Tag FastEver

一刻を争う救急医療の現場で Evernote が使われるワケ – 吉永医師に聞く

2 年前に医学部を卒業し、現在は研修医として忙しい日々を過ごしている吉永和貴さん。毎日、多くの患者さんと接する吉永さんにとって、Evernote はなくてはならないといいます。医療の現場で Evernote がどのように役立っているのか。吉永さんに伺いました。 Evernote なら 30 秒以内に目的の情報に到達できる ーー吉永さんは現在、研修医として勤務されているとのことですが、お仕事の内容を具体的に教えていただけますか? 吉永:現在は研修医として様々な診療科を 1 ヶ月おきに回っています。当直勤務では救急車で運ばれてくる患者さんに対応することが主な仕事となります。 ーーEvernote はどんな場面で役立っているのでしょうか。 吉永:救急車で運ばれてくる患者さんに対応するときですね。Evernote には病気や怪我に関するノートをまとめていて、救急車から連絡が入ったときに確認しています。 ーーたとえば「患者さんが腹痛を訴えています」というような連絡が入るのですか? 吉永:そうですね。その場合ですとまず、Evernote 内を「腹痛」で検索します。すると腹痛に対する対処法や検査方法などをまとめたノートが出てくるので、その内容をチェックして、患者さんが運ばれてきたときすぐ対応できるように準備しておきます。 ーーもし、Evernote がなければ……。 吉永:医学書から該当箇所を探して同じように準備することになるのですが、医学書は非常に分厚くて必要項目を探すのが大変です。その点、Evernote ですと検索ですぐ情報にアクセスできるので効率的ですね。救急車から連絡が入ってから、患者さんが運ばれてくるまでは最短で約 5 分。この間に準備するためには、30 秒程度で目的のノートにたどりつかないといけません。そのため、ノートには必要な情報を必要な順序でまとめています。 ーー必要な情報といいますと? 吉永:救急医療時に必要とする情報は、初期対応ーー「まずやるべきこと」です。医学書ですと、やるべきことだけでなく、なぜそれをしないといけないのかという理由が 2 〜 3 ページにもわたって書かれてある場合もあります。そうではなく、救急患者に対応するときはとりあえずやるべきことだけを知りたいので、自分でリスト化してノートにまとめているのです。なぜそれをするのかといった理由もノートに入れていますが、それは見る優先順位が低いのでリストの下に書いています。 ノートリンクとタイトルを活用して検索の速度と精度をアップ ーーなるほど。ところで、「腹痛」といっても様々な病気が考えられますよね。それらはすべて「腹痛」のノート内にまとまっているのですか? 吉永:いえ、各疾患でそれぞれノートを作成しています。「虫垂炎」でしたら、それだけで一つのノートです。 ーーそうすると、運ばれてきた患者さんを診て、たとえば虫垂炎の疑いが強いと感じたら、改めて「虫垂炎」で検索するわけですか? 吉永:再度検索するのでは遅いですし効率的ではありません。「腹痛」や「胸痛」といったノートのトップに可能性がある疾患のノートへのリンクをまとめておき、必要に応じて別のノートを開きます。ですから、検索するのは最初の1回だけですね。 ーーということは、流れをまとめると……。 吉永:まず救急車から「腹痛を訴えている患者さんを運びます」という連絡が入るので、その間に「腹痛」で検索し、ノートを確認します。そこに書いてある確認事項をチェックし、搬送されてきた患者さんに痛みの始まり方や部位、痛みの性質、吐き気や下痢、発熱があるかなどを確認します。そこから「虫垂炎だな」と思ったら、「腹痛」ノートから「虫垂炎」に飛び、さらに具体的な対処法を調べるといった流れです。もちろん、経験を積んでくると、頭の中で「この疾患だろうな」とわかるようになります。 ーースムーズな流れですね。目的のノートが見つからないということはないのですか? 吉永:そうならないようにタイトルを工夫しています。たとえば腹痛や胸痛でしたら、後ろに「@主訴」(患者が強く訴える症状)をつけていますし、挿管などの手技には「@手技」とつけています。また、医師は症状を略語で呼ぶことが多いので、それも入れています。たとえば心房細動であれば、「心房細動@AF」です。ちなみに AF とは心房細動の英語表記 Atrial Fibrillation の略語です。 ーー@ をつける理由は? 吉永:単に「AF」としてしまうと、たまたま他のノートの内容にある「AF」まで検索に引っかかってしまうので検索精度が落ちてしまうのです。@ をつけて検索することで精度が高まるようにしています。タグでもいいのですが、検索をベースに使っているので、タイトルに@を使う方が便利ですね。 医学部での勉強にも Evernote を活用 ーー納得しました。ところで、吉永さんは学生時代から Evernote をお使いとのことですが、最初の印象はどんなものでしたか? 吉永:たしか 4 〜 5 年前に使い始めたのですが、最初の印象は Word の代わりになりそうだなというくらいのものでした。医者になった後の仕事で使えるというよりは、医学部の学習のために使っていたんです。 ーー当時はどのように活用を? 吉永:医学部って、何年も同じ教材を繰り返し勉強して、少しずつ知識を付け足していくんです。そのたびにノートを取るので、内容が重複するんですね。それが非効率だなと思っていました。そこで Evernote をノート代わりに使い始めて、同じ内容のノートを何度も取るのではなく、勉強した内容を付け足していく感じで勉強したのです。何度も同じノートにアクセスするので、内容も覚えやすくなるんですよ。 ーーどうして仕事でも使おうと? 吉永:Evernote

