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Evernote for Windows が新しくなりました!

少し前に、私たちは Evernote アプリの大規模なアップデートを行うことをみなさんにお約束しました。Evernote 製品の最大の特長は、自分にとって大切な情報を簡単に記録し、それらを記憶または再発見できることだと考えています。 本日お届けするのは、新しくなった Evernote for Windows です。今回のアップデートでは、いわば Evernote のエッセンスをより深く掘り下げ、Evernote の強みである基本機能にさらに磨きをかけて、一つ一つの機能を強化することに努めました。 Evernote for Windows を入手 » サイドバーのナビゲーションがより直感的に 新しい Evernote で目指したのは、Windows ユーザにとって馴染みやすくて、より自然なユーザ体験を提供することです。まず最初に、自分のコンテンツを素早く発見・管理できるように左のサイドバーを改良しました。 サイドバーの新機能は、以下の通りです。 「ノートブック」を選択すると、すべてのノートがノートリストに表示されます。この「ノートブック」を展開すれば、すべてのノートブックが下に一覧表示されます。 ノートブックを直接ドラッグ&ドロップすれば、スタックに追加したりスタックから外したりできます。 「ゴミ箱」ノートブックが常に表示されるようになったため、削除したノートにも素早くアクセスできます。 サイドバーの最小化オプション 左サイドバーの幅を最小化するオプションも追加しました。作業スペースを少しでも広く確保したい時に大変便利です。 この機能を有効にするには、Evernote メニューから「表示」>「左パネル」の順に選択(または F10 を押下)してください。サイドバーを最小化しても、通常のサイドバーにある主要なメニューはすべて残るので、各アイコンをクリックすれば簡単にノートブックやタグを表示できます。 素早く移動できるナビゲーション 特定のノートブックに素早く移動できる新機能を追加しました。マウスカーソルを「ノートブック」の上に移動すると、既存のノートブックの検索またはノートブックの新規作成ができます。この機能を活用して、特定のタグを素早く見つけることも可能です。 仕事とプライベートを明確に区別 Evernote Business ユーザは、アカウントにあるコンテンツがより明確に区分けされていることに気づくはずです。今までは「個人」と「ビジネス」両方のノート、ノートブック、タグおよびショートカットが同じ場所に表示されていましたが、自分が閲覧しているコンテンツを一目で見分けられないこともあったかと思います。最新バージョンの Evernote では、この不明瞭さを解消しました。 個人とビジネスのコンテンツが、サイドバー上で 2 つのタブに分かれ、それぞれ違うスペースに存在しています。自分が閲覧中のコンテンツの種類が一目でわかり、切り替えも簡単です。 「個人」タブをクリックすれば自分個人のノート、「ビジネス」タブなら会社のノート(Evernote Business)が表示されます。あるいは、キーボードショートカットで Alt + 1(個人)または Alt + 2(ビジネス)を押せば瞬時に切り替わります。 注意: 個人からビジネスのノートブックにコピーする場合は、右クリックで表示されるメニューから操作を行ってください。 情報の検索と発見をよりスマートに 検索機能がさらにパワーアップしました。Evernote にどれだけ多くのノートがあっても、あるいはタグの構造がどんなに複雑になっていても、必要な情報がいつでも簡単に見つかります。 検索ボックスの位置をノートリストのすぐ上に移動しました。検索結果に近い、自然な場所に配置されています。そして検索を実行した後は、そこからさらに検索結果を絞り込めるように Evernote がノートブックやその他条件を提案します。また、「ゴミ箱」ノートブックの中も検索対象に含められるようになりました。 カラフルな整理方法 Evernote に入れた情報の中でも重要度に差があると思いますが、これまでは特に重要なアイテムを目立たせる方法が限られていました。新しい Evernote for Windows では、重要なノートブックやタグに色を付けることでノートを一瞬で判別できるようになりました。 ノートブックまたはタグを右クリックし「スタイル」を選択すると、お好きな色を設定できます。サイドバー上で新しい色が反映されるのをすぐに確認できます。また、タグに色を設定した場合は、そのタグが付いたノートはノートリスト上でも色が付くので一目でわかります。 その他の改善点 新しい Evernote

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「本当のデザインとは、想像できないことを現実にしていくこと」――Evernote 本社で働くデザイナー中島大土ランツが語るデザインの未来

