使い方と事例

「仕事効率化と情報共有に役立っています」――堀江賢司さんの Evernote 活用法

今回、お話を伺ったのは「Evernote 仕事効率化アンバサダー」の堀江賢司さん。7月20日に”業務用プリンターが使える世界一ワクワクする印刷工場”「HappyPrinters」正式オープンを控える堀江さんにとって、Evernote はどのように役立っているのでしょう。

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氏名:堀江 賢司(ほりえ けんじ)(左)

所属:堀江織物株式会社HappyPrinters

Twitter: @kenji904

blog:東京ノマド 営業所

前回のインタビュー: 「Evernote でアナログとデジタルを一括管理」――製造業ノマドワーカー・堀江賢司さんの Evernote 活用術

 

 

「紙類をもらったらすぐにスキャンしています」

――堀江さんには昨年、このブログでインタビューさせていただきました。あれから1年経って、Evernote の使い方に変化はありましたか?

堀江「基本的な使い方は変わっていません。ScanSnapを使った名刺管理や、ウェブクリップ、インターネットFAXを自分のGmailに送信することで自動的に Evernote に入るよう転送設定をしています。それにScanSnapの小さいモデルをいつも持ち歩いて、紙類をもらったらすぐにスキャンして Evernote に入れるようにしています。」

――以前ですと紙の手帳も使われていましたが……。

堀江「最近、手帳を持たなくなったんですよ。以前は資料集を持ち歩いていたのですが、結局それは参照に使うだけなので、それならiPadでいいやと。オフラインノート(※プレミアム機能)を使えば布の原価表などを入れてどこでも持ち運べますからね。」

「店舗マニュアルや打ち合わせの議事録を共有しています」

――7月20日に原宿で「HappyPrinters」というお店をオープンされるそうですね。

堀江「はい。デジタルインクジェットプリンターが主役の”世界一ワクワクする印刷工場”『HappyPrinters』を仕事仲間のデザイナーとOPENします。モノづくりを楽しみたいMakerな人たちと印刷会社の新しいつながり方ができる店、”作る工程”を楽しめる店をつくっていこうと思っています」

――お店をオープンする過程で Evernote Business をお使いいただいたとか。

堀江「お店づくりは店長の杉原さんと進めていったのですが、そこで Evernote Business が役立ちました。たとえば、店舗の運営マニュアルが必要なので、事前に資料を作って Evernote で共有するとか。また、お店のオープンから時間が経ってプリント実績が増えてくると、ノウハウを広く共有した方が便利です。そのときは誰が何を印刷したのかをまとめて、リンクを公開するといったことも考えています。杉原さんと打ち合わせをした後、『HappyPrinters打ち合わせノート』にお互いがメモした議事録も書き入れて共有しています。」

――Evernote Business を使ってみた感想はいかがですか。

堀江「Evernote Business は個人のノートブックが茶色、他の人と共有しているビジネスノートブックがグレー、と色違いでパッと見てわかるのがいいですね。よくあるグループウェアのように、使いたい機能が何度もクリックしないと見つけられないこともありません」

――堀江さんの Evernote Business の共有ノートブックを拝見すると、『HappyPrintersネタ帳』や『HappyPrinters領収書・保証書』など、HappyPrinters関連のノートをさらにジャンル分けしていますね。

堀江「最初に細かくジャンルを分けてノートブックを作っておくことにしているんです。その方が”何を入れたらいいのかわからない”という状況に陥らなくて済みますから」

――具体的にどんなノートがあるか教えていただけますか。

堀江「そうですね、たとえば『HappyPrinters機材関連情報』なら、プリンターやインクジェットのカタログをスキャンしたものだったり、説明資料やガイダンス、お役立ち情報などが一覧できます。『HappyPrintersネタ帳』にはウェブを見ていて気になった記事や、HappyPrintersに関係ありそうなネタを色々と入れている感じです。『HappyPrinters名刺入れ』はHappyPrintersに関係する方の名刺を店長と私でどんどん入れるノートブックです。名刺にはその方とどのイベントで名刺交換したのかがわかるように、イベント名でタグ付けしています。それ以上細かいタグづけは面倒なだけであまり意味がないですから。Evernote Business は、店長と二人で持ち寄った情報が入ったナレッジマネジメントのツールになっています」

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――SkitchやEvernote Clearlyも引き続き使っていただいているのですね。

堀江「ええ、クリップする際、サイトのデザインがごちゃっとしているときはClearlyを使っています。Skitchはデザインの修正案を店長とやりとりするときに使っています。たとえばこの画像は元々ワードで注釈を入れているファイルなんですが、そこにさらに新機能の『スタンプ』を使ってコメントを入れています。あと最近だとiPadでPenultimateも使い始めました。意外とサクサク書けるのが気に入っていて、ウェブサイトや製品のコンセプトをサッと書くのに使っています」

「Evernote と他のツールを使い分けています」

――Evernote の他に仕事の効率化を図るために使っているツールはありますか?

DSC_2004堀江「私は Evernote での共有は”見てくれたらいいなぁ”くらいの感覚で使っていて、共有したことを積極的にお知らせしたい場合はFacebookを使うことにしています。そこは使い分けですね。ウェブの記事を後で読むのにはPocketを使っています。Evernote にもクリップはするのですが、ニュースや仕事に関係のない単に面白い記事などはPocketで読み、Evernote に入れるのは仕事やHappyPrintersに関係した情報です」

――最後にアンバサダーとして、Evernote を始めようと思っている人にアドバイスをいただけますか。

堀江「Evernote って自由だから、逆に何をしていいのかわからないという声をよく耳にします。だから私は Evernote について質問を受けたら、まず Evernote で何をしたいのかを一つだけ聞いて、それ専用のアプリを教えることにしています。たとえば料理の写真を入れていきたいなら Evernote Food ですし、マネージャークラスの人が部下への指示を忘れずにメモしたい時にはFastEverといった具合です。一つだけ入れるものを決めたらしばらくはそれだけに使う。そうすると何となくわかってくるんじゃないかと思いますよ」

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