使い方と事例

ビジネス書に効く Evernote を活用した「明日の仕事に活かす」ための読書術

「人生 100 年時代」と言われる現代。長い人生を過ごす上では、学生時代の学びだけでなく、社会人になってからも「学び続けること」「学び直すこと」が大切だと言われます。

もっとも身近な学びの方法が「読書」ではないでしょうか。今回は、特に社会人の方向けに Evernote を活用した「本からの学びを、明日の仕事に活かす」ための読書術をご紹介します。

本を読む目的を持つ

たまたま立ち寄った本屋で、「話題の本!」と平積みで置かれていた本を手にとってみる。ときに本との出会いはそうした偶然もありますが、仕事に活かすための読書の場合は「何のためにこの本を読むのか?」「自分はこの本から何を得たいのか?」をまず考えてみましょう。目的が明確だと「これは、自分の仕事に活かせるか?」という視点で本を読みやすくなります。

「目的が明確にあるわけではないが、将来のために何か学んでおきたい」という場合には「読書のための読書」をしてみることもおすすめです。例えば、「戦略読書」や「読書は格闘技」といった読書術の本では、年代別や学びの目的別にブックガイドが掲載されているので、普段の生活では出会えないような本と出会えるチャンスを与えてくれます。

本を用意し、目的が定まったら、Evernote にメモしておきましょう。本の表紙をカメラで撮影しておけば、後から振り返るときに探しやすくなります。

必要なところだけを読む

目的を定めて読書を始めたら、まずは「前書き」と「後書き」を読みましょう。「読み始めたばかりなのに、いきなり後書きを読んでしまうなんてとんでもない!」と思われるかも知れませんが、仕事に活かすための読書は「いかに効率よく、学びを得られるか」がポイントです。

前書き・後書きは、その本の要点となる部分がまとめられているので、本の全体像をつかみ「この本で、自分が求める学びが得られるのか?」を判断する指標にもなります。もしこの時点で「自分の求めている内容とは違う」と感じたら、今はその本を読むタイミングではないのかも知れません。

前書き・後書きを読んだら、次は目次にも目を通します。ビジネス書は、文学や小説と違い、必ずしも最初から順を追って読まなくても、内容をつかみ取ることができます。目次から自分の目的に添った内容の部分を探して重点的に読むようにすると、より効率的に読書を進めることができます。

出版社や書籍の通販サイトでは、その本の概要や目次を公開していることがあります。これらをコピーして Evernote に記録しておけば、後から振り返るときに役に立つでしょう。

気になったところをメモする

「仕事に活かす」ための読書術のポイントは、「記録を残すこと」です。後でまとめてメモを残せるように、気になった部分にはフセンを立てたり、電子書籍の場合はハイライトしたりしておきましょう。

読み終わったら、フセンを立てたページを振り返り、印象に残った部分、重要だと感じた部分を Evernote にメモしておきましょう。

本からの学びをまとめる

読み終えたら、本から得た学びをまとめていきましょう。例えば、本の内容を自分の言葉で要約してみる、大切だと思うポイントを 3 つ挙げてみる、といった感じです。

まとめ方がよく分からないという場合は、「この本を SNS で誰かにシェアするとしたら」という観点で書いてみましょう。誰かに紹介しようと思うと、自然と自分の言葉で要約することになりますし、おすすめポイント(=本の中で大切だと思うポイント)を考えることにも繋がります。

最後に、「自分の仕事に応用するとしたら?」を考えます。ここでは、日々の業務に当てはめて「実際のアクション」として考えるのがポイントです。

読書メモを後から振り返ってみると、何年か経ってから当時とは違った学びを得られることが多くあります。蓄積されていく読書メモが、まるでデータベースのように活用できるのです。自分だけの「学びのデータベース」に、ぜひ Evernote をご活用ください。

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