使い方と事例

衣替えといっしょに ー 部屋中の収納を見直し、Evernote に記録する

連日続く暑さに、すっかり参ってしまっていませんか。いまでこそ半袖や薄手の洋服が役立っていますが、もうふた月もすれば秋の気配。身につけるものを整理する「衣替え」のシーズンもやってきます。

そこで、衣替えのついでに、Evernote を活用して部屋の収納を見直してみてはいかがでしょうか。「あれはどこにしまったっけ?」というストレスから解放されるだけでなく、部屋をスッキリと保つのにも一役買ってくれます。以下、5 つのステップで進めていきます。

1.まずは、物と「お別れ」する

以前にこのブログでお話を伺った、『神戸のちいさな収納教室』を主宰する Evernote 整理収納アンバサダー、小西紗代さんのアドバイスを振り返ってみます。

過去の思い出と未来の不安は気にしないことがコツですね。(中略)私は子育て 18 年目になるのですが、どこかで捨てないといけない時ってくるものなんですよ。私は”捨てる”ではなく”お別れする”と呼んでいます

「捨てる」と考えると、どこかもったいない気持ちでいつまでも踏ん切りがつかないかも。人にも出会いがあれば「別れ」があるように、意識を変えて臨むのです。

また、小西さんは「”記録”と”情報”を分けて考える」ことを勧めています。誰かにあげたプレゼントの履歴は「記録」ですが、買おうと思った新聞広告の切り抜きは「情報」です。使い終わった情報を削除するように、まずはプリント、資料、無料でもらったノベルティ、洋服など、物の総量を減らしていきましょう。

2.収納する場所をテーマごとに決める

次に、家の押入れやクローゼット、あるいは収納ケースなど、自分の生活導線から考えて、「どこに、何をしまうか」をルール化していきます。

Evernote を活用すれば、物は探しやすくはなるものの、複数の場所に、複数のテーマをもたせてしまうと、やはりお目当てのものにたどり着きにくくなります。

特に洋服は、家事アドバイザーのすはらひろこさんのアドバイスを参考に、「1 テーマ、1 ボックス」とすると、衣替えもボックスを組み替えるだけで済むので簡単でしょう。すはらさんは季節ごとのテーマで分けるのを勧めています。

収納場所をあらかじめ決めることには、もうひとつメリットがあります。そのケースに収まるだけのものを買うようにすれば、ものを増やせば処分もしなくてはならず、「増える一方」という状況を防いでくれます。「ルール化」も、整理整頓に効くコツです。

3.Evernote のノートブック記録しながら収納していく

いよいよ、Evernote の登場です。

まず、収納する場所ごとに Evernote の「ノートブック」をつくります。「和室・押入れ」「1F・リビング」「2F・収納棚」など、自分がわかりやすい形で名づけていきます。

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分類した洋服をケースにしまったら写真に残しておきましょう。「半袖 T シャツ」などとノートの名前を付け、収納する場所のノートブックに保存します。ひと手間ではありますが、ケースにしまう前に、広げた状態で洋服を撮影しておくのもオススメです。外出先からアプリで写真にアクセスすれば、似たような服をすでにもっていないか、セール品と手持ちの服をコーディネートできそうかなどを確かめられます。

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学校でもらうプリント、仕事の資料、数ページだけとっておきたい雑誌などの「情報」は、写真に撮ってデータ化しましょう。Evernote のドキュメントカメラで撮影すると、資料を読むのに最適な見た目に変換してくれます。または、自動で資料のある範囲を認識して撮影/保存する iPhone・iPad 向けアプリ Scannable を使うのもよいでしょう。

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書籍は、本棚にしまったら、背表紙を撮影しておきます。続き物のマンガなどを重複して買ってしまうのを防ぐ手立てになります。

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箱にしまう文房具や小物は、一旦しまった後で全体図を写真に撮っておきましょう。「しまう場所を決めておく」のも整理整頓の鉄板ルールです。消耗品があれば随時更新していくと、こちらも余計に買ってしまったり、「この一瞬だけ使いたいけれど、どこにしまったかな…」と探す際の手がかりになります。

基本的には、収納する前に撮影して、ノートをつくり、ノートブックに保存。この繰り返しです。

4.ノートブックを「スタック」でまとめる

とても広い部屋に住んでいたり、収納する場所が多かったりする場合は、ノートブックの数が増えてしまうのが心配かもしれませんね。

そういうときに使えるのが「スタック」です。大まかに言うと、ノートをまとめるのがノートブック、ノートブックをまとめることができるのがスタックです。

たとえば、「1F」のノートブックを作り、「和室・押入れ」のノートブックをスタックすると、ノートブック一覧がすっきり見えるだけでなく、より細分化できて探しやすいでしょう。

5.収納ケースにつけるラベルと、Evernote のノートブックの名前を連動させる

ステップ 4 まで行えばじゅうぶんですが、さらにリアルと Evernote を連動させる方法もあります。

まずは、収納ケースに「A」「B」などのシールを貼ります。ノートを作る際に、「収納ケース A/T シャツ」「収納ケース B/冬物」などと名づけておくと、「あの T シャツはどこにしまってあるっけ……」と Evernote での検索した結果から、目当ての収納ケースにたどりつきやすくなります。

収納ケースに一度ラベルを貼れば、中身を整理したり入れ替えたりした時も、ノートを更新して、ノートブックの名前を変えるだけでよいので、収納ケースのラベルを作り直す手間がなくて済みます。

手頃な収納ケースでも、すっきりしたデザインのタイポグラフィのシールあたりを貼れば、スッキリ&洒落て見えつつ、整理能力もアップ!

Evernote は書類やウェブページなどをストックしておくものと思われがちですが、アイデア次第ではさまざまな使い方にトライできるのが魅力。今回紹介したアイデアのように、生活の効率化にもぜひ役立ててみてください。

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