使い方と事例

片付けのコツは「本当に好きなものだけを残す」こと——小西紗代さんに聞く主婦のための収納術

収納サロン『神戸のちいさな収納教室』を主宰するなど、整理アドバイザーとして活躍する小西紗代さん。プライベートでは主婦であり、二児の母でもある小西さんの提案する片付け術には、Evernote が大きな役割を果たしているのだとか。Evernote 整理収納アンバサダーでもある小西さんに、片付けられない人向けの整理法を伺いました。

氏名:小西紗代(こにし さよ)

サイト:ちいさいおうち ~神戸のちいさな収納教室~
Facebook: @chiisaiouchi.sayo

本当に好きなものだけを残せば、いらないものが見えてくる

——小西さんは神戸で収納教室を開催されていますが、片付けに悩んでいる主婦の方は多いのでしょうか。

小西「大勢いらっしゃいますよ。物が捨てられない、片付けられないという主婦は多いです。なぜかというと、主婦って”持っていたい”んですよ。お子さんが学校から持ち帰るプリントも、旅行で買った思い出の品も、新聞や雑誌から切り抜いたページをまとめたファイルも、全部を持っておきたいと考えるんです。物が捨てられないというのは、持っていると安心できるからというのが理由として大きいんですね」

——なるほど。家族がいると物も増えますしね。

小西「そうなんです。主婦の場合、自分一人だけの問題ではなくなるんですね。たとえばお子さんが3人いると、それぞれ学校行事の日が違っていたりして、プリントの管理だけで一苦労です。さらに自分でも仕事をしていたりすると、もう頭の中がぐちゃぐちゃになって整理できなくなってしまいます」

——そうならないためには、どうすればいいのでしょう。

小西「やはりまずは物を捨てることからです。私は講座でよく、本当に好きなものだけを残せばいらないものが見えてくる、と話しています。自分の好きなものだけ残して、家を自分の好きなものだけのお城にするんです。一番好きなものなら長く使いますし、それ以外はなかなか買わなくなりますよね。必然的にものが増えにくくなります」

過去の思い出と未来の不安は気にしない

——とはいえ、「今度使えるかも」と思うと捨て難いものも出てきます。

小西「過去の思い出と未来の不安は気にしないことがコツですね。たとえば思い出にしても、別に現物で持っていなくてもいいのです。写真を撮ってデータ化すれば物は捨ててしまえます。私は子育て18年目になるのですが、どこかで捨てないといけない時ってくるものなんですよ。私は”捨てる”ではなく”お別れする”と呼んでいます」

——思い出の品だけでなく、学校のプリントなども写真を撮って捨てるのでしょうか?

小西「そうですね。撮った写真の保存には Evernote を使います。先ほど主婦は”持っていたい”んだと言いましたが、Evernote ならすべての情報をつねに持ち歩けます。学校のプリントはもちろん、保険証の番号やカード番号、明細、使っている化粧品の品番、買う予定のもの……すべて Evernote に入れてあります」

——小西さんが Evernote を使うようになったきっかけは何だったのでしょう。

小西「私が開催している収納教室で、3年くらい前に生徒さんからお薦めしていただいたのがきっかけです。ただ、最初はノートが増えすぎて、整理もしていなかったことから挫折してしまい、1年ほど使っていなかった時期がありました」

——挫折経験があるのですね。

小西「それで、どうして挫折したのかを考えた結果、タグとノートブックを使わずにノートを増やしすぎたのが原因だったと気づいたんです。以来、タグとノートブックできちんと整理するようにしています」

——タグとノートブックはどのように使い分けているのでしょうか。

小西「タグはパッと思いついた言葉でつけています。ノートを探すとき、検索も使いますが、タグをバーッと見ていって探せるようにもしているんです。逆引きみたいなものですね。ノートブックは分類分け。ノートブックをさらにまとめてスタックにできるのでとても便利です」

——かなり細かく分類されていますね。

小西「はい。細分化するのがコツですね。先日、東京で開催した講座で Evernote を紹介したのですが、生徒さんにはとにかく細分化するよう言っています」

Evernote が主婦にとって理想的なのは、いくらでもデータが入れられること

——なぜ Evernote が整理ツールとして便利だと思われたのでしょう。

小西「なんといっても保存容量が無制限にあるところです。無料プランだと毎月のアップロード容量は60MBに制限されますが、それだって上手に使っていけば Evernote 自体には無限に入れていくことができます。多くのクラウドストレージの場合、全体容量に限界があるため、増えた分はどこかで減らして調整しないといけません。何度も言うように主婦はすべてを持っておきたいので、いくらでもデータが入る Evernote は主婦向け整理ツールにぴったりなのです」

——なるほど。

小西「個人的にはリマインダー機能と、メール内容を Evernote に転送して保存できる機能が気に入っています。リマインダーは子どもの学校行事関係のノートに設定しておくと ToDo 的に使えますし、メール転送機能だと日付や相手などメールのヘッダやフッタ情報、やりとりの履歴なども一緒に入るのが便利です」

——ちなみに、生徒さんにはまず Evernote で何をするよう教えているのでしょうか。

小西「まずは私の講座で使っているレジュメを入れるところからですね。その後は生徒さん自身の使い方で Evernote を使われているようですが、やはり学校関係の書類を入れる方が多いです。とにかく書類を手にとったらすぐに Evernote のドキュメントカメラで撮影して入れること。一旦どこかに置いてしまったらダメです。すぐに撮影して入れて、現物は捨てるのです」

——そうするとノート数はかなりの数になりそうですが、小西さんのノート数は400くらいと、それほど多くはありませんよね。後からノートを消しているのですか?

小西「そうですね。これは人によっても違うと思いますが、私は”記録”と”情報”を分けて考えています。”記録”は残しておかないといけないもので、情報は使い終わったら捨てる、つまり削除するものです。たとえば新聞広告に載っていた新商品の爪切りを主人のために買ってあげようと思って、その部分を撮影して入れておいたのですが、これは買い終わったら捨ててしまいます。一方で、ギフトというノートブックに何をいつ誰に贈ったかという贈答の記録をつけているのですが、これは後から見返したときに役立つので、そのまま残しています。残すものと捨てるものを分類しておくと、いたずらにノートが増えないので整理が楽になります」

——ノートを拝見していると、写真が入っていることが多いですね。たとえば化粧品にしても、品番をテキストでメモしているのではなく、写真を撮って入れていらっしゃる。

小西「写真の方がわかりやすいですからね。書き写すと間違うこともありますし、化粧品などは写真を撮って見た目で探す方が早く見つかることも多いんです。Evernote のドキュメントカメラは本当に優秀で、スキャナを買わなくてもこれだけでOKなんです。本当はScanSnapなどを買うといいのでしょうけど、主婦的には高い買い物なんですよね(笑)。その点、Evenote は iPhone だけで完結できるから楽です。ただ、生徒さんの中にはそもそも iPhone 自体に慣れていない方も多いですね」

——小西さんは東京で iPhone 講座も開催されていますよね。
小西「はい。主婦にはまだまだスマホビギナーの方が多いんですよ。たとえば画像内の文字も検索できる Evernote の OCR 機能は生徒さんも驚かれる方が多いのですが、斜めから撮影してしまう人も多いんです。そうすると OCR が機能しにくくなってしまいます。そんなときは、iPhoneを一度机の上に置いて、それを水平に持ち上げ、その体勢のまま撮ってください——という言い方で実際に撮る様子をお見せし、正しい撮り方を伝えています。皆さん初めて触るツールなので、なるべくわかりやすい伝え方ができるよう心がけています」

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