Tag 活用法

ワインのテイスティングメモに

ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は毎年 11 月の第 3 木曜日。ということは、今年は 11 月 17 日が解禁日です。そんな、ワインをより身近に感じられる季節に、ワインのテイスティングメモに Evernote を活用する方法をご紹介します。 ワインの面白さは、ぶどうの種類はもちろん、隣り合った土地でも陽の当たり方や土壌によって全く味が違ったり、そして天候などの影響を受けて年によっても全く違う出来になるところでしょう。ワイン好きな方の中には、どんなワインを飲んだか、そしてどんな感想を持ったかの記録をしている方もいらっしゃると思います。 Evernote はワイン記録をつけるのにとても便利です。パソコンを開かなくても、さっとメモしておくことができますし、タイプするのも面倒であれば、声に出した感想を録音しておくこともできます。 たくさんのワインを楽しんだなと振り返ることができるのはもちろんですが、テイスティングメモのよいところは、「あの時飲んだ美味しかったワインをまた飲みたい」という時に、その銘柄などを思い出せなくても、後で簡単に検索できることです。Evernote にすべてを残しておけば、ワイン探しが簡単になります。 カメラを活用 個々のワインの魅力は、その味は当然の事、ボトルの形やラベル(エチケット)のデザインも含まれます。筆者も、ジャケ買いではないですが、外観の魅力で買ったことがあるワインも少なくありません。 ラベルの写真を撮るのはすでに多くの方が行なっているかもしれませんが、Evernote に残しておけば、撮影した写真の中の文字まで検索が可能になります。 また、ワインの楽しみの一つは、その色です。自分の言葉で文字にするのも素晴らしいですが、写真に撮っておくとその色も記録することができます。 タグを活用 普段から食事の写真を記録している方もいらっしゃるでしょう。その場合、ワインやそのラベルの写真が夕食のノートと一緒に保存されているケースも多いと思います。夕食ノートブックとワインノートブックを作り、「別々にノートを管理するのは非効率的だし、ちょっと面倒」という方におすすめなのは、夕食ノートに「ワイン」というタグをつけておく方法。ワインだけを検索するときに、とても簡単になります。 また、後で目的のワインを見つけやすくするために、ぶどうの品種ごとに「シャルドネ」「Pinot Noir」などとタグをつけておくのもよいでしょう。 感想や「好き」「また買いたい」と、その理由を残しておく 世間の評価はインターネットを検索すればでてきますが、あなた自身の感想はあなたにしかわかりません。あなた自身のワインに対するコメントを残すことはとても重要です。また、感覚的に「好き」だったのか、「また買いたい」と思ったのかは、次にワインを買うときの基準としてとても大切です。好きだったとしたら、なぜ好きだったのか?も書き留めておくと便利でしょう。例えば、「甘口なので和食に合う」「重めだったが、好きな味」など。ワイン選びの際に自分がこだわるポイントに沿ったコメントを、自分のために残しましょう。 活用法はいろいろ 今回はワインノートとしての使い方をご紹介しましたが、同じ使い方は、ウィスキー・日本酒・ビール、またコーヒーやお茶など食べ物・飲み物一般に活用できるほか、洗剤や化粧品・香水、温泉の素などにも応用可能で、様々な商品への自分の評価を残しておき、後で同じ商品を見つけるときにとても有効な使い方です。 最後になりますが、夕食でワインを楽しむ際には同席する方がいることも多いはず。ノートをとるのに気を取られすぎないよう、お気をつけください。また、写真を撮る場合は、周りのお客様への配慮もお忘れなく。

もしプロ野球スカウトが Evernote を使ったら

クリント・イーストウッド主演の映画「人生の特等席」では、コンピュータを使ったデータ分析が主流になったプロ野球の世界で、アナログな主人公のベテランスカウトが奮闘する物語が描かれています。経験と勘を頼りにするか、数値データを最重視するか。よくある「アナログ VS デジタル」や「感性 VS データ」の対立構図ですが、本来は共存するべきではないでしょうか? プロ野球スカウトの主な仕事は、一般企業でいう新人採用に例えられるかもしれません。企業で書類選考や適性テストの後に必ず面接を行うのと同じように、スカウトも「数値化できないデータ」が大切な判断材料になるはずです。そこで、形式を問わずデータを保存できるプラットフォームとして、「もしプロ野球スカウトが Evernote を使ったら」を考えてみました。 場所に制約されずにメモがとれる モバイル端末をフル活用 次のスターになる可能性を秘めた選手を発掘するために、全国の高校生から大学生、社会人まで実に多くのアマチュア選手が対象となります。そのためスカウトは一年の大半、担当地域の球場を巡り歩く生活が続くそうです。つまり、移動が多く、選手を見るのは球場や練習場など屋外。そこでスマートフォンやタブレットの Evernote を活用します。 1 選手 = 1 ノートを作成 まずは注目する選手のノートを作成します。選手の名前と所属校をノートの題名にして、本文には身長・体重、利き腕といった基本情報に加え、試合成績、その日に気づいた選手の特徴などを書き込みます。必要に応じて、写真や各種ファイルをノートに追加します。 【ヒント】端末でタイピング入力する以外にも、Evernote なら手書きメモを写真に撮って保存したり、音声メモをノートに録音したりできます。 ホテルや新幹線などパソコンが使える場所に戻ったら、現場で作成したノートを Windows・Mac 版の Evernote で編集。パソコンとスマホを合わせて使うことで、どこにいてもメモがとれて、いつでも確認できるので生産的です。 情報を見やすく整理できる ノートブックへの分類 ノート数が一定の数に達したら、ノートブックをいくつか用意してグループごとに整理します。例えば、選手のポジションが投手か野手かで評価項目も変わるので、投手・野手でノートブックを作成し、さらに高校生・大学生・社会人で分類することができます。 あるいは、視察する大会ごとにノートブックを用意する方法もあります。 選手の属性をタグで表現 Evernote のタグも活用します。ノートにタグを付けることにより、後で探す時に、特定の条件に該当する選手を簡単に見つけられるようになります。以下は一例です。 投手の場合 総合評価のタグ: 特A、A、B、C 適性のタグ: 先発タイプ、中継ぎタイプ、抑えタイプ 投げ方のタグ: オーバースロー、スリークォーター、サイドスロー、アンダースロー その他特性のタグ: 故障歴、牽制A、バント処理B、など 野手の場合 総合評価のタグ: 特A、A、B、C 守備位置のタグ: 捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、外野手 その他特性のタグ: 両打ち、バントA、複数ポジション可、など ノートにタグを追加する方法の詳細はこちら 保存した情報を簡単に活用 Evernote = 選手名鑑 こうして 1 選手につき 1 ノートを作成していくうちに、Evernote がオリジナルの選手名鑑に変身します。Evernote に入れたデータは同期されるので、自分が使っている他の端末(Mac・Windows・iOS・Android)や Web ブラウザからも常に最新版のデータにアクセス可能になります。 また、Evernote では必要な情報を探し出すのがとても簡単です。 選手の名前などキーワードで検索: テキスト、画像内の文字、手書き文字、Word 文書など Office ファイルに含まれた文字(プレミアム機能)が検索対象になります。

