業も増えてきましたが、自分自身でも、生活を見直し心の健康を大切にする習慣を取り入れましょう。
身体の健康維持
心の健康を保つには、意識的にスケジュールを見直すだけでなく、身体の健康を維持することも大切です。一日中デスクに座って仕事をして、終わったらぐったりしてソファでゴロゴロするだけ…というのは誰しも身に覚えがあるのでは。人間の身体は長時間座ったままでいたり、一日中屋内で過ごしたりするようにはできていません。身体を動かすこと、特に屋外で運動することにより、エンドルフィンが生成され、ポジティブな思考や感情を強化できます。それにより精神状態が改善され、集中力とエネルギーが高まり、夜もよく眠れるようになります。
使いこなしのヒント: 忙しいと身体を動かすことをついつい忘れてしまうもの。そんなときは Evernote を使って一日の中に組み込みましょう。まずノートにエクササイズのアイデアを書き出します。たとえばストレッチする、歩き回る、外に出て日の光りを浴びるなど。そして、日中そのノートを見るように通知を設定します。通知が来たら身体を動かすようにすれば、一日中座りっぱなしでいるのを防ぐことができます。
燃え尽き症候群の防止
健全なワークライフバランスを実現するには、後から対処するだけでなく、事前に対策をとることも大切です。生活が整っていれば、長期間にわたり仕事を抱えすぎて燃え尽きてしまうリスクも減らせます。燃え尽きてしまうと仕事の生産性やパフォーマンスが落ちるだけでなく、心身の健康も低下してしまいます。
社員の燃え尽き防止のために働き方改革を取り入れる企業も増えてきましたが、個人でもできることはたくさんあります。燃え尽き症候群を防止するための対処法を生活に取り入れてみましょう。鍵となるのはバランス。常に俯瞰的な視点で生活全体を見て、キャリア目標や仕事の責務だけでなく、友人や家族と過ごす時間やセルフケアの時間を作りましょう。時には「No」という勇気も必要です。また、タスクを行う際はだらだらと時間をかけるのではなく、締め切りまでに結果を出すことを重視する姿勢も重要です。ストレスが減り、効率が高まることは、社員自身にとっても会社にとっても大きなメリットです。
使いこなしのヒント: Evernote のデイリープランナー、週間プランナー、月間カレンダー、年間カレンダーテンプレートを使って、スケジュールを整理しましょう。目標や優先事項は、短期的なものと長期的なものに分けて、リマインダーや期日を設定すれば確実に実行できます。またスケジュールを可視化することで、仕事や予定を詰め込みすぎていることにも気づきやすくなり、時間配分を改善できます。
意欲や貢献の向上
意欲や向上し、やりがいを持って仕事に取り組めるようになることは、社員自身にとっても会社にとってもプラスです。仕事への姿勢が積極的になればなるほど、生産性も幸福度も高まります。反対に意欲が低下しやる気が失われていると、生産性は下がりストレスレベルだけが上がります。
意欲というのは、無理強いしたり、装ったりできるものではありません。貢献を強制するのは逆効果になることが多く、義務的なつながりはストレスや不安、不満を生みがちです。そのため、社員の意欲を高めたければ、企業は休日や休暇、日中の休憩時間を十分に提供したり、定期的に社員の懸念に耳を傾けて真摯に対応したりする方がよほど効果的です。
社員自身も、仕事とプライベートの境界線を定め、それを維持するように努めることが必要です。長期間無理を続けるかわりに休暇を取ってリフレッシュしたり、上司からインプットを求められたときには率直かつ明確に意見を伝えたりしましょう。
使いこなしのヒント: Evernote のように情報を一元管理できるツールを使えば、効率的に仕事に取り組むことができます。フラグ、優先度、期日が設定できるタスク機能をつかって手軽に ToDo 管理したり、Evernote に Google カレンダーを接続してスケジュールとタスクを一目で把握したりしましょう。
自分自身のベストバランスを
完璧なワークライフバランスは人によってそれぞれ異なります。誰かにとって最適なバランスが自分にとってもそうだとは限りません。便利なツールを賢くつかって、自分にぴったりのバランスを見つけましょう。