11 月 14 日、Apple Store 銀座にて、Evernote 本社でAI(Augmented Intelligence)デザイナーとして働く中島大土ランツがプレゼンテーションを行いました。「シリコンバレーで働く日本人デザイナーが語る、これからのデザインとものづくり」として題したイベントの模様をレポートします。 中島大土ランツは、シアトルに生まれ育ち、シラキュース大学でプロダクトデザインと機械工学を専攻。その後、上智大学に留学し、Apple Store 銀座で Mac Genius として働きました。2008 年からはクパチーノの Apple 本社でデザイナーとして勤務し、iPod のインターフェースデザインなどを担当。「新しい挑戦がしたい」という思いから、2013 年 8 月に Apple を離れて、Evernote に入社しました。 コンピュータは人間のパートナーであるべき Evernote ではプロダクトデザインを手がけていた中島でしたが、最近になって Evernote で「面白いチャレンジ」ができるようになったといいます。 それは、「A.I.」。日本語でいうと、人工知能です。 「人工知能の生みの親と言われているアラン・チューリングが考案したチューリング・テストという判定テストがあります。簡単にいうと、人間が会話した相手が人間だったのか、それともコンピュータだったのかを当てるというものです。何百人という人数がこのテストを行うのですが、そのうち 30% 以上がコンピュータを人間と思えば(勘違いすれば)“合格” となります。1950 年代にアラン・チューリングが書いた論文に出てくるテストなのですが、4 ヶ月ほど前に初めて “合格” となったコンピュータが登場しました。これはすごいことだとは思いますが、しかし僕は何かが違うのではないかと感じています。コンピュータは人間の代わりにならないといけないのでしょうか?」 そこで中島が例に挙げたのは、かつて IBM のコンピュータとチェスで対戦し、敗れたガルリ・カスパロフ氏の例です。 「2005 年、カスパロフ氏は『アドバンスチェス』という新たなチェスゲームを考案しました。これは人間とコンピュータがひとつのチームになって対戦するというルールで、とても面白いのです。コンピュータは目の前のデータを計算して、もっとも良いと考えた動きを提示します。それをもとにして、人間が判断を下す。このチームワークにより、平均的なプレーヤがコンピュータより強くなることもありますし、場合によっては、世界クラスのプレーヤーよりも強くなる場合さえあります。何が言いたいのかというと、コンピュータは人間の代わりではなく、パートナーであるべきなのです。それこそが、Evernote が目指す A.I.です」 Evernote が考える「A.I.の 3 原則」 人間の代わりではなく、人間ができることの範囲を拡張していくこと。Evernote は A.I.はそのようにあるべきととらえており、A.I = Artificial Intelligence(人工知能)ではなく「Augmented Intelligence(拡張知能)」と表現しています。しかし、一方で A.I.の進化を懸念する声もあると中島は言います。 「『ターミネーターに出てくるスカイネットのように、A.I.が勝手に判断してしまうようになるんじゃないか』といった意見も聞かれます。それもわかります。Evernote はそれも理解していますし、ユーザーのプライバシーがもっとも大事なのだと思っています」 そこで、Evernote は新たに、A.I.の 3 原則を設定しました。 1)A.I.はユーザーの仕事をより良くするものである 2)A.I.の中心はデザインである 3)A.I.はユーザーの利益のためにあり、会社のためではない ここで注意すべきは、「デザイン」という言葉です。デザインというと一般的にはビジュアルデザインを思い浮かべますが、中島は「デザインとはビジュアルだけでなく、その情報をどういうときに、どうやって、どう見せるかという設計のこと」だと説明します。これは、Evernote が最近発表した「コンテキスト」機能に大きく関わることでもあります。 「コンテキストは、ユーザーのノートの内容に関連するノートや、LinkedIn の人物情報、ニュース記事などを表示する機能です。もしかすると、私たちがユーザーのノートの内容を見ているのかと思うかもしれませんが、それは違います。何について書いているかを分析していることはありませんし、アルゴリズムを改善するためにそれを使ったりすることはありません。」

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プロダクトデザイナー久下さんに聞く、Evernote & Skitch 活用術

東京/渋谷にオフィスを構え、家電製品や情報機器のデザイン開発、サービスモデルのデザイン、コンセプトメイキングなどを手がける、tsug.LLC(合同会社ツグ)。同社代表であり、プロダクトデザイナーとして活躍されている久下 玄さんは、EvernoteとSkitch for Androidを使いこなすヘビーユーザーでもあります。プロダクトデザインという仕事でEvernoteとSkitchがどう役立っているのか、久下さんに伺いました。   氏名:久下 玄 (くげ はじめ) 所属:tsug.LLC Twitter: @kugehajime   「Evernoteが消えたら僕は仕事ができなくなります(笑)」 ――EvernoteとSkitchをかなりヘビーに使われているとか。 久下「そうですね、Evernoteが消えたら僕は仕事ができなくなります(笑)。それくらい仕事用のファイルをほぼすべて入れてありますね。逆にプライベートではあまり使わないかも。写真を撮っても放置しちゃってるし。Amazonの注文番号とか、振込先の口座番号とか、そういった情報メモとしては使ってますけどね」 ――完全に仕事特化なんですね。ノートは何でもどんどん入れていくタイプですか? それとも一つのノートを編集して更新していくタイプですか? 久下「後者ですね。とにかく追記と加筆を繰り返します。ビジネスモデルを作るコンセプチュアルな仕事が多いので、概念を図表化してそれを取り込むことが多いですね。さらにミーティングでの会話を録音したファイルや手打ちでテープ起こししたテキスト、そういうものをプロジェクトごとにまとめて一つのノートに保存しています」 ――そのノートを見ればすべて入っているというのはわかりやすくていいですね。 久下「風呂でアイデアを思いついたときなどは、タブレットを風呂のふたの上に置いて、Skitchで図を描いてそのまま取り込んだりとか。とにかく思いついたらすぐに描いて保存。思いついたことって、5分と覚えてられないんですよ。風呂から出る頃には忘れてしまう(笑)」 ――それ、わかります(笑)。普段はどんなデバイスでEvernoteやSkitchを使われますか? 久下「iPhoneも持っていますが、Android端末で使うことが多いですね。Androidの一番いいところは、インテント機能でどのアプリからでもEvernoteに保存できるところです。iOSの場合はアプリに連結の仕組みが入ってないとダメですから。だからタブレットもiPadじゃなくてGALAXY Noteを使っているんですが、ペンもついていて僕には合っています。打ち合わせなんかだと、タブレットでSkitchを起動したまま会話中にどんどん図表や絵を描いていくんですよ」(と、話ながらさっと書いて頂いた図が、下の写真にある車のスケッチと概念図です。)   「Evernoteの良さはファジーであること」 ――打ち合わせ中にSkitchを使われるんですね。 久下「そうなんです。もちろん紙に手書きすることも多いですよ。ただ、紙とペンは自由で速いのですが、それだけに“書けすぎてしまう”ので、考え方が複雑になりがちなんです。Skitchとスタイラスなら、自由度はあるんだけどあまり細かくは書けないし、イラストも抽象化せざるを得ない。だからこそ自分の脳をシンプル化できるんですよね。たとえば概念を示すためにあえてレゴブロックを使う人がいますが、それのもっと柔軟なバージョンです」   ――なるほど、最終的に細かくてちゃんとした資料を作るにしても、アウトラインを作る段階ならそれくらいで充分ですよね。 久下「それにスピードもぜんぜん違います。たとえばアプリの遷移図を作るときに、最初からすごく綺麗に画面を作って1週間かかるよりも、手書きでもいいからすぐ返答できる方がいいですよね。速さって大事ですから。そういうときにもSkitchはすごく便利です」 ――SkitchならEvernoteへの保存も速いですしね。 久下「Skitch以外にもドローソフトって色々と出てきているんですが、Evernoteがデバイスを問わずそれらの入れ子になっているというのは面白いですよね。僕はEvernoteの良さって、デジタルアナログ関係なく、ファジーであることだと思っているんです」 ――というと? 久下「先ほどプロジェクトごとに何でも入れていると言いましたが、Evernoteにはそういう風に“ぐちゃぐちゃでも許される感じ”があるじゃないですか。僕はノートブックを社内のデザイナーと共有して資料のやり取りをしているんですが、かっちりしないといけない感がない。これがパワーポイントやキーノートだと、ちゃんと書かなきゃってなるんですけど、それが必要ないのでスピード感が出るんですよね。『お世話になっております』っていちいちつけるのは、やっぱり面倒なんですよね(笑)」   「Evernoteは一向に完成しない“Nevernote”」 ――たしかに、Evernoteはいわば「自由帳」のようなものですからね。 久下「あとは“終わらない”というのが個人的に重要だったりします。ノートは縦スクロールで、いくらでも追記できますよね。それがタイムラインの概念を生んでいて、情報の構造化ができる。紙だと書いたら消せないし、ページをどんどん付け足していくってことができませんからね。僕にとってEvernoteは一向に完成しないノート、いわば“Nevernote”なんです」 ――すばらしいキャッチフレーズ、ありがとうございます! ところでEvernoteで何をしていいかわからず挫折してしまう方もいるのですが、久下さんはそういうことはなかったですか? 久下「挫折したことはないですね。ノートを綺麗に整理しようとしたことがないからかも。全部を整理するのは限界があるし、カテゴライズするだけで疲れてしまいます。整理する機能はEvernoteが持っているので、そこはやってもらおうという考え方ですね」 ――なるほど。 久下「そういえばEvernoteって一つ面白い現象がありますよね」   「意図的にカオスを作り出せるシステムがクリエティブな発想を生む」 ――面白い現象? 久下「更新日で並び替えたときに、更新していないノートでも、カーソルが入っただけで更新されたと認識して上がってくることがあるんですよ。たまたま見ただけのファイルが上にくるという仕組みがユニークだなと」 ――こんなノートあったあった! って懐かしくなったり驚いたりすることはありますよね。掃除中に昔の写真アルバムを見つけたみたいな(笑)。 久下「そういう“意図的にカオスが作り出せるシステム”って面白いんですよ。何かをクリエイションするとき、あらかじめ用意されたフォーマットの中に入れ込んでいく作業からは新しいものが生まれないんです。だからタグを眺めているだけで、昔クリップして忘れていたノートとの偶然の出会いがあったりする。たとえば今見ると……『脳波』っていうタグがありました(笑)。脳波セットをクリップしてますね。たぶん、これを買おうと思っていたんでしょうね」 ――そうやって見直すだけでも面白いですね。 久下「ミーティングで特にフォーカスすることがないときなんかは、こうやってEvernoteを見るだけでいくらでも話題が出てきますよね。他にも語句で検索をかけたときに、OCRでぜんぜん関係のないノートが引っかかって、そこから新しい発想が生まれることもあります。これがEvernoteの面白さの一つですね」 ――ありがとうございました!