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Evernote の使い方・活用事例リンク集

Evernote 公式ブログでは、製品リリース情報に加え、Evernote の操作方法や利用者への取材記事、季節やテーマに合わせた利用例などもご紹介しています。今回は今までに書いた記事の一部を一覧としてまとめてみました。 リンク先の画像には若干古いものもあるかもしれませんが、このブログで最新情報を随時お伝えしていきます。Twitter と Facebook でもアップデートしているので、よろしければフォローお願いします。 初心者向け Evernote を使ったことのない方、登録してみたけれどそのままになっている方、もう一度試してみたい方はこちらを参考にしてみて下さい。 はじめに 一番最初のセットアップの方法を説明しています。Evernote アプリをダウンロードして、使い始めるところまでを画像付きで紹介。 はじめかた1(ダウンロードからインストールまで) はじめかた2(インストールから使いやすい状態にするまで)  基礎編: 基本の使い方 Evernote を実際に使ってみましょう。色々な形で情報を放り込めます。 メモをとる チェックリストを作る 画像をノートに添付する ウェブページを保存する スマートフォンでもウェブページをクリップ スマホで写真を撮るだけのカンタン情報記録術 色々な種類のファイルを一つのノートに保存 ノートを見つける 慣れてきた方向け 基本的な操作がわかってきたら、他にもできることを知ったり、どんな風に使っている人がいるのかを見ることで、さらに便利に使えるようになるかもしれません。 応用編: 機能や整理法 自分の使いやすいようにノートを整理したり、スマホでの設定を変えたり。必要に応じて取り入れると便利な機能をご紹介します。 メールを Evernote に転送(有料) 間違って消したノートの復活 タグとノートブックの違い 目次 マージ ノートリンク リマインダー・ショートカット テキスト暗号化 ノートブックの共有・公開 モバイル: ウィジェット モバイル: 暗証番号(有料) モバイル: オフラインノートブック プレゼンテーションモード(有料) ワークチャット 事例・活用アイデア 家庭や仕事、趣味や学校。様々な場所と用途での Evernote 活用例を集めてみました。 使い方インタビュー記事 新生活を前に 共働きを快適にする 3 つの Evernote 活用法 年末の大掃除で紙類も整理 出産・子育てにEvernoteを活用 学生向け活用法: Evernote で論文を書く 不要な紙類やモノを探す時間を減らしてシンプルに生活 アナログ手書き派、デジタル手書き派、タイピング派 Evernote

