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保護者のためのセルフケア: 「ひとり時間」で充電しよう

2020 年は、私たちの誰もにとって激動の年となりましたが、特に子育てをしている人にとっては大変な状況です。先行きが見えないことや経済的な不安に加え、一日中家にいる子どもの世話や自宅学習など、ストレスの種は尽きません。

ソーシャルディスタンシングにより人との接触が断たれてつらい思いをしている人は、Netflix などのサービスを利用してなんとか時間をやりすごしています。一方で、子どもがいる人は普段よりやることが多いうえに、24 時間常に家族と一緒の状態で窮屈な思いをしていることでしょう。学校、習い事、職場、友人の家、今はどこにも行けません。つまり、普段自然と発生している家族との境界線がなくなり、ひとりになる時間がないわけです。友人のテキストメッセージに返信する時間すらない方もいるかもしれません。ですから、こうした時間を意識的に確保することが大切です。自分の時間をあきらめてしまうと、ストレスが溜まり、子育ての燃え尽き症候群につながりかねません。

今日は、子育て中に自分の時間をとって充電するためのヒントを 5 つご紹介します。

自分が何を求めているのか考える

楽しいと思うことは、人によって違います。セルフケアにおいて大切なのは、自分にとって心が落ち着くのはどんな時かを考えることです。まずは、自分が本当にしたいこと、そして今の状況でもできることのリストを Evernote で作成しましょう。たとえば次のようなものが考えられます。

  • エクササイズをする
  • 読書する
  • 友人と話す
  • アート系の趣味をする
  • ジャーナリングを始める
  • 部屋を片付ける
  • 昼寝をする

自分が心から望んでいるのは何をすることなのか、しっかりと考えてみましょう。今は疲れていて考えたくないという場合は、それでも大丈夫です。現在の状況になる前に、何をするのが楽しかったか、何をすると充電できたか思い出してください。今の状況のためにスケジュールから外してしまったものはありませんか? それらをもう一度始めてみることは可能ですか?

次のステップを明確にする

健康的で幸せな気持ちになるために何が必要かがわかったら、ノートに書き出したそれらの各項目について、実践するためのステップを明確にしていきましょう。

たとえば「エクササイズをする」であれば、実践方法として以下のようなアイデアが考えられます。

  • 近所を散歩する
  • YouTube にある 20 分のエクササイズビデオを行う
  • バーチャルクラスに参加する

「読書する」であれば、以前から読みたいと思っていた本を数冊書き出してみましょう。「友人と話す」なら、電話をかけたい友人や家族の名前を書き出します。ここで大切なのは、次のステップとして何をすればよいかを具体化することです。それにより行動を起こすのが簡単になるからです。

毎日自分にご褒美をあげる

こうして作成したリストを「じぶん時間」のご褒美リストとして使いましょう。毎日その中から何かひとつ選んで、自分に「くつろぎというご褒美」をあげるのです。何か楽しみにしているものがあれば、「いつも誰かのために時間を使っている」という憤りの気持ちがなくなります。散歩にいく、昼寝をする、友人に電話をかけるなど、ちょっとしたことでかまいません。自分がしたいことを確かめて、それを行う機会を作りましょう。毎日ひとつ実行するようにすると気持ちが晴ればれするはずです。

じぶん時間の境界線を家族に伝える

ご褒美を実行するのに家族のサポートが必要な場合は、お願いしましょう。たとえばあなたが一人で散歩にいく間、配偶者に子どもを見ていてもらったり、寝室で友人に電話をする間、緊急の場合以外は邪魔しないように子どもたちに頼んだりです。自分がスペースを必要としていることを伝えるのは、悪いことでも間違ったことでもありません。誰にとっても必要不可欠なことです。「セルフケア」だからと言って、すべて一人でなんとかする必要はないのです。

家族が充電するのをサポートする

あなたが毎日充電するのをサポートしてくれる家族を、同じようにサポートしてあげましょう。たとえばパートナーがひとりの時間を必要としていたら、夜の子どもの世話を引き受けて時間を作ってあげたり、子どもが歌の練習を従っていたら、それができるスペースを作ってあげたりします。お互いのニーズを尊重してサポートし合えれば、一人ひとりが充電して元気になれるので、自分の時間やスペースがないことによるイライラや口論が減るはずです。

物理的な移動が制限されている場合、子育てをしながらセルフケアと充電のスペースを確保するのは簡単ではありません。今は多くの保護者の方が同じ困難に直面していることでしょう。しかし、少し意識して工夫すれば時間やスペースを作ることは可能です。そしてそれは誰にとっても必要なことなのです。

エリザベス・グレース・サンダース: タイムマネジメントのコーチ。著書に『Divine Time Management』『How to Invest Your Time Like Money』がある。ウェブサイトはwww.RealLifeE.com

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