レザースーツをはじめとするバイク用品の製造販売を手がけ、世界中のバイク乗りに愛されているブランド KUSHITANI を展開する株式会社クシタニ。全国のショップ展開やバイクイベントの活動を行うクシタニ社内では、Evernote が業務に欠かせないツールなのだとか。仕事の現場でどんな使われ方をしているのか、クシタニの広報担当 櫛谷さんにお話を伺いました。
氏名:櫛谷 信夫(くしたに のぶお)
所属:株式会社クシタニ
Twitter:@kushitani
Facebook:Kushitani
YouTube:KUSHITANI PERFORMANCE CHANNEL
「全員が Evernote のアカウントを持っています」
―― Evernote を導入されたのはいつ頃からでしょう?
櫛谷「2年半くらい前からだと思います。当時、社内のインフラ整備でグループウェアを使うことになったのですが、その責任者が私でした。何を使おうか模索した結果、最初は他のソフトウェアを使うことにしたんです。ところがそのソフトウェアは、スケジュールやスレッド管理は楽だったのですが、ファイルの管理が難しかった。添付できるのは画像だけで、Word や Excel ファイル、Zip ファイルも添付できませんでした。そんなとき、弊社の役員が見つけたのが Evernote でした。最初は2人でファイルのやりとりに使い始めて、それから本格的に導入することにしました」
―― 具体的にどのように業務で使われているのでしょう?
櫛谷「たとえば、弊社はバイクウェアを作っているのですが、その中でもレザースーツなどはほとんどがオーダーでの注文なんです。お客さんが好きなように色やデザインを決めて作るのですが、その際に試着用のサンプルスーツを作ってフィッティングしてもらうんですね。その試着スーツが色もサイズもバラバラにあるので管理しにくい。そこで Evernote に『サンプルスーツ』という共有ノートブックを作って、全国の店舗の担当者と共有し、サイズや配色を記録するようにしました。何百着もあるのですが、お客さんの希望が Mサイズだったら M で検索して、出てきた中から色を選んで見た頂いたりすることもあります。スーツは全国に散らばっているんですが、店舗名も記録しているので、どの店舗にどのスーツがあるかはすぐわかるようになっているんですよ」
―― 全国の店舗で使っていただいているのでしょうか?
櫛谷「今は全員がアカウントを持っていますね。各店舗から報告書が上がるのですが、それを Evernote に上げてもらっています。一つの店舗で起きた事例は他の店舗でも起こりうることですから、情報を共有しておくことは大切です」
―― なるほど。多くの店舗を持つクシタニさんならではの使い方ですね。
櫛谷「他の使い方としては、走行会の業務連絡などを開催ごとにノートブックにして社員と共有していますね。日程や運営のスケジュール、参加不参加の情報などを Evernote に上げていくわけです。とりあえず Evernote を見れば最新の状態がわかるので、これはメールよりも圧倒的にやりやすいんです」
「Evernoteの導入を決めたときは、本を買って社員に渡しました」
――「ミーティング」というノートブックがありますが、ここにはどんな情報を入れているのでしょう?
櫛谷「ミーティングは何でも入れるノートブックですね。今年の4月に新東名高速道路のNEOPASA清水内にショップ『KUSHITANI PERFORMANCE STORE』をオープンしたのですが、その時も道路情報や出店のやりとり、現場の写真やプレゼン資料などを全部入れて共有をしました。新しいショップに関する情報などもここに集約されているので、関係者で共有するときもやりやすいです」
―― 社員の方にはどのように Evernote を勧められたのでしょう?
櫛谷「関東圏の店舗で導入を決めたときは、Evernote の解説本を買って社員に配布しました。出勤簿にも使っているし、ある程度の重要なデータもアップしているので、Evernote は使わないわけにはいかない状況です」
「プライベートでは自分の出勤表を妻と共有しています」
――お仕事ではかなりヘビーに使われていますが、プライベートではいかがですか?
櫛谷「個人では使ってなくて、仕事だけですね。ただ、家のデスクトップでもログインできるようにしているのですが、妻が私の出勤表を見るのに使っています。今は出張が多く流動的なのでスケジュールはEvernoteの出勤表を見てもらっています。うちでは Evernote のことを象さんって呼んでます(笑)」
―― 象さん、いいですね!(笑) Evernote を使ってみて、特に便利だと思った機能はありますか?
櫛谷「なんといってもマルチデバイス対応であること。これは大きいですね。デスクトップ、ノートPC、iPad、iPhone で使っているのですが、仮にデータを持っていくのを忘れても外出先で難なく拾えるのがとても便利です。もうひとつは、アップするファイルの種類の制限がないということ。私は広報セクションで、入稿データなどの動画などで使われる形式のファイルなどもそのまま Evernote に上げられるんです。それを他のスタッフや業者さんと共有しているので、特定の形式のファイルデータをそのまま先方に渡すことができます。今までは PDF 化したりレンダリングやリサイズしたりという作業があったので、ふた手間くらいは効率化できていますね」
――最後に Evernote を使いはじめた方にアドバイスをお願いします。
櫛谷「Evernote を使うことで仕事で楽ができて、他の仕事をする時間が少し取れるようになります。仕事の中で各方面に伝えないといけないことや後で整理をすることなどがEvernoteを使うことで効率がよくなります。やり取りの相手がEvernote の土俵に乗ってもらえさえすれば、その手間がすごく省略できます。弊社でも、まだまだ有効な使い方があると思いますが現時点でも Evernote は非常に有効です。Evernote を使えばとにかく楽ができる、その一言ですね」
―― ありがとうございます。Evernote を仕事で使う例として大変参考になるお話でした。ちょうど 12月にはビジネス利用向けにより使いやすくなった「Evernote Business」を提供開始する予定です。
櫛谷「期待しています。Evernote Business では今以上に