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学生向け活用法: Evernote で論文を書く

この記事は学生アンバサダー 佐藤 大地さんによる寄稿です。   はじめに ぼくは学部生時代と院生(修士)時代に二回論文を書きましたが、二回とも Evernote を使っています。もはや Evernote がなくては論文を書くことはできませんでした。 今回はぼくが論文を作る中で、どのように Evernote が使ったのかをできるだけ詳細に書きたいと思います。Evernote の使い方だけではなくて、論文一つを構想から完成させるまでどんな山あり谷ありがあって、どうクリアしたのかも参考になれば幸いです。 論文を書く上で大切なことは、論文という「木」を作り出す上で、どのように「幹」を作り、「枝」を作るのか。そして Evernote の中にそれら「幹」「枝」をどう形としてつくるかを考え、実行することでした。 論文の全体像は「木」 ぼくが論文の全体像として考えているのは、木の姿です。自分なりに「言いたいこと」が「幹」として中心としてあり、まずははっきりしなくても、これを頭の中から出すことが必要です。これがオリジナリティになります。 その言いたいことという幹の部分を助けるために「枝」があります。ここには、自分の主張が正しいことを示すために、具体例や統計データ、自分と同じ立場の意見、それから比較するために反対意見を持ってきたりします。この枝がどこにあるのかを探すために先生に相談したり議論し、書籍で読んだりウェブで調べて、さらにこの枝をどんどん幹にくっつけていきます。 これがぼくの論文イメージです。この木を完成させるために、これから多くのことを振り返っていきます。 論文プロジェクトノートブックを作る 春、論文というプロジェクトが始まりました。論文を始めようと思ったら、論文プロジェクトノートブックを作ります。なぜか。「論文に関するものがそこにある」と分かる状態がベストだからです。春に授業が始まったらノートを買うのと同じ。 Evernote を使っていると困ってくるのが、いろんなノートがたまりすぎて、お目当のノートに到達するのに時間がかかるということです。最初はこれも「検索すればいいじゃん」と思って検索して探し当てていたんですが、だんだんと、この探し当てる作業にも結構集中力を使っていたことに気づきました。探している最中に他のノートのことが気になっちゃって意識がそっちに向いて「あれ、結局自分なにしようと思っていたんだっけ?」と思ってしまうこともしばしば。 そこで、やっぱり欲しいノート、つまり幹になるノートはいつもトップに来て欲しいなと思うようになりました。 そして論文に関するノートは幹であろうが枝だろうが、「論文」ノートを開けばそこにあると状態にすることも大事です。そしてもっと大事なのは、そこには論文以外に関するもの、たとえば趣味の料理やカフェのノートは出てこないことです。これは、一度プロジェクト化して、そこに意識を集中すべきことに関しては、意識をあっちこっちいかせないために大事なことです。 ぼくは Evernote を整理することが得意ではなかったので、論文序盤はとにかくデフォルトのノートブックにぼんぼん入れて、カフェやら読んだニュースやら他のノートと一緒に入れていたのですが、そうすると、だんだんと論文を書き始めることが難しくなってきました。「よし、今は書くぞ」「他のことはしない、気にしない」というモードになれなくなってしまったんです。この「モードを作り出す」ということが、論文に取り組む際に集中を持続させるために大事だったように思います。 ですから、自分が本腰で何かを取り組もうと思った時は、まずはプロジェクトノートブックを作ります。そしてそのノートブックを開いているときは、そのプロジェクトをする自分モードを自動的に作り出せるようにします。 そして論文の場合は論文プロジェクトのノートブックです。ノートブックは、今では PC からでもアプリからでもつくることができますので、まずは宣言がてら、論文ノートブックをつくります。 まず書くかしゃべる ある程度のテーマが固まってはいるものの、具体的に何から手をつければいいのかわからない。学部 2 年生から論文を書く経験させてもらったぼく。まずは、先生と話すことから始めました。 そもそも、論文のゴールは「?」を出して、それに解決策を出すこと。ですから、まずは自分の中にある、「?」をしっかりと見つけ出す必要があります。そのためには、周りの人に興味のあるニュースやテーマをなんとなく話します。 話さねば始まりません。話せばはっきりしてくるので何となく前に進みます。とにかく話すことです。 ぼくが学部生の頃もそうだったのですが、最初は「戦争のない平和な世界を作る」だったのですが、話しているうちに「民主主義のシステムを見直す」というところにたどり着きました。話してみないと逆に何もわからない可能性があります。 ぼくの場合は尊敬する教授がいて、学部 2 年の頃に論文っぽいものを書くゼミに入ったのでこの機会が自然と訪れました。なければ、好きな先生にアポを取って話にいきます。意外と多くの先生が親切に対応してくれます。 自分の頭を整理して、「?」を出せばいいので必ずしも教授である必要はありません。友達でも良いと思います。ただ、この後の「参考にすべき情報やヒントを教えてもらう」ことを考えれば結局のところ先生にも行ったほうが良いと思います。 教授と話しヒントを得る 1 時間ほど、今頭の中にあるキーワードについて考えが出したら、それを Evernote 内にノートをつくってまとめます。「あるテーマに対して、自分はこんなことを考えている。それはこんな体験や話を聞いたからだ」 そうしたら、知恵を借りに行くために、お世話になっている教員に連絡をとって、知恵を借りましょう。そのテーマの先を行く人に話を聞いてもらうことで、必ず見ておくべき主張や、その反対の意見や、注目すべき意見、自分に似た意見をもらうことができます。ちょうど、何か映画は見たいけど、何を見れば良いか分からないときに、映画に詳しい友人や店員さんに「こういう感じのオススメの作品ある?」と聞くのと似ています。自分で探すのは、それだけで時間がかかってしまいます。 ぼくの思うところを先生に話したところ、先生は「佐藤さんはこの人の意見を読んでもらいたいですね」とオススメの論者を紹介してくれ、さらには、そのときにはダウンロードできなくなっていた論文を読ませてくれました。このときに紹介していただいた論者の意見や書籍が、修士論文の中でも重要な位置を占めることになります。 話した内容を紙に書いたなら、Evernote 内のカメラで撮影します。Evernote 内のカメラはスキャン効果があり、標準カメラで撮影するよりも綺麗ですし、何よりも紙のサイズを認識するのでとても便利です。そして最近だとスキャナブルというアプリもリリースしています。これはつまるところ、Evernote 内のスキャン効果を持つカメラの機能だけを取り出したようなアプリで、これもまた便利です。 『Scannable(スキャナブル)』↓ https://evernote.com/intl/jp/products/scannable/ そして 1 分ほどで話した後、忘れないうちに自分の考えたことを文章の形で書き出すことはとても意味がありました。こうやって文章というかたちにすることで、ふんわりと頭の中にあることが形として残るからです。ふんわりしたままだと、そのまま消えてなくなり、また同じことを考えたりして時間が無駄になってしまいます。紹介していただいた学者や書籍はその場でメモをして、Evernote に入れます。そうすることで次で紹介するように、図書館での検索がスムーズになります。 数年勉強した自分だけの力では、まだまだ見渡せる範囲は広すぎて、時間が足りません。大学には、偉大な先輩がすでに何百時間をその研究や議論に費やしているので、その知恵という巨大なデータベースを使わない手はありません。 幹ノートを作る そうやって書き出したり話した内容を Evernote 内に記録します。これが序盤戦で最も大事です。箇条書きでも構いません。まずはキーワードからガシガシ書いていく。自分なりの考えた事が出てきたら書いておきます。そしてタグは「幹」「枝」とふります。あとで何が幹で枝なのかをわかりやすくするためです。 さらにリマインダーを付けます。明日の昼休みに。これは論文について忘れないで継続して取り組み続けるためにとても大事なことです。 リマインダーがなったらサラッとでもいいので、ノートに目を通します。そうすると、今日は今日で気になったことが出てくるのでそのときにはノートに一言書き込んでおきます。「これってどうなってるんだろう? あとで調べておく」とか独り言でも立派な気づきだと思います。まずは記録し、それを見返すこと。この小さな始まりと継続こそが、やっていない人に比べて後々に大きな前進になります。