Continue reading…

「ウェブ検索では見つからない、プライベートな情報こそ入れるべき」――五藤隆介さんの活用法

今回、お話を伺ったのは Evernote ペーパーレスアンバサダーに就任された五藤隆介さん。「ごりゅご.com」を主宰するブロガー・ライターの五藤さんは、Evernote をどのように活用されているのでしょうか。 氏名:五藤 隆介(ごとう りゅうすけ) ブログ:ごりゅご.com Twitter:@goryugo     「紙類の大半は現物がなくてもデータベースになっていれば十分」 ――五藤さんはペーパーレス化を図る上で Evernote をどのように使われていますか? 五藤「主な使い方としては、領収書や名刺、その他の捨てにくい紙類をまとめて入れています。たとえば年賀状って捨てにくくないですか? ものとしてとっておいてもそんなに意味はないんだけど、捨てるのは忍びないですよね。そういうときにスキャンして Evernote に入れておけば、いつでも書かれてあった内容を見返すことができるので、現物は安心して捨てることができます。それでも捨てられないという場合は、どこか引き出しの奥にでもしまっておけばOK。そう頻繁に現物を取り出す必要はないわけですから」 ――必要なものを選別して入れているのですか? 五藤「いるかいらないかを考えるのは後回しにしていますね。役所から送られてくる書類とか、チラシとか、そういうものはもらったらとりあえずスキャンすることにしています。いらないならその後消せばいいだけですし。領収書など、実物を捨ててはいけないものだけは保管してありますが、大半はデータベースに入っていれば十分なものばかりなんです」 ――結果的に紙は減りましたか? 五藤「減らせましたね。身の回りの整理整頓につながりました」 「ウェブ検索では見つからない、プライベートな情報こそ入れるべき」 ――他に Evernote はどんな使い方を? 五藤「メモ帳として使っている部分が大きいですね。覚えておきたいことや聞いた話なんかを、アプリのFastEverを使ってiPhoneからメモするんです。ToDoリスト専用アプリなどはむしろ使いません。これは僕が Evernote をPCで常に開きっぱなしにしているからかもしれませんね。わざわざ目的に応じて別々のアプリを使う必要を感じないんです」 ――最近 Evernote にはリマインダー機能も搭載されました。 五藤「ああ!リマインダーは革命的にイイ機能ですね。たとえば欲しいものの発売日とか、旅行で泊まるホテルの情報とか、そのとき必要な情報が上に出てくるのが最高です。昔はノートブックから探さないといけなかったのですが、かなり手数が減って楽になりました」 ――旅行でも使われるんですね。 五藤「旅行もペーパーレス化できましたよ。旅程や航空チケットを入れたり、パスポートナンバーを入れておいたり。旅行に行くときに必要な情報をひとつのオフラインノートブックにまとめておくと便利ですね。物質として必要なもの以外はすべて Evernote へ入れてしまう感じです。あとは見に行った試合のチケットとか、思い出になるものも保存したりします」 ――他にはどんな情報を? 