使い方と事例

「大切なのは時間に投資すること」――実業家・本田直之さんに聞く時間活用術

会社経営や講演、書籍の執筆など精力的に仕事をこなす傍ら、一年の半分をハワイで過ごし、サーフィンやトライアスロンなど趣味にも全力で取り組む実業家の本田直之さん。まさにスーパーマンという言葉がぴったりの本田さんにとって、Evernote は仕事でもプライベートでもなくてはならないツールだといいます。Evernote を活用した仕事術について取材しました。

氏名:本田直之(ほんだ なおゆき)

サイト:レバレッジコンサルティング
Facebook:Facebook ページ
Twitter:@naohawaii

「情報は整理整頓することではなく、記録して活かすことが目的」

――本田さんが Evernote と出会ったのはいつだったのでしょうか。

本田「もう覚えていないけど、かなり昔から使っています。たぶん、人からおすすめされて使い始めたんだと思います。最初はサーフィンの記事や飲んでいた薬を写真に撮って保存していたみたいですね。ただ、最初は Evernote の何が便利なのかよくわからなかったんですよ」

――どのあたりで Evernote が便利だと感じるように?

本田「ノートの数が増えてきてからですね。入れれば入れるだけ便利になっていって、今はもうなくては生きていけなくなっています。Evernote は、ある程度使わないと本質がわからないツールだと思いますよ」

――どういったところを気に入っていますか?

本田「情報を単に入れておけばいいところですね。僕は整理するのが好きじゃない人間なんですよ。整理するために丁寧にフォルダを分けるとか、面倒でできません。それに、忘れっぽい人間でもあるので、余計なことを記憶したくないんです。頭の中は重要なことだけ覚えておきたいから、それ以外の使うかどうかわからない情報は Evernote に入れています」

――具体的にどんな情報を Evernote に入れてらっしゃるのでしょうか。

本田「仕事もプライベートも関係なく、ぜんぶ突っ込んでいます。レストランの情報や新刊のアイデア、ビジネスのアイデア、旅情報、読んだ本のメモ、トライアスロンやワインの情報、ウェブの記事のクリップ……などですね。おすすめレストランの情報はよく人に質問されることが多いので、あらかじめリストを作っておいて Evernote に入れています。質問されたら、これをコピーして送るだけですね。あとは紙の電子化もするのですが、スキャナは使いません。昔はやっていたのですが、その場で iPhone で写真を撮った方が早いですからね。綺麗に整理整頓することが目的ではなく、記録しておくことが目的ですから」

――たしかに最近の機種ですとスマートフォンのカメラでも十分綺麗に撮れますから、後で読み返すのにも問題ありませんよね。

本田「そうですね。もちろん、綺麗に整理するのが好きな人はそれでいいと思います。ただ、大事なのは情報を生かすこと。Evernote に入れた情報も頻繁に見直すというわけではないのですが、機会があれば見ますし、必要な情報はタグと検索からサッと見つけることができます。Evernote を使う前は、たとえば雑誌の記事なんかも切ってクリアファイルに入れてとっていました。でも、そんなのあとから見ないんですよね。探す労力もかかるし、持ち歩けず、結局は入れるだけ入れて捨ててしまう。それって情報が生きていないんですよ。Evernote に入れているものがすべて生きてくるわけではないけど、100 のうち 1 つだけでも使えるかもしれない。それが重要なんです」

「すべてを効率化するのでなく、やらなくていいことを徹底的に省く」

――とっておいた情報を後から探しやすいのは紙にはないメリットですよね。そうすると、本田さんはもう紙にはあまりメリットを感じていないのでしょうか?

本田「紙のメリットはないですね。手帳も持ちませんし、仮に紙で何か渡されても、その場で写真を撮って返してしまいます。紙といえば、名刺も無駄だと感じています。今は Facebook もあるし、必要な人は Facebook でつながっておけばいいだけ。ちなみに、いただいた名刺は『Eight』というサービスを使って電子化しています」

――本当に徹底されていますね。

本田「整理する時間が無駄だと感じているからですね。デジタルであれば整理する必要もないですし、効率化することができます。Evernote はその意味で非常に助かるツールです。使っていない人は、もったいないことをしていると思いますね」

――そうやって効率化を図っているからこそ、本田さんは人よりも時間を有効に活用できているわけですね。

本田「誤解してほしくないのは、すべてを効率化したいわけじゃないということです。たとえば、人間関係を築く時間に効率化は関係ありません。大切なのは、やらなくていいことや無駄を徹底的に省くことなんです」

――やらなくていいことというと?

本田「それこそ、ファイルを管理したり、切り抜いた紙を整理するといった時間ですね。時間はみんな平等にあるんですよ。違うのは、それをどう使うかだけ。もちろん、時間の使い方を誰でも今すぐ変えられるわけではないですし、Evernote を始めたからといって急に改善することもありません。Evernote を使ってみたり、使い方を勉強したりすることは、いわば時間への投資なんですよ。投資しない限りリターンはありませんからね」

「アイデアが思い浮かぶのは、考えようとしていない時」

――なるほど。ところで本田さんはどういったときにビジネスのアイデアなどを思いつかれるのですか? あまり机に向かって頭をひねるイメージはありませんが……。

本田「考えようとしていない時、ですね。考えようとして浮かんでくるものはあまりありません。ポップアップして出てきます。走っているときにでも浮かびますよ。そういうときはすぐにその場でメモします」

――走りながらですか?

本田「走りながらです。ただ、これについては Evernote ではなく、より起動が速い iPhone の標準メモアプリを使いますね。食事をしているときにレストランの感想を書くのもそう。そうやって書きためたものは後でリライトしたりして、Evernote に入れるようにしています」

Evernote プレミアムでノートをさらに便利に

プレミアムに登録