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デジタルレシピ研究家・花岡貴子さんと声優のほたかけるさんが、女性にオススメの Evernote 活用法を伝授

7 月 11・12 日の 2 日間にわたり「Evernote Days 2014 Tokyo」をお台場の日本科学未来館で開催しました。Evernote が日本で開催するイベントとしては過去最大規模。各業界の第一線で活躍する多彩なゲストやスピーカーを迎えて、「記憶の未来」をテーマにさまざまなセッションが行われました。 これまでに以下のセッションをレポートしてきました。 脳科学者・茂木健一郎氏が語る「イノベーションの起こし方」 投資の世界で勝ち残るにはどうすればいいのか——投資家・藤野英人氏が語る記憶の未来とは ライフハッカー、ハフィントン・ポスト、WIREDの現役編集長が語ったウェブメディアの現状と将来 写真で振り返る Evernote Days アンバサダーセッション 東大寺が1200年の歴史で受け継いできたものとは——東大寺住職・森本公穣氏が語る「記憶の未来」 「未来へと記憶を伝えるために大切なのはビジョンを持つこと」——MIT メディアラボ副所長 石井裕 氏が語る記憶の未来 今回はその中から、Days 2 に行われた Evernote 女史会の模様をレポートします。 日本の Evernote ユーザ女性比率は 20% 弱 Evernote 女史会は、そのセッション名の通り、3 名の女性 Evernote ユーザによる対談企画。デジタルレシピ研究家の花岡貴子 氏と声優のほたかける 氏、そして Evernote マーケティングの上野美香が登壇しました。 (左から)Evernote 上野、声優・ほたかける 氏、デジタルレシピ研究家・花岡貴子 氏 まずはお二人のプロフィールから紹介しましょう。花岡貴子さんはデジタルレシピ研究家として活躍される一方、Evernote に関する書籍も多数執筆されており、その他、競馬評論家、プログラマー、ライター、ファイナンシャルプランナーなど、様々な分野でご活躍です。 そして、ほたかけるさんは、CM やゲームなど様々なジャンルで活躍されている声優さん。学生時代から Evernote のヘビーユーザとのことで、Evernote 日本語ブログでも過去にほたかけるさんの使い方を取材させていただいたことがあります。 最後に、Evernote から上野美香。Twitter の日本でのマーケティング、ブログメディアでの編集長を歴任し、現在は Evernote でマーケティングを担当しています。 そもそもなぜ今回「Evernote 女史会」が催されたのか。 実は日本の Evernote ユーザは男性に偏っており、その比率はだいたい 2:8。もっと女性にも Evernote を使っていただきたいという思いから、今回の女史会開催に至ったというわけです。 そこでまずは、花岡さんとほたさんそれぞれの Evernote との出会いについて伺いました。 女性にとっての

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製造業ノマドワーカー・堀江賢司さんの Evernote 活用術