五藤「自動車保険の申込番号とか、免許証のコピーとか、自分自身の情報を主に入れています。前はウェブクリップもやっていたのですが、最近はあまり積極的にはしなくなりました」 ――それはどうして? 五藤「個人的な考えなんですが、ウェブクリップって確かに役立つんだけど、そんなに重要な情報ではないと思っているんです。基本的にウェブ検索すれば出てきますからね。それよりも、人からは絶対に手に入らない情報の方が役立ちます。さっき言った保険の申込番号や免許証のコピー、色々な持ち物のサイズ、携帯電話をいつ契約したのか、漫画喫茶で何巻まで読んだのか……などは、個人の情報なので、ウェブ検索では出てきません。それが簡単に探せるところに Evernote の良さがあると思います」 五藤「なので、最近はウェブクリップでも、自分が買った物のページをクリップしています。これが地味に便利で、ノート内のURLを押せばそこからリンク先のページに飛んで、すぐに購入できるんですね。たとえばコーヒーメーカーのフィルターなど、消耗品を買うときに重宝しています。他にもネクタイの写真を入れておいて、お店に行って店員さんに『このネクタイに合うシャツをください』って聞いたりしています(笑)」 「コワーキングスペースの近くの食事処の情報を全公開しています」 ――自分自身の情報って案外覚えてないことが多いですもんね。 五藤「そうなんです。他に入れている情報も全体的にそんな感じですね。最近、Kindleでよく本を買うのですが、Gmailに購入確認メールが届いたら、Evernote に転送しています。あとは領収書も入れているので、それらをまとめて知り合いの税理士の人と共有しているんです。記帳前と記帳済みの2つのノートブックを共有して、記帳前に入れたノートの処理が終わったら記帳済みの方に移動してくださいという風にお願いしています」 ――それは合理的ですね! 五藤「おかげで領収書を渡すためだけに会うということがなくなりましたね」 ――時間の節約にもなりそうですね。 五藤「あとは……食事に行ったときのメモを写真と一緒に残してます。「見やすい自分データベース」的に。名古屋のコワーキングスペースの近くにあるご飯屋さんの情報は、そこに来ている人たちに全公開でURLを教えて共有しているんですよ。結局、視覚的な情報が一番強いので、ご飯を食べに行くときなんかは写真を入れたノートを見せると説明しやすいですね。『ここ食べに行かない?』って言えば伝わりますから」 ――もうガイドブックやグルメサイトの域ですね。 それと、Food って食に特化してるアプリではあるんでしょうけど、旅行とかイベントのアルバムとして使うのも実はオススメかもしれません。同じフォーマットで写真がまとまるのでなかなか見やすいです。 野球見に行った Evernote名古屋 ――Evernote を使ってペーパーレス化したいと考えている人にアドバイスをいただけますか。 五藤「Evernote の使い方として、よく名刺を入れなさいって言いますよね。僕も入れていますし、それもいいと思うのですが、名刺って後から見返すことがほとんどないんですよ。だから個人的にはプライベートな情報や思い出をためていくのがいいと思います」