Evernote社が、米 Inc 誌の「Company of the Year」受賞

いつも「Evernote」の製品に関する情報やアップデートをお届けしているこのブログですが、今回は会社としての「Evernote」のうれしいご報告です。アメリカの雑誌「Inc.」が選ぶ 2011 年「Company of the Year」にEvernote社が選ばれました!CEO フィル・リービンとともに、設立当初またはそれ以前から関わってきたコアメンバーが表紙を飾っています。 記事では CEO フィル・リービンの経歴や Evernote の歴史、基本的な使い方や Evernote を使っている著名人などの紹介が 9 ページにわたって特集されています。すべての記事翻訳を掲載するのは難しいのですが、特にフィルのインタビューからポイントとなる部分を日本語要約でお伝えします。なお、英文記事は、Inc.誌のウェブサイトでお読みいただけます(英語)。 Evernote の始まりに関しては、お金をもうけるための起業ではなく「人間の普遍的な問題を解決できるソリューションを提供したい」という情熱が原点にあり、この考えは今の Evernote のフリーミアムモデルにも反映されています。 スマートフォンでゲームをしたり、FacebookやTwitterを利用して数分を楽しく過ごせますが(時間つぶしになる)、その同じ数分を有効に使って生産性を高めたり、個人の創造力につなげるようなプロダクティビティ関連の製品はなく、Evernoteはここを解決するもの。 有料アカウントでなければ使えない製品にするのではなく、無料で十分楽しんでもらえば、惚れ込んでくれたユーザーはいつか有料も試してくれるという信念を持っていました。これは数値にも表れています。通常フリーミアムの場合、ユーザーは登録から 1 ヶ月以内で無料から有料へ切り替え、その後に有料に移行する率は下がる一方です。Evernote の場合、最初の 1 ヵ月での移行率は 0.5 % なのに、1 年間で見ると全体の 8% ものユーザーが有料に移行しているのです。(今年フィルが発表したEvernoteの今後のビジョンである)”100年企業” を目指しているのだから、時間をかけて価値をわかってもらうことが大事。 Evernoteのマーケティングは、PromotionalでなくEducational。売ろうとせずにわかってもらおうとする戦略で、過去3年を振り返れば長期的コンバージョン率は15%。 日本でのユーザーは全体の約20%超、アメリカはさらに多く 35% ですが、日本のユーザーは、アメリカの 2 倍アクティブです。Evernote に関する本も 30 冊以上出版されています。(フィルは)来日の際、ユーザー(Evernoteのファン)に道で声をかけられることもあります。 2009年には増資に成功し、経営は順調になりましたが、ベータを公開した 2008 年には一度「明日には会社をたたまないと」という状況に陥ったこともあります。ぎりぎりのタイミングで 1 人の熱心なEvernoteユーザーによる投資で救われました。 ここまで来られたのも、ひとえに日頃からご愛用いただいているユーザーのみなさんやパートナー企業のみなさまのおかげです。心から感謝をお伝えするとともに、さらに素晴らしい製品・サービスをお届けできるよう努めてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 「Inc.」の記事(英語)はこちら: Evernote: Company of the Year