幟、旗、幕など布への印刷を行う、のぼり製造業の堀江織物株式会社に勤務する堀江賢司さん。愛知にある本社ではなく、東京で独りノマド営業所としてコワーキングスペースを点々とする堀江さんのワーキングスタイルに Evernote はなくてはならない必須ツールなのだとか。のぼり製造業というアナログな業界の中でデジタルツールをどのように活用されているのか、お話を伺いました。 氏名:堀江賢司 (ほりえ けんじ) 所属:堀江織物株式会社 Twitter: @kenji904 blog:東京ノマド 営業所 「ノマドという働き方と Evernote の相性は非常にいいと感じています」 ――堀江さんは東京でノマドワーカーとして働かれていると伺いました。その中で Evernote が役立っているとか。 堀江「ええ、私は愛知県に本社がある堀江織物株式会社という会社で働いています。といっても本社勤務ではなく、東京で“独りノマド営業所”としてコワーキングスペースやクライアント先にいることが多いです」 ――なるほど。最近ノマドスタイルが流行していますが、堀江さんの場合はフリーランスではなく、伝統的な業種の中で現代的な働き方をされているというところがとても面白いですね。 堀江「そうですね、東京では新規事業開拓をやっています。もちろん本社との行き来ややりとりも頻繁に行いますし、そうした自分のスタイルと Evernote というツールとの相性は非常にいいと感じています」 ――具体的にどんな使い方をされているのでしょうか。 堀江「まずは一般的な使い方ですが、名刺管理ですね。1週間か2週間分に一度、まとめてScanSnapで取り込みます。愛知の本社に月のうち1週間ほど戻るので、そのときに上司が溜めている名刺も取り込みます。FastEver Snap で取り込んでもいいのですが、数が多い場合は ScanSnap の方が楽ですね。それに ScanSnap だと裏表を一気に取り込めますよね。これが便利です」 ――というと? 堀江「名刺管理の方法は僕のやり方を @ushigyu さんがブラッシュアップして、ブログでまとめてくれていますが、表裏を両方スキャンした上で一つのファイルにしてくれるんですよ。こうするとEvernoteに取り込んだ後のサムネイルが、常に名刺の表の面で表示されるんです。すると名刺のサムネイルだけザッと眺めるときに見やすいのです」 ――なるほど! 後から検索で探したりすることも? 堀江「もちろん、検索も使いますよ。というよりも検索ばかり使うので、タグ付けをほとんどしないんです。つけるとしたら「名刺」というタグではなく、その人とお会いしたイベント名などですね」 ――Evernote には OCR 機能があるので後からでも探しやすいですよね。 堀江「そうですね。それだけではなく、私はよく検索する方の名刺には、名前などの情報をテキストでも入れて、検索の精度を上げています。スキャンしたときにも OCR 情報を埋め込み、自分でもテキストで入力し、Evernote 自身の OCR 機能も使う。そうやって保険をかけてより探しやすくしているんです。といっても名刺交換してその後まったく連絡を取らないことも多いので、基本的には“名刺を 2 回探したら、そのついでに名前を入れる”という方針ですね」 ――全部の名刺データに名前を入力するのは手間ですから、それが一番効率のいいやり方ですね。 堀江「あとは、その方のメールの署名も入れますね。実は名刺よりも署名の方が情報量が多かったりするんですよ。それに署名ならテキストなので絶対に検索で出てきますし、コピーできるから自分で打たなくて済みますし」 ――署名ですか! 言われてみればたしかにその通りですね。他にEvernoteに保存しているものはありますか? 堀江「ウェブクリップとか、クックパッドのレシピとか、子どもの絵を写真で保存したりとか、RSS を飛ばしたりとか……。仕事では注文書や資料、見積もりなどの書類等々、紙物を取り込むことが多いです。基本的にタグは使わず、ノートブックで細かく分類をしています。クリップするときは、Clearlyを使うと、サイトのメニューなど余計なものを省いたスッキリした形で保存できて気に入っています。あとはインターネット FAX ですね」 「インターネット FAX を使って書類を Evernote に自動送信しています」 ――インターネット FAX ? 堀江「たとえば出先で書類をいただくとします。それを FAX をお借りして自分宛にインターネット FAX で送信するんです。すると Gmail に FAX のデータが届くので、そのメールをさらに

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プロダクトデザイナー久下さんに聞く、Evernote & Skitch 活用術

