私たちには「やってみたい」ことがたくさんあります。それは、ずっと前から心に秘めていたものかも知れませんし、あるいは日常生活のなかで見聞きした情報をきっかけに思い付いたものかも知れません。
「やってみたい」と思ったことを、その場ですぐに実行できることは、あまり多くはありません。ほとんどの場合は一度どこかにその想いをしまっておき、タイミングを見計らって実行することになります。
しかし、いざ時間ができてやろうと思うのに、どうにも手に付かないということもあるのではないでしょうか。
行動を起こすときには「やってみたい」と思った経緯を振り返ったり、実行するための情報を集めたりする必要があります。そこで今回の記事では Evernote のタスクの機能を使って「やってみたい」ことを実行するためのメモの活用法をご紹介します。
行動を起こすときのサポートとしてのメモを活用する
Evernote のタスクの機能を使えば、それまでに取っていたメモが、実際に行動を起こすときのサポートとなってくれます。
例えば、通勤中にスマートフォンでニュースを読んでいて、「キャンプグッズを使って自宅で楽しめる“おうちキャンプ”」という記事を見つけたとします。記事を読んで、「今年の夏休みは、なにかおうち時間を充実させることをやってみたい」と考えました。
仕事が終わってから記事を改めて見返せるよう、Evernote にメモを残しておきます。Web クリッパーの機能を使えば簡単に記事を保存できます。
仕事が終わり、帰宅する電車のなかで Evernote のアプリを開きます。ホーム画面の最近保存した内容のウィジェットを使えば、朝の通勤中に保存したメモへすばやくアクセスすることができます。
「キャンプ用のテーブルをベランダに出して、家にある卓上コンロを使えば、ちょっとした料理ができるかも知れない」「ピクニックで使っている小型のテントをリビングに拡げて、キャンプ気分を味わえないかな」
そんなアイデアを、先ほどのメモに継ぎ足します。卓上コンロはしばらく使っていなかったので、ガスが残っているか確認しなければなりません。キャンプ用テーブルがベランダに出せるサイズなのか、週末に試してみた方が良いでしょう。
こうして次にやることが見えてきたら、タスクの機能を使ってメモにタスクを継ぎ足します。タスクの期日とリマインダーを、次の週末にセットしておきます。

タスクにリマインダーを追加する – Evernote ヘルプ&参考情報
土曜日の朝、リマインダーが通知され「キャンプ用テーブルがベランダに出せるか確認する」というタスクが表示されました。
タスクからは、通勤中に取ったメモを開くことができます。メモには、きっかけとなった元の記事と、通勤中に考えたアイデアが書かれているので、それまでの課程を思い出してすぐにアクションに取りかかることができます。

Evernote のタスク機能なら、アイデアを思い付いた背景や関連する情報を一緒に保存できるので、タスクを実行に移すときのサポートとして、メモを活用することができます。
時間がたってから行動を再開するためのガイドとしてメモを活用する
先ほどの例で、平日に思い付いたアイデアを週末になってから実行したように、「やってみたい」と思ったときと、実際に行動を起こすときとは、多くの場合タイミングが離れています。
“今晩”あるいは“今週末”のように近いタイミングの場合もあれば、“次の長期休暇”や“次の季節”のように、もっと離れたタイミングの場合もあるかも知れません。
Evernote のタスク機能を使えば、時間が経ってからでも続きから行動が再開しやすくなります。
例えば昨年の冬、自宅で作業するのに足下が冷えるので、デスクの下で使えるヒーターを探していたとします。リモートワークする人が多かったためか、思い立ったときには手頃な価格のものは売り切れており、お目当てのものを買うことができないまま春を迎えてしまいました。
今年の冬は、品薄になる前に早めにヒーターを探そうと思っています。とはいえ、シーズンインまではまだ時間があります。もう少し待てば、今年の新しいモデルが出るかも知れません。
そこで、冬の足音が近づくのを待つ間に、メモを Evernote に残しておきます。昨年検討した機種や、比較した際のポイント、価格帯や予算などをメモしておきます。
情報をならべて比較したいようなときには、表の機能を使うと見やすく整理することができます。
10 月の初旬くらいに探せば、新しいモデルの情報も出ていそうです。先ほどのメモにタスクを継ぎ足し、10 月の最初の週末に期日とリマインダーをセットします。
10 月の最初の土曜日、リマインダーが通知され「デスクの下で使えるヒーターを探す」というタスクが表示されました。タスクからは、以前に調べたメモを開くことができます。当時検討していた情報を参考にしながら、検討作業を再開することが可能です。

Evernote のタスク機能なら、今までに考えたアイデアや途中までやってみた記録を一緒に保存できます。時間がたってからでも当時のことを振り返りやすく、続きから再開するためのガイドとしてメモを活用することができます。
行動はタスクではなく、想いから生まれる
「やってみたいこと」があったとき、それを To-Do リストに入れて目に見える形にしておくことは良い方法です。しかし、いざ行動しようとリストを確認すると、腰が重く感じて動き出せないことがあります。
そう感じてしまう理由は、リストに並んでいるタスクだけでは、なぜやろうと思ったかという経緯も、どうやれば良さそうかというアイデアも、分からないからではないでしょうか。
Evernote を使えば、「やってみたい」と思った経緯、実行のための情報やアイデア、そしてタスクを一つのメモのなかで管理することができます。
タスクがあるから行動が生まれるのではなく、「やってみたい」という想いがあるからこそ行動が生まれます。皆さまの「やってみたい」ことが実現できるように、Evernote がお役に立てましたら幸いです。