使い方と事例

「心のホケンに Evernote」――プロブロガー・コグレマサトさんの活用法

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今回、お話を伺ったのは「Evernote ブログアンバサダー」のコグレマサトさん。多数の著書も持ち、ブログ「ネタフル」を運営するプロブロガーのコグレマサトさんにとって、Evernote はどんな存在なのでしょうか。

氏名:コグレマサト

ブログ:ネタフル

Twitter:@kogure

 

「Evernote は手帳の代わりです」

――ご自身のブログ「ネタフル」が10周年ということですが、10年を振り返っていかがですか?

コグレ「10年一昔と言いますが、本当に10年も経ったのかなっていう気分ですね。でも嫌だと思ったことも飽きたこともないし、何よりブログだけで暮らせるようになったのが大きいです」

コグレさんはご自身のブログでも早くから Evernote の記事を書かれていましたよね。

コグレ「そうですね、2008年に使い始めたのですが、写真を入れて後から画像内の文字で検索できるのがすごいなと思ったんです。名刺管理が飛躍的に捗るようになるのでは、と思いました。実際には名刺管理はそんなにやらなかったんですが(笑)、でも何でも入れておいてどこからでも呼び出せるというのは便利ですよね。取材に行くとiPhoneの Evernote でメモをとっておいて、あとから Mac で呼び出しています」

――メモとしての用途がメインですか?

コグレ「ええ。使い始めた頃は色んな情報を入れてみたり、ログの自動転送とかもしてみましたけど、今は自分なりの使い方が確立したというか。そんなに複雑な使い方はしていなくて、ライフログなどの記録もとっていません。ノート数もそれほど多くないです。たぶん、数百レベルじゃないかな。用がなくなったノートは消しているんですよ。本当に手帳の代わりですね」

――最近ですと、どんなノートを作成されましたか?

コグレ「引越しをしたので、蛍光灯の型番をメモしたり、あとは飲み会をしたときに料理の名前をメモしたりですね。写真も撮るんですが、それだけだと酔っ払ってしまって料理名がわからなくなるので(笑)、あとでブログに書くために料理が出てきた順番なんかもメモしています」

――ウェブクリップなども?

コグレ「使います。最近だとサッカーのゴール集のページなんかを後で子どもに見せたいなと思ってWeb クリッパーを使いました。ブックマーク代わりですね。どこからでも引っ張り出せるのが便利です」

――ブックマークというと、オンラインブックマークサービスもありますよね。

コグレ「はてなブックマークは使っています。ただ、あれは後から見返すためというよりも、誰かに向けてブックマークしていることが多いんです。ブログと同じでいわば情報発信の一環ですね。同じブックマークでも、プライベートは Evernote、パブリックでははてなブックマークと使い分けています」

 

「心のホケンとしての Evernote」

――ブログを始めてもう10年ということですが、Evernote 以前はどのようにして情報収集と管理を?

コグレ「どうしていたんだろう……少なくとも紙の手帳は持っていましたね。取材に行ったときは手書きで手帳にメモしていたはずです」

――そこから Evernote を導入して、がらりとスタイルが変わったわけですね。

コグレ「今はもう手帳やノートは持ち歩かなくなりました。ブログで何かをアウトプットするためにはまずインプットしないといけない。Evernote はそのための情報の倉庫なんです。4次元ポケットみたいなものですね」

――ブログを書く時の手順は?

まず iPhone で写真を撮ったり Pocket に入れておいた情報をMacで開いて、選別後に Evernote に入れ、ブログ記事として書くような流れです。ブログを書いている最中にエディターが強制終了して、途中まで書いた記事が消える体験をしたこともあって。Evernote なら自動的に同期してくれるから、何かあってもクラウドに保存できているので安心です」

――他にはどんな用途で Evernote を使われますか?

コグレ「取材では Evernote の録音機能を使うことがあります。iPhone のレコーダーアプリを使うこともありますが、その場合は録音した音源を再利用するのが面倒なんですよ。Evernote なら同期してあとからMacでアクセスしてすぐ使えるので」

――プライベートではどんな使い方をされていますか?

コグレ「旅行に行くときは飛行機のチケットにある二次元バーコードを Evernote に入れたりします。スマホのバーコード画面を空港でスキャンしてそのままチェックインもできるんですよ。旅行ツアーのメモも全部 Evernote に入れて行きます。現地ではオフラインノートを使っていつでも読めるようにしています。他にもおいしいお店の情報をあらかじめ入れて行って、向こうで見たりとか……本当にガイドブックですよね。あと沖縄に行った時は、三線の音楽を Evernote で録音したりもしました」

[共有ノート]渡名喜島の居酒屋で聴いた三線

――紙をスキャンして入れたりは?

コグレ「たまにしています。料理のレシピやおいしいお店を雑誌から入れたり。再利用するかはわからないけど、残しておくといつか役に立つかもしれない。『心のホケン』というか。昔だったらスクラップブックとか作っていたのと同じなのかな」

――ノートブックやタグはどのように使い分けを?

コグレ「実はあまり整理していないんです(笑)。ノートブックは作りますけど、タグづけは面倒なのでしませんね。僕はものすごくものぐさなんですよ。それでも使えているんだから、Evernote はすごいなって思います。テキストも動画も写真も何でも入れられる、自分のお気に入りが全部つまった宝箱のような存在ですね」

――他の方と共有することはありますか?

コグレ「共有は Dropbox を使うことが多いのですが、たとえば旅行で友人家族に旅行手順をまとめたものを共有したことはあります。ノートを右クリックすると専用リンクを作成して共有できるじゃないですか。Evernote を使っていない人にでも共有できるのは便利だと思います」

 

「Evernote に入れておいてよかった!という経験をしてほしい」

1――お話を伺っていると、かなり一般的にも参考になりそうな使い方をされていると感じました。

コグレ「そうかも。ぜんぜん使いこなしてはいないです(笑)。常に持ち歩いているノート感覚ですし、もうそこにあるということ自体を意識していないですね。Evernote にわざわざメモを書くという意識はなくて、ごく自然に自分の体の一部みたいになっています。だからこそ、Evernote のように『100年スタートアップ企業を目指す』と公言してくれているのは嬉しいです。100年続く安心感は大きいですね」

――Evernote 初心者やブロガーの方に向けて活用法についてのアドバイスをいただけますか。

コグレ「これを入れなきゃいけないって思うと、億劫になると思うんですよ。ツールは肌に合う合わないがあるので、使い分ければいいと思います。うちの妻も Evernote は使いますが、同時に紙の手帳も使っています。書くことで自分の体に染み込ませているんですね。僕は逆に検索すればいいじゃんって思うタイプです(笑)。ただ、生活の中でメモした方がいいことってありますよね。買い物メモとか、バス停で時刻表を写真で撮ったりとか、家電の型番とか、パスポートナンバーとか。そういうものを入れておくと汎用性が高いですし、一度でいいので『Evernote に入れておいてよかった!』っていう経験をしてほしいですね」

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