東京/渋谷にオフィスを構え、家電製品や情報機器のデザイン開発、サービスモデルのデザイン、コンセプトメイキングなどを手がける、tsug.LLC(合同会社ツグ)。同社代表であり、プロダクトデザイナーとして活躍されている久下 玄さんは、EvernoteとSkitch for Androidを使いこなすヘビーユーザーでもあります。プロダクトデザインという仕事でEvernoteとSkitchがどう役立っているのか、久下さんに伺いました。   氏名:久下 玄 (くげ はじめ) 所属:tsug.LLC Twitter: @kugehajime   「Evernoteが消えたら僕は仕事ができなくなります(笑)」 ――EvernoteとSkitchをかなりヘビーに使われているとか。 久下「そうですね、Evernoteが消えたら僕は仕事ができなくなります(笑)。それくらい仕事用のファイルをほぼすべて入れてありますね。逆にプライベートではあまり使わないかも。写真を撮っても放置しちゃってるし。Amazonの注文番号とか、振込先の口座番号とか、そういった情報メモとしては使ってますけどね」 ――完全に仕事特化なんですね。ノートは何でもどんどん入れていくタイプですか? それとも一つのノートを編集して更新していくタイプですか? 久下「後者ですね。とにかく追記と加筆を繰り返します。ビジネスモデルを作るコンセプチュアルな仕事が多いので、概念を図表化してそれを取り込むことが多いですね。さらにミーティングでの会話を録音したファイルや手打ちでテープ起こししたテキスト、そういうものをプロジェクトごとにまとめて一つのノートに保存しています」 ――そのノートを見ればすべて入っているというのはわかりやすくていいですね。 久下「風呂でアイデアを思いついたときなどは、タブレットを風呂のふたの上に置いて、Skitchで図を描いてそのまま取り込んだりとか。とにかく思いついたらすぐに描いて保存。思いついたことって、5分と覚えてられないんですよ。風呂から出る頃には忘れてしまう(笑)」 ――それ、わかります(笑)。普段はどんなデバイスでEvernoteやSkitchを使われますか? 久下「iPhoneも持っていますが、Android端末で使うことが多いですね。Androidの一番いいところは、インテント機能でどのアプリからでもEvernoteに保存できるところです。iOSの場合はアプリに連結の仕組みが入ってないとダメですから。だからタブレットもiPadじゃなくてGALAXY Noteを使っているんですが、ペンもついていて僕には合っています。打ち合わせなんかだと、タブレットでSkitchを起動したまま会話中にどんどん図表や絵を描いていくんですよ」(と、話ながらさっと書いて頂いた図が、下の写真にある車のスケッチと概念図です。)   「Evernoteの良さはファジーであること」 ――打ち合わせ中にSkitchを使われるんですね。 久下「そうなんです。もちろん紙に手書きすることも多いですよ。ただ、紙とペンは自由で速いのですが、それだけに“書けすぎてしまう”ので、考え方が複雑になりがちなんです。Skitchとスタイラスなら、自由度はあるんだけどあまり細かくは書けないし、イラストも抽象化せざるを得ない。だからこそ自分の脳をシンプル化できるんですよね。たとえば概念を示すためにあえてレゴブロックを使う人がいますが、それのもっと柔軟なバージョンです」   ――なるほど、最終的に細かくてちゃんとした資料を作るにしても、アウトラインを作る段階ならそれくらいで充分ですよね。 久下「それにスピードもぜんぜん違います。たとえばアプリの遷移図を作るときに、最初からすごく綺麗に画面を作って1週間かかるよりも、手書きでもいいからすぐ返答できる方がいいですよね。速さって大事ですから。そういうときにもSkitchはすごく便利です」 ――SkitchならEvernoteへの保存も速いですしね。 久下「Skitch以外にもドローソフトって色々と出てきているんですが、Evernoteがデバイスを問わずそれらの入れ子になっているというのは面白いですよね。僕はEvernoteの良さって、デジタルアナログ関係なく、ファジーであることだと思っているんです」 ――というと? 久下「先ほどプロジェクトごとに何でも入れていると言いましたが、Evernoteにはそういう風に“ぐちゃぐちゃでも許される感じ”があるじゃないですか。僕はノートブックを社内のデザイナーと共有して資料のやり取りをしているんですが、かっちりしないといけない感がない。これがパワーポイントやキーノートだと、ちゃんと書かなきゃってなるんですけど、それが必要ないのでスピード感が出るんですよね。『お世話になっております』っていちいちつけるのは、やっぱり面倒なんですよね(笑)」   「Evernoteは一向に完成しない“Nevernote”」 ――たしかに、Evernoteはいわば「自由帳」のようなものですからね。 久下「あとは“終わらない”というのが個人的に重要だったりします。ノートは縦スクロールで、いくらでも追記できますよね。それがタイムラインの概念を生んでいて、情報の構造化ができる。紙だと書いたら消せないし、ページをどんどん付け足していくってことができませんからね。僕にとってEvernoteは一向に完成しないノート、いわば“Nevernote”なんです」 ――すばらしいキャッチフレーズ、ありがとうございます! ところでEvernoteで何をしていいかわからず挫折してしまう方もいるのですが、久下さんはそういうことはなかったですか? 久下「挫折したことはないですね。ノートを綺麗に整理しようとしたことがないからかも。全部を整理するのは限界があるし、カテゴライズするだけで疲れてしまいます。整理する機能はEvernoteが持っているので、そこはやってもらおうという考え方ですね」 ――なるほど。 久下「そういえばEvernoteって一つ面白い現象がありますよね」   「意図的にカオスを作り出せるシステムがクリエティブな発想を生む」 ――面白い現象? 久下「更新日で並び替えたときに、更新していないノートでも、カーソルが入っただけで更新されたと認識して上がってくることがあるんですよ。たまたま見ただけのファイルが上にくるという仕組みがユニークだなと」 ――こんなノートあったあった! って懐かしくなったり驚いたりすることはありますよね。掃除中に昔の写真アルバムを見つけたみたいな(笑)。 久下「そういう“意図的にカオスが作り出せるシステム”って面白いんですよ。何かをクリエイションするとき、あらかじめ用意されたフォーマットの中に入れ込んでいく作業からは新しいものが生まれないんです。だからタグを眺めているだけで、昔クリップして忘れていたノートとの偶然の出会いがあったりする。たとえば今見ると……『脳波』っていうタグがありました(笑)。脳波セットをクリップしてますね。たぶん、これを買おうと思っていたんでしょうね」 ――そうやって見直すだけでも面白いですね。 久下「ミーティングで特にフォーカスすることがないときなんかは、こうやってEvernoteを見るだけでいくらでも話題が出てきますよね。他にも語句で検索をかけたときに、OCRでぜんぜん関係のないノートが引っかかって、そこから新しい発想が生まれることもあります。これがEvernoteの面白さの一つですね」 ――ありがとうございました!

少数民族言語学研究者・児倉徳和さんが語る Evernote の意義

日本学術振興会特別研究員として、少数民族の言語学の研究をされている児倉徳和さん。フィールドワークや大学の講義、さらにはプライベートでのライフログなど、あらゆる場面でEvernoteをフル活用されているとか。お話を伺う中で、Evernote上級者ならではのテクニックも教えていただきました。 氏名:児倉徳和 (こぐら のりかず) 所属:日本学術振興会特別研究員   「現地でのフィールドワークや大学の講義にEvernoteを活用しています」 ――児倉さんは少数民族言語学の研究をされているそうですね。その調査にEvernoteが役立っているとか。 児倉「ええ。私が研究しているのは、中国新疆ウイグル自治区に居住する民族が話すシベ語という言語です。シベ族は18世紀中期に国境警備のため中国の東北地方から派遣され定住した人々の子孫で、現在シベ語を話す人口は3万人ほどです。私は毎年1回くらいの頻度で現地を訪れてシベ族の人々にインタビューし、書き取った手書きのノートや音声ファイルなどをEvernoteに保存しています」 ――いつ頃からEvernoteを活用されるようになったのでしょう。 児倉「フィールドワークでは2010年から使い始めました。音声ファイルだけでなく、書き起こしたテキストも一緒に入れてあり、後から赤い文字でコメントを書き加えたりもします。他にもちょっとしたビデオクリップやフィールドワークの風景を写した写真なども入れていますね。Evernoteには50MB(注:プレミアムアカウントの場合。無料アカウントは25MB)のファイル制限があるので、その点には注意しています」 ――大学の講義でもEvernoteを使われているのですか。 児倉「大学で音声学を教えているのですが、学生に教材として聞かせる音声のサンプル(クリックで再生)を入れています。使うときはAndroidケータイやタブレットとスピーカーを直接つないで再生していますよ。「教材」というタグをつけて管理しているのですが、Androidの場合、特定のノートやタグへのショートカットをホーム画面に置くことができるので、非常に重宝しています。こうしておけば、関連ノートへワンタッチでアクセスできるわけです」 ――Androidならではの機能ですね。他にはどんなものを保存されていますか? 児倉「何でも入れていますね。いただいた名刺だとか、年賀状だとか、ウェブで公開されている論文だとか……もともと何でも取っておいて溜め込むのが好きなタイプなんですよ。でも紙類っていざ見返そうと思ったときに出てこないですよね。これじゃ取っておく意味がないなと思っていたのですが、スキャンしてEvernoteに入れるようにしてからは捨てていいやって。もちろん捨てられないものもあるんですが、Evernoteでいつでも見られるとなれば、しまい込んでしまえますからね(笑)」 ――たしかに、物をしまい込むとしても、「いつかまた出さないといけないかも」というのと、「もう出さなくてもいい」というのではかなり意識が違いますよね。 児倉「そうなんです。あとは重要なメールをEvernoteアドレスに転送したり、レシートも入れてますよ」 ――レシートは家計簿の補助として使われているのでしょうか? 児倉「最初はそう思ったんですが、それは直接別のソフトに打ち込んだ方が早かったです。ただ別の効果がありまして……」   「Evernoteにレシートを入れていたことで、思わぬ効果がありました」 ――というと? 児倉「以前、妻と化粧品を買いに行ったのですが、そのときに「前に買ったのはこれだったっけ?」と尋ねられまして、試しにお店の名前とだいたいの日付けでEvernote内を検索してみたんですよ。そうしたら前に入れていたレシートが見事に引っかかったんです。Evernoteってすごい!と思いました(笑)」 ――それはEvernoteというよりも、児倉さんのマメさがすごいのでは……(笑) 児倉「そうやって後から検索すると色々わかることもあって面白いです。スターバックスで検索するとレシートがどさっと出てきて、だいぶお金使っちゃってるなとか(笑)経年の変化が見られるのも興味深いです。」 ――レシートって自分の行動記録そのものですよね。話は変わりますが「保存された検索」機能は使いますか? 児倉「使っていますよ。その機能はですね、Evernoteに入れたノートを整理するときに使います」 ――ノートの整理ですか? 児倉「私は一週間に一度、Evernoteを整理するのですが、そのときタイトルやタグをつけずに保存した未整理のノートに、後からタイトルやタグをつけていくという作業をします。「保存された検索」機能を使うと、この作業をかなり効率化できるんです」   「“保存された検索”機能を使うことで、ノートの整理を効率化しています」 ――具体的にやり方を教えていただけますか。 児倉「まず携帯電話で撮った画像つきのノートを検索します。自分でタイトルをつけずにEvernoteに入れると「無題のノート」や「スナップショット」といった仮のタイトルになるので、そのキーワードでタイトル検索します。するとタイトルを付け忘れたノートが抽出されるので、これに「昼食 サンドイッチ」など自分ルールに基づいてタイトルを入れていきます。スキャンした文書についても同じようにします。ここまで終われば、あとは流れ作業です」 ――なるほど……。 児倉「次はin title、つまりタイトルの文字列で検索をかけ、出てきたものに指定のタグをつけていくのです。先ほど「昼食」というタイトルをつけたノートには「昼食」のタグをつけ、「朝食」というタイトルをつけたノートには「朝食」のタグをつけていきます。ここを流れ作業にすることで、整理にかかる労力を減らすことができるわけです。特に私はタグをたくさん使っているのですが、タグはノートブックと違って複数付けられるので便利です。」 ――「保存された検索」の一覧を見ると、かなり細かく指示が書いてありますね。 児倉「この「保存された検索」を上から順番に見ていくだけで、未整理のノートがどんどん整理されていくという仕組みになっているわけですね」 ――「保存された検索」を使った応用テクニックですね。 児倉「Evernoteのおかげで仕事もプライベートも整理が楽になりました。今となってはEvernote以前の生活は思い出せないくらいですが、昔は資料はバラバラに保管していたはずだし、海外に長期出張するときは資料を抱えて行ったものです。今はネットさえつながればいいわけですからね。でも本当に役立っているのはデータのバックアップかもしれません。昨年の震災時、私はこの部屋にいたのですが、調査ノートは置いてハードディスクだけを持って家路についたんです。でも家は遠く、途中で何があるかわからない……そういうとき、Evernoteにバックアップがあるというのは心強いと思いました」 ――たしかに貴重な資料などが震災や津波、火災などで失われることは多いですよね。 児倉「そう、どんなに大切に保管していても、たとえば東京がなくなってしまったらすべて消えてしまいます。たとえば、かつてある先生が書いた博士論文が空襲で焼けてしまったという出来事もありました。特に少数民族言語の場合、調査記録がなくなったらその言語そのものがなくなってしまうという状況もありうるわけです。また、EvernoteのCEO・フィルさんはEvernoteを100年続く企業にしたいと仰ってますから、我々の研究をずっと残すためにもぜひがんばってほしいですね」  

家計簿アプリ「Zaim」開発者・閑歳孝子さんの Evernote 活用法

株式会社ユーザーローカルに勤務する閑歳孝子さん。2011年7月には個人プロジェクトとして、iPhone/Androidソーシャル家計簿アプリ「Zaim」をリリースするなど、現在注目を集めるウェブエンジニアの一人です。 今年3月、「Zaim」にEvernote連携機能が加わったことが話題になりましたが、実は閑歳さん自身、仕事からプライベートまでEvernoteを幅広く活用しているパワーユーザーなのだとか。 実際にどんな使い方をされているのか、お話を伺いました。 氏名:閑歳孝子 (かんさい たかこ) 所属:株式会社ユーザーローカル Twitter: @kansai_takako 「1ヶ月前、Evernoteに目覚めました」 ――Evernoteに何を入れていますか? 閑歳「バックアップとして、Twitterでの発言をツイエバで保存したり、はてなブックマークでブクマしたものを海外のサービスを介してメールでEvernoteに保存したりしていますね。それ以外だとZaim関係でこれから開発したいものとか、一時的なToDoリストを緊急度別に分けて入れておいたりしています。あと最近だとChromeのエクステンションを使ったウェブクリップもですね」 ――かなりヘビーに使われているんですね。 閑歳「それが……実はEvernoteをしっかり使い始めたのって、プレミアム会員になった先月からのことなんですよ。Evernote自体は2008年から使っていたんですが、初めはメモ書きや仕事の日報をつけるのに使っていたくらいでした」 ――えっ、それは意外です。 閑歳「先月、友人と韓国旅行に行ったんです。そのとき旅の予定を立てるのにEvernoteの共有機能を使おうということになって、羽田空港で二人してプレミアムに入りました(笑)。旅行では行きたい場所の地図なんかをひたすら入れて使いましたね」 ――そこでEvernoteに目覚めた、と。 閑歳「せっかく450円払ってプレミアムになったし、だったら使おうかなって。それまではEvernote関連のハウツー記事も流し読みしていたんですが、改めて調べてみたら便利そうだなと。それでまずは、名刺と家電の説明書をScanSnapでスキャンして入れてみたんです」 ――なるほど。 閑歳「2000枚以上の名刺をひたすら保存して現物をぜんぶ捨てたら、すごくスッキリしました。そこで初めて『ああ、便利だな』と思ったんです。だから私がEvernoteに目覚めたのって、ここ1ヶ月くらいのことなんです」 ――名刺と説明書の保存がそのきっかけだった、と。 閑歳「そうですね。紙類を捨てられるようになったのが大きかったです。たとえば年賀状とか、捨てにくいんだけど取っておいても……というものをスキャンして保存していますね。そうすれば現物は捨てられるので。“断捨離”みたいなものですね。そこから火がついて、関係ない洋服などまで整理してしまったくらい(笑)」 ――他にはどんなものを入れていますか? 閑歳「あとはサイン帳など思い出の物をスキャンして入れたり、絶対なくしたくないメールとか、読みたいミステリーのリストとか、クックパッドのパーティー料理のリストとか……パスポートとか」 ――パスポートですか!? 閑歳「パスポートを忘れた人が、iPhoneでパスポートの写真を見せたらそれが通ったという記事をどこかで読んで、入れなきゃ! って(笑)。実際には無理かもしれないけど、少しでも可能性があるなら……」  ――それはすごい。   「ZaimはEvernoteのサイトやアプリの作り方を参考にしています」 ――Zaimについてもお話を聞かせてください。Evernoteとの連携機能が加わりましたが、反響はいかがですか? 閑歳「おかげさまで連携機能はけっこう使われていて、反響もいただいています。自動的にバックアップが取れるのは便利だということで、評価していただいているのかなと」 ――そもそもZaimはどのような発想から生まれたのでしょう? 閑歳「私、家計簿自体は大学時代から就職して3、4年経って結婚するくらいまでつけていたんです。ずっと紙ベースだったんですが、それを手入力でソフトに打ち込んでグラフ化したりしていました。ところが結婚後に家計の計算が大変になって挫折してしまったんです。その経験から、そういう状況でも普通の人が簡単につけられる家計簿アプリを作ろうと思いました」 ――ソーシャル家計簿って、ありそうでなかったアイデアですよね。 閑歳「実はZaimは、Evernoteのサイトやアプリの作り方をすごく参考にさせていただいているんですよ。特にウェブ版のトップページって、すごくよくできているなと思って」 ――ありがとうございます! 閑歳「ただ、クラウドサービスってずっと続くかどうかわからないから、ユーザーとしてはデータを預けるリスクがありますよね。ある程度大きな会社がやっていたり、作り手の本気が見えるものじゃないと使おうとは思えない。たとえば写真をクラウドに保存しようと思うと、結局はGoogleとかFacebookに落ち着いてしまいます。それなら10年や20年は大丈夫だろうと思えるから」 ――たしかにその通りですね。Evernoteもそれは考えていて、100年続く企業を目指しています。データを預ける上で“安心感”はものすごく重要なキーワードですね。最後にEvernote初心者の方に向けて、何かアドバイスなどがあればお願いします。 閑歳「私が目覚めたのは名刺と説明書をスキャンして入れたことなので、まずはその使い方をオススメしたいですね。いらない紙類を整理できますし、部屋の片付けにもなりますから」

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