町並みがイルミネーションに彩られ、新しい年の気配を感じる季節になりました。皆さまも年末年始のご準備でお忙しいことでしょう。
身の回りを整え晴れやかな気持ちで新年を迎えるために、大掃除に合わせて Evernote も整理してみませんか?
今回の記事では、ノートの複数選択の機能を使って、ノートをまとめたり整理したりする方法をご紹介します。
※今回の記事では、Evernote for Windows/Mac での活用方法をご紹介いたします。Evernote for Web では、複数選択の機能の一部に違いがございますので、ご留意ください。
また、モバイル(Evernote for iOS/Android)では現在のところ、ノートの複数選択の機能はご利用いただけません。PC からお試しいただけますと幸いです。
複数選択機能とは
Evernote では、ノートリストで複数のノートを選択して、一括の操作を行うことができます。
Windows の場合は[Ctrl]キー、Mac の場合は「Cmd」を押しながらノートをクリックすると、複数のノートが選択され、画面下に青いボックスが現れます。このボックスから、各種の操作を行うことが可能です。

この機能を使うことで、例えば、複数のノートを一括して別のノートブックに移動したり、まとめてタグを付けたりすることができます。

なお Windows・Mac ともに、[Shift]キーを押しながら連続したノートを一気に選択することもできます。

例えば、ノートリストに 10 個のノートがある場合、1 番目のノートを選択した後、[Shift]キーを押しながら 10 番目のノートを選択すると、10 個のノートがすべて選択可能です。
一方で、先ほどご紹介した[Ctrl]キー/「Cmd」キーの場合は「10 個のノートの中から、1 番目・3 番目・6 番目を選択する」ということができます。
全部まとめて選択したい場合は[Shift]キー、一つずつ選択したい場合は[Ctrl]キー/「Cmd」キーというように、使い分けてご活用ください。
ノートをまとめる「マージ」
マージの機能を使うと、選択したノートを合体して、一つのノートにまとめることができます。
「ノートをマージ」のウィンドウでは、新しいノートの題名や、合体したときの順番などを設定可能です。

例えば、「アイデアのメモ」が書いてあるノートをマージして、今年一年のアイデアの整理してみるのはいかがでしょうか。
まず、アイデアメモのノートを複数選択し、青いボックスの中から「マージ」のアイコンをクリックします。「ノートをマージ」のウィンドウで設定を調整したら、ウィンドウ右下の緑色のボタンをクリックします。
これで、それぞれのノートの内容が一つにまとまりました。今年考えたアイデアの傾向を分析したり、そこから「来年はこんなことをやってみよう」というメモを追加したりすれば、「2021 年のアイデアの振り返りノート」が完成です。

参考:複数のノートを 1 つに結合する – Evernote ヘルプ&参考情報
また、Evernote を活用した「振り返り」の方法については、過去のブログ記事もぜひご覧ください。
- 今年を振り返り来年の計画を立てるための Evernote 活用法 | Evernote 日本語版ブログ
- 自己の振り返りと新たな発見のために:ジャーナリングを続ける 5 つの方法 | Evernote 日本語版ブログ
ノートの目次を作れる「内部リンクをコピー」
内部リンクの機能を使うと、Evernote 内で素早くノート間を移動できます。
参考:内部ノートリンクを作成する – Evernote ヘルプ&参考情報
上記のヘルプ記事で解説しているとおり、内部リンクは個別のノートからも作成可能ですが、複数のノートからまとめて内部リンクを作成することで、簡単に目次を作ることができます。

例えば、「読書メモ」が書いてあるノートの目次を作り、今年本から学んだことの整理をしてみるのはいかがでしょうか。
まず、読書メモのノートを複数選択し、青いボックスの中から「その他の操作」→「内部リンクをコピー」→「アプリのリンクをコピー」の順に選びます。
新しくノートを作り、先ほどコピーしたリンクを貼り付けます。これで、各ノートへ素早くアクセスできる目次ができました。
今年読んだ本について振り返ったり、来年読みたい本についてメモを追加したりすれば、「2021年の読書の振り返りノート」が完成です。

参考:目次を作成する – Evernote ヘルプ&参考情報
また、Evernote を活用した「読書の記録」の方法については、過去のブログ記事もぜひご覧ください。
- ビジネス書に効く Evernote を活用した「明日の仕事に活かす」ための読書術 | Evernote 日本語版ブログ
- Evernote で簡単にできる読書管理術 | Evernote 日本語版ブログ
- 学びの秋をデジタルで深める Evernote の活用法 | Evernote 日本語版ブログ
誰とでも簡単に情報共有「PDF にエクスポート」
Evernote では、公開リンクの機能を使って誰とでも(Evernote を使っていない人とでも)簡単にノートを共有することができます。
参考:ノートの共有 – Evernote ヘルプ&参考情報
公開リンク以外にも、便利な共有方法があります。それが、今回ご紹介する「PDF にエクスポート」です。
複数のノートをまとめ、PDF ファイルとしてエクスポートすることで、共有相手に「1 冊の本のように」ノートを読んでもらうことができます。
「PDF にエクスポート」のウィンドウでは、作成する PDF ファイルの設定が行えます。印刷したときの用紙サイズやページの縦横の向きを調整可能です。ウィンドウ左下の「PDF をプレビュー」ボタンをクリックすると、作成される PDF ファイルをその場でプレビューすることも可能です。

この機能を使い、例えば「育児日記」が書いてあるノートを一つの PDF ファイルとしてまとめて、おじいちゃん・おばあちゃんと共有する「子どもの成長の記録」を作ってみるのはいかがでしょうか。
まず、育児日記のノートを複数選択し、青いボックスの中から「その他の操作」→「PDF にエクスポート」の順に選びます。「PDF にエクスポート」のウィンドウで設定を調整したら、ウィンドウ右下の緑色のボタンをクリックします。
これで、「2021 年の成長の記録」が一つの PDF ファイルになりました。PDF ファイルであれば、共有相手が手元で保存や印刷がしやすいので、Evernote を使っていない相手とも簡単に情報共有ができます。

参考:ノートを PDF にエクスポート – Evernote ヘルプ&参考情報
また、Evernote を活用した「子育ての記録」の方法については、過去のブログ記事もぜひご覧ください。
- 知的好奇心を掘り下げる「学習帳」の作り方 | Evernote 日本語版ブログ
- 学校再開。Evernote で子どもと順調なスタートを | Evernote 日本語版ブログ
- 「子育てのすべてを入れておく。それがいつか思い出になる」――宮原礼智さんの活用術 | Evernote 日本語版ブログ
今年 1 年を振り返り新年を気持ちよく迎えよう
「大掃除」は私たちにとって身近な年末行事ですが、その由来は「すす払い」にあり、もともとは「1 年の厄を祓い清める」という信仰的な意味合いがありました。
今年 1 年、皆さまは Evernote にどのようなことを記録したでしょうか。1 年の締めくくりとして振り返ってみることで、来年に向けて何か新しい発見があるかも知れません。
新しい年が皆さまにとって素晴らしいものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。