アニメーション監督・新海誠さんの Evernote 活用法

学生さんや研究者、ミュージシャンの方など、Evernote は様々な職業の方にご活用いただいています。今回ご紹介する Evernote ユーザーは、『ほしのこえ』『雲のむこう、約束の場所』『秒速 5 センチメートル』『星を追う子ども』といった数々の傑作を世に送り出し、5 月 31 日に最新作『言の葉の庭』が公開になるアニメーション監督の新海誠さん。日本を代表するアニメーション監督の Evernote 活用術に迫ります。 氏名:新海 誠(しんかい まこと) 公式サイト:Other voices-遠い声- 『言の葉の庭』公式サイト:言の葉の庭 Twitter: @shinkaimakoto   「『今日、映画の初日で辛い』とか書いてます(笑)」 ――さっそくですが、Evernote との出会いを教えていただけますか。 新海「はっきりは覚えてないのですが、iPhone を買ってからなので2011年の4月くらいでしょうか。複数のデバイスで同期してくれるメモアプリがほしくて探していたら、たぶんウェブの記事で Evernote のことを知って、それから使っています。すごくシンプルで、そこが良かったですね」 ――Evernote の前はどんなソフトを使われていたのでしょうか。 新海「僕は Mac ユーザーなのですが、それまでは MacJournal というパッケージソフトを使っていました。ライフログというほどでもないのですが、主に日々の記録とか、考えた内容などを書いていたんです。ただ、自宅とスタジオと出先、それぞれから同じようにアクセスできないことが単純に不便でした」 ――現在はどのような使い方を? 新海「大きく分けて2つ、プライベートと仕事ですね。プライベートではまず、ツイエバを使って Twitter のログを記録したり、それとは別にプライベートの日記的な使い方をしています。MacJournal で書いていたものも入れているので、ここ10年分くらいが入っていることになります。内容は……たとえば『誰々と飲んだ』とか、『今日、映画の初日で辛い』とか(笑)。毎日書いているわけではないですけどね」 ――お仕事では? 新海「アイデアを思いついたときにメモするのと、制作中の記録、資料のクリップなどですね。本を読んでいて気に入ったフレーズを書き留めたり。単に考えていることを入れているだけとも言えますが、大げさに言えばそれこそが創作の秘密とも言えるかと思います。ちょうど『言の葉の庭』という作品を1年くらい作っていたのですが、その脚本のひな形や企画書も入れていますよ。アニメの制作が終了すると今度は講演やイベントが増えてくるので、そのレジュメなども入れてますね。執筆中の小説版『言の葉の庭』も Evernote で書いています。iPhone では FastEver というアプリを主に使っています。起動が早いですし、タイムスタンプを入れやすいので」 ――他のスタッフとシェアするような使い方はされますか? 新海「していないですね。本当にプライベートの引き出しという感じです。シェアしたいときは GoogleDoc などを使います。アニメの制作ではまず企画があって、次に絵コンテ、そして映像制作に入るのですが、絵コンテ以降は画像・映像の専門ツールが必要になるので、Evernote はそれ以前の段階で使います。具体的な話をすると、スケッチなどは Photoshop で描いてファイルとして管理、絵コンテのファイルは Mac の Finder と Dropbox で管理、ロケハンの写真は Aperture というアプリで、という具合です」   「Evernote と iPhone の組み合わせで生活が変わりました」 ――作品制作の流れだと、最初と最後の段階で使っていただいているのですね。 新海「もちろん進捗メモなどのテキストについては、並行して Evernote を使いますけどね。僕にとって

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