「ウェブ検索では見つからない、プライベートな情報こそ入れるべき」――五藤隆介さんの活用法

今回、お話を伺ったのは Evernote ペーパーレスアンバサダーに就任された五藤隆介さん。「ごりゅご.com」を主宰するブロガー・ライターの五藤さんは、Evernote をどのように活用されているのでしょうか。 氏名:五藤 隆介(ごとう りゅうすけ) ブログ:ごりゅご.com Twitter:@goryugo     「紙類の大半は現物がなくてもデータベースになっていれば十分」 ――五藤さんはペーパーレス化を図る上で Evernote をどのように使われていますか? 五藤「主な使い方としては、領収書や名刺、その他の捨てにくい紙類をまとめて入れています。たとえば年賀状って捨てにくくないですか? ものとしてとっておいてもそんなに意味はないんだけど、捨てるのは忍びないですよね。そういうときにスキャンして Evernote に入れておけば、いつでも書かれてあった内容を見返すことができるので、現物は安心して捨てることができます。それでも捨てられないという場合は、どこか引き出しの奥にでもしまっておけばOK。そう頻繁に現物を取り出す必要はないわけですから」 ――必要なものを選別して入れているのですか? 五藤「いるかいらないかを考えるのは後回しにしていますね。役所から送られてくる書類とか、チラシとか、そういうものはもらったらとりあえずスキャンすることにしています。いらないならその後消せばいいだけですし。領収書など、実物を捨ててはいけないものだけは保管してありますが、大半はデータベースに入っていれば十分なものばかりなんです」 ――結果的に紙は減りましたか? 五藤「減らせましたね。身の回りの整理整頓につながりました」 「ウェブ検索では見つからない、プライベートな情報こそ入れるべき」 ――他に Evernote はどんな使い方を? 五藤「メモ帳として使っている部分が大きいですね。覚えておきたいことや聞いた話なんかを、アプリのFastEverを使ってiPhoneからメモするんです。ToDoリスト専用アプリなどはむしろ使いません。これは僕が Evernote をPCで常に開きっぱなしにしているからかもしれませんね。わざわざ目的に応じて別々のアプリを使う必要を感じないんです」 ――最近 Evernote にはリマインダー機能も搭載されました。 五藤「ああ!リマインダーは革命的にイイ機能ですね。たとえば欲しいものの発売日とか、旅行で泊まるホテルの情報とか、そのとき必要な情報が上に出てくるのが最高です。昔はノートブックから探さないといけなかったのですが、かなり手数が減って楽になりました」 ――旅行でも使われるんですね。 五藤「旅行もペーパーレス化できましたよ。旅程や航空チケットを入れたり、パスポートナンバーを入れておいたり。旅行に行くときに必要な情報をひとつのオフラインノートブックにまとめておくと便利ですね。物質として必要なもの以外はすべて Evernote へ入れてしまう感じです。あとは見に行った試合のチケットとか、思い出になるものも保存したりします」 ――他にはどんな情報を? 五藤「自動車保険の申込番号とか、免許証のコピーとか、自分自身の情報を主に入れています。前はウェブクリップもやっていたのですが、最近はあまり積極的にはしなくなりました」 ――それはどうして? 五藤「個人的な考えなんですが、ウェブクリップって確かに役立つんだけど、そんなに重要な情報ではないと思っているんです。基本的にウェブ検索すれば出てきますからね。それよりも、人からは絶対に手に入らない情報の方が役立ちます。さっき言った保険の申込番号や免許証のコピー、色々な持ち物のサイズ、携帯電話をいつ契約したのか、漫画喫茶で何巻まで読んだのか……などは、個人の情報なので、ウェブ検索では出てきません。それが簡単に探せるところに Evernote の良さがあると思います」 五藤「なので、最近はウェブクリップでも、自分が買った物のページをクリップしています。これが地味に便利で、ノート内のURLを押せばそこからリンク先のページに飛んで、すぐに購入できるんですね。たとえばコーヒーメーカーのフィルターなど、消耗品を買うときに重宝しています。他にもネクタイの写真を入れておいて、お店に行って店員さんに『このネクタイに合うシャツをください』って聞いたりしています(笑)」 「コワーキングスペースの近くの食事処の情報を全公開しています」 ――自分自身の情報って案外覚えてないことが多いですもんね。 五藤「そうなんです。他に入れている情報も全体的にそんな感じですね。最近、Kindleでよく本を買うのですが、Gmailに購入確認メールが届いたら、Evernote に転送しています。あとは領収書も入れているので、それらをまとめて知り合いの税理士の人と共有しているんです。記帳前と記帳済みの2つのノートブックを共有して、記帳前に入れたノートの処理が終わったら記帳済みの方に移動してくださいという風にお願いしています」 ――それは合理的ですね! 五藤「おかげで領収書を渡すためだけに会うということがなくなりましたね」 ――時間の節約にもなりそうですね。 五藤「あとは……食事に行ったときのメモを写真と一緒に残してます。「見やすい自分データベース」的に。名古屋のコワーキングスペースの近くにあるご飯屋さんの情報は、そこに来ている人たちに全公開でURLを教えて共有しているんですよ。結局、視覚的な情報が一番強いので、ご飯を食べに行くときなんかは写真を入れたノートを見せると説明しやすいですね。『ここ食べに行かない?』って言えば伝わりますから」 ――もうガイドブックやグルメサイトの域ですね。 それと、Food って食に特化してるアプリではあるんでしょうけど、旅行とかイベントのアルバムとして使うのも実はオススメかもしれません。同じフォーマットで写真がまとまるのでなかなか見やすいです。 野球見に行った Evernote名古屋 ――Evernote を使ってペーパーレス化したいと考えている人にアドバイスをいただけますか。 五藤「Evernote の使い方として、よく名刺を入れなさいって言いますよね。僕も入れていますし、それもいいと思うのですが、名刺って後から見返すことがほとんどないんですよ。だから個人的にはプライベートな情報や思い出をためていくのがいいと思います」