家計簿アプリ「Zaim」開発者・閑歳孝子さんの Evernote 活用法

株式会社ユーザーローカルに勤務する閑歳孝子さん。2011年7月には個人プロジェクトとして、iPhone/Androidソーシャル家計簿アプリ「Zaim」をリリースするなど、現在注目を集めるウェブエンジニアの一人です。 今年3月、「Zaim」にEvernote連携機能が加わったことが話題になりましたが、実は閑歳さん自身、仕事からプライベートまでEvernoteを幅広く活用しているパワーユーザーなのだとか。 実際にどんな使い方をされているのか、お話を伺いました。 氏名:閑歳孝子 (かんさい たかこ) 所属:株式会社ユーザーローカル Twitter: @kansai_takako 「1ヶ月前、Evernoteに目覚めました」 ――Evernoteに何を入れていますか? 閑歳「バックアップとして、Twitterでの発言をツイエバで保存したり、はてなブックマークでブクマしたものを海外のサービスを介してメールでEvernoteに保存したりしていますね。それ以外だとZaim関係でこれから開発したいものとか、一時的なToDoリストを緊急度別に分けて入れておいたりしています。あと最近だとChromeのエクステンションを使ったウェブクリップもですね」 ――かなりヘビーに使われているんですね。 閑歳「それが……実はEvernoteをしっかり使い始めたのって、プレミアム会員になった先月からのことなんですよ。Evernote自体は2008年から使っていたんですが、初めはメモ書きや仕事の日報をつけるのに使っていたくらいでした」 ――えっ、それは意外です。 閑歳「先月、友人と韓国旅行に行ったんです。そのとき旅の予定を立てるのにEvernoteの共有機能を使おうということになって、羽田空港で二人してプレミアムに入りました(笑)。旅行では行きたい場所の地図なんかをひたすら入れて使いましたね」 ――そこでEvernoteに目覚めた、と。 閑歳「せっかく450円払ってプレミアムになったし、だったら使おうかなって。それまではEvernote関連のハウツー記事も流し読みしていたんですが、改めて調べてみたら便利そうだなと。それでまずは、名刺と家電の説明書をScanSnapでスキャンして入れてみたんです」 ――なるほど。 閑歳「2000枚以上の名刺をひたすら保存して現物をぜんぶ捨てたら、すごくスッキリしました。そこで初めて『ああ、便利だな』と思ったんです。だから私がEvernoteに目覚めたのって、ここ1ヶ月くらいのことなんです」 ――名刺と説明書の保存がそのきっかけだった、と。 閑歳「そうですね。紙類を捨てられるようになったのが大きかったです。たとえば年賀状とか、捨てにくいんだけど取っておいても……というものをスキャンして保存していますね。そうすれば現物は捨てられるので。“断捨離”みたいなものですね。そこから火がついて、関係ない洋服などまで整理してしまったくらい(笑)」 ――他にはどんなものを入れていますか? 閑歳「あとはサイン帳など思い出の物をスキャンして入れたり、絶対なくしたくないメールとか、読みたいミステリーのリストとか、クックパッドのパーティー料理のリストとか……パスポートとか」 ――パスポートですか!? 閑歳「パスポートを忘れた人が、iPhoneでパスポートの写真を見せたらそれが通ったという記事をどこかで読んで、入れなきゃ! って(笑)。実際には無理かもしれないけど、少しでも可能性があるなら……」  ――それはすごい。   「ZaimはEvernoteのサイトやアプリの作り方を参考にしています」 ――Zaimについてもお話を聞かせてください。Evernoteとの連携機能が加わりましたが、反響はいかがですか? 閑歳「おかげさまで連携機能はけっこう使われていて、反響もいただいています。自動的にバックアップが取れるのは便利だということで、評価していただいているのかなと」 ――そもそもZaimはどのような発想から生まれたのでしょう? 閑歳「私、家計簿自体は大学時代から就職して3、4年経って結婚するくらいまでつけていたんです。ずっと紙ベースだったんですが、それを手入力でソフトに打ち込んでグラフ化したりしていました。ところが結婚後に家計の計算が大変になって挫折してしまったんです。その経験から、そういう状況でも普通の人が簡単につけられる家計簿アプリを作ろうと思いました」 ――ソーシャル家計簿って、ありそうでなかったアイデアですよね。 閑歳「実はZaimは、Evernoteのサイトやアプリの作り方をすごく参考にさせていただいているんですよ。特にウェブ版のトップページって、すごくよくできているなと思って」 ――ありがとうございます! 閑歳「ただ、クラウドサービスってずっと続くかどうかわからないから、ユーザーとしてはデータを預けるリスクがありますよね。ある程度大きな会社がやっていたり、作り手の本気が見えるものじゃないと使おうとは思えない。たとえば写真をクラウドに保存しようと思うと、結局はGoogleとかFacebookに落ち着いてしまいます。それなら10年や20年は大丈夫だろうと思えるから」 ――たしかにその通りですね。Evernoteもそれは考えていて、100年続く企業を目指しています。データを預ける上で“安心感”はものすごく重要なキーワードですね。最後にEvernote初心者の方に向けて、何かアドバイスなどがあればお願いします。 閑歳「私が目覚めたのは名刺と説明書をスキャンして入れたことなので、まずはその使い方をオススメしたいですね。いらない紙類を整理できますし、部屋の片付けにもなりますから」