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Evernote 日本語版 2周年記念 User Meetupレポート後編

3月3日、Evernote 日本語版がリリースされてから2周年を迎えました。 その前夜祭として、2周年の前日(3月2日)に User Meetup を開催しました。その中で 3 名のパワーユーザをお迎えしてのトークセッションを行いました。レポート後編となる本記事では、その模様をご紹介します。 堀正岳さんのEvernote活用法 お一人目は、ブログ「Lifehacking.jp」を運営されている堀正岳さん。これまでに数多くのEvernoteに関する記事の他、書籍「Evernoteハンドブック」も執筆されています。 堀さんはまず、Evernote 登場以前と以後の変化について、 「Evernote がなかった頃、集めた情報はどんどん増え続けて(PC内を)埋め尽くしていました。よくこんな時代を生き抜いたなと思います(笑)。それが Evernote 以後は、情報をただ投げ込めばよくなりました」 と、Evernote の登場で情報の整理の仕方が変わったと述べ、さらに「Evernote が登場したことで我々の脳は、記憶できないと思っていたことさえも記憶できるようになったのです」と、Evernote によって起きた脳の変化について説明しました。 掘さんはこうした体験から、他のユーザーの「Evernote があって良かった!」と思った瞬間についても知りたいと思い、ブログで募集。その結果、次のような体験談が届いたそうです。

Evernote 日本語版 2周年記念 User Meetupレポート前編

3月3日、Evernote日本語版がリリースされてから2周年を迎えました!ユーザーのみなさんのあたたかいご支援と日ごろのご愛顧のおかげです。ありがとうございます! 2周年の前日(3月2日)に User Meetup を開催しました。前夜祭として大いに盛り上がったイベントの模様をお伝えします。 当日、会場となったのは恵比寿にあるカフェ「Cafe Park」。あいにくの雨にもかかわらず、たくさんのEvernoteユーザーの皆さんにご来場いただきました。今回のイベントのドレスコードは「緑色のものを身につける」。皆さん思い思いに緑色をファッションに取り入れており、中にはパセリを耳にかけるという斬新な発想も!このアイディアにはスタッフ一同もびっくりでした。 会場にはEvernoteに関連した書籍や雑誌記事、連携製品などが展示され、皆さん写真を撮ってアップしたり、手にとって読んでいらっしゃいました。特に書籍はこれまでに33冊も出版されています。これほど多くのEvernote関連書籍が出版されているのは、世界の中でも日本だけです。 イベント冒頭で、2周年と User Meetup に向けて CEO フィル・リービンから「Evernoteはユーザーの皆さんのご協力により、日本はもちろん世界中で愛される企業に育ちました。今後もワクワクする展開を予定しているので、ぜひ応援していただけると幸いです」と、ビデオメッセージで挨拶させていただきました。(フィルが日本語をたくさん話しているので、ぜひご覧ください) 続いてEvernoteのこれまでのあゆみを、データと共に振り返りました。 Evernoteが初めて登場したのは2008年2月21日のこと。最初は招待制のベータ版からスタートし、6月24日に一般公開となりました。7月10日にはEvernote for iPhoneが発表され、11月21日にはユーザー数が50万人を突破。さらに翌年5月21日には大台となるユーザー数100万人を達成するなど、順調に成長を続けていきます。 また2009年11月16日にAndroid版がリリースされ、12月にはユーザー数が200万人を突破。Evernote 日本語版はこの翌年、2010年3月3日に正式に公開される運びとなりました。Evernote 日本オフィスも同年6月23日に設立されています。 ユーザー数の伸びはさらに加速していき、2010年8月18日には400万人、11月11日には500万人を突破。その4日後の15日にはNTTdocomoとの提携も発表しました。 2011年には、東日本大震災が日本を襲いました。Evernote は震災の翌日、震災支援として日本の全ユーザーのアカウントを一ヶ月間無料でプレミアムにアップグレードすることを発表。また、同月1ヶ月分の日本ユーザーのプレミアムアカウントの収入をすべて災害援助活動に寄付しています。 2011年6月、全世界の Evernote ユーザー数が1,000万人を突破しました。同年1月のユーザー数は約600万人だったので、半年で400万人増加したことになります。こうしたユーザーの伸び、盛り上がりを受けて、Evernoteはこの年初めての自社主催カンファレンスを開催しました。カンファレンスの一環として、Evernote と連携するアプリケーションの開発コンテストが実施されましたが、日本の市場はユニークで創造性あふれるアプリケーションが多いこと、また震災後の日本を応援したいという意味もこめて、特別に Japan Prize が設けられ、日本人開発者を表彰・シリコンバレーに招待しました。 2011年12月には、Evernoteの2つの新しいプロダクトが発表になりました。食を記録する「Evernote Food」と、出会った人を記録する「Evernote Hello」です。すでにリリースされている「Evernote」「Skitch」「Evernote Clearly」「Evernote Peek」と合わせて、Evernote の関連プロダクトはこれで合計 6 つに。また、Evernote APIを利用して連携製品を開発している開発者は全世界で 9,000 に上り、連携アプリ・製品は1,200に上るなど、Evernote は現在も急成長を続けています。 めまぐるしく成長したこの2年。日ごろからご愛顧、ご支援頂いているユーザーのみなさん、パートナー企業のみなさん、開発者のみなさんに深く感謝申し上げます。 レポート後編では、パワーユーザーによるトークセッションの模様をレポートします。

Evernote Japan Meetup開催: 坂井直樹さんのEvernote活用法

4月20日、Evernote主催のブロガーイベント「Evernote Japan Meetup」を開催しました。多くのEvernoteユーザー、ブロガーのみなさんにご来場いただきました。ありがとうございました! まずCEOフィル・リービンから、Android版Evernoteの製品アップデートや日本市場の伸びなどの発表を行った後、ゲストにコンセプター坂井直樹さんをお招きし、クリエイターとしての立場から「アウトプット」をキーワードにEvernoteの使い方についてお話を伺いました。 フィルによるプレゼンテーション 先月の東日本大震災についてフィルは「非常に心を痛めています。私たちは小さな会社ではありますが、できることを4つ考えて実践しました」と語り、その4つの支援の内容を次のように説明しました。 Evernoteを活用して再興に役立てていただくため、震災翌日に日本の全ユーザーを、無償で1ヵ月間プレミアムアカウントへアップグレードした 3月のプレミアム会員からの収入全額を、Japanese Cultural and Community Center of Northern Californiaを通じて被災地の復興に寄付することを決定 Japanese Cultural and Community Center of Northern Californiaのバナーを、Evernoteの広告枠内に表示した。このバナーは現在までに400万回見られている モバイルで共有ノートブックを活用していただくため、Evernote for Androidの開発途中版を震災数日後に提供(※ 現在はEvernote for Android 3.0 がリリースされています) また「このように困難な時代ではあるが、コンシューマソフトウェア会社にとっては最高の時代でもある」と述べ、その理由として次の5つの要因を挙げました。 AppStoreの登場により、サービスを即座に流通させることができるようになった クラウドサービスの台頭により、以前のようにデータセンターをどうするかというようなことで悩まなくなった 以前は技術的なインフラを作るだけで何千万ドルもかかったが、今はオープンソースインフラストラクチャーのおかげでそれらは無償で手に入るようになった ソーシャルメディアの台頭により、ユーザーへのリーチが容易になった フリーミアムエコノミクスにより、大手企業が同じものをもっと安価に出してくることに怯えることがなくなった こうした5つの要素から、フィルは「ギークメリトクラシー」(ギークは“卓越した知識がある”という俗語、メリトクラシーは“実力主義”の意)という造語を掲げ、「ギークの熱意があれば成功できます。日本はギークの国であり、デザインや美しいものへのこだわりがこれほど強い国は他にありません。ギークこそが日本を再興へと導き、世界を牽引するでしょう」と熱く語りました。 4/20にリリースされた「Evernote for Android」の大幅なアップデート。共有機能を始めとする多数の新機能が追加されました。このアップデートは「パーソナルな情報スペース」であるEvernoteと、「ソーシャルな情報スペース」であるソーシャルメディアをいかに結びつけるかを考えた結果であり、今後はFacebookやTwitter、mixiなどとの融合を進めていくという方向性を示しました。 さらに「Evernote Web」と「Evernote for Windows」のアップデートや、ネットワークインフラにおいて全面的にNTTコミュニケーションズを採用したことなどを発表。最後に近い将来「Evernote for Mac」や「Evernote for iPad」のアップデートも続けて行う予定だと語り、プレゼンテーションを締めくくりました。 ゲストトーク: 坂井直樹さんが登場 日産「Be-1」デザイン、au携帯の社外デザインプロデューサーなどで知られる著名な“コンセプター”であり、かつEvernoteのヘビーユーザーでもある坂井さん。今回はクリエイターとして、どうアウトプットに結びつけているかというところに焦点を当て、お話を伺いました。 まず坂井さんは、ご自身のライフスタイルについて「1週間のうち、自宅、会社、大学に2日ずついるんですよ。だからEvernoteのおかげでデータを持ち歩かなくていいのが助かっています」と語り、「Evernoteは一言でいうと知識を蓄えている沼のようなもの」と表現。また、「良いアウトプットをするためには質の高いインプットをしなければならない。僕は1日10時間くらいは情報集めている“変態”なんです(笑)」と自身が“情報魔”であると楽しそうに話していました。 坂井さんが現在取り組んでいる代表的なものは、Android OSが組み込まれたGPS付きの杖のデザイン・製作。これがあれば、お年寄りやハンディを持った方が盲導犬なしで交通状況をスキャニングしながら歩けるようになるとのことで、今年中には発売する予定で進めているのだといいます。 「40 for the Next 40」(今後40年を考えるための40のコト)というプレゼンテーションでは、坂井さん自身が「今まさに興味深いと思っている情報」がいくつも飛び出しました。それはたとえば震災時に漫画家の水木しげる氏が描いたイラストであったり、電動三輪車アプテラであったり、Androidがこの2年間でどう展開していったかを表した図であったりと、ジャンルは実に多種多様です。 ※ 坂井さんのプレゼンテーションスライドから一部抜粋・引用 そしてこのアイデアやプレゼンテーションといった”アウトプット”はすべて、Evernoteに保存されている情報を組み合わせて作ったとのこと。「面白い情報は何となく分類して、何に使うかとかは考えずにとりあえずEvernoteに放り込むんです。従来だと仕事をするのにまずテーマが決まってから情報を探すわけだけど、今はEvernoteから情報を選んで、それでも足りないものを探すというプロセスに変わりましたね」 1日10時間情報を探してEvernoteに保存しておくのは、アウトプットとして形にするため。その時に何に使うかわからない情報でも、後からアウトプットのテーマが決まったところで、Evernoteを探すだけで素早くプレゼンテーションにまとめることができるようになったそうです。坂井さんのアウトプット制作時間は以前に比べて格段に早くなったのだとか。 坂井さんご自身のEvernoteの画面を見せてもらいました。「社員にも学生にも自分のEvernoteのアカウントそのものを共有しているので、僕が今何を考えているのかは彼らにもわかるようになっているんです」 坂井さんのお話の後は、会場に集まったブロガーたちとパートナー企業による懇親会が開かれ、プレゼント抽選会も催されるなど最後まで盛り上がりを見せたイベントとなりました。 次回のMeetupもお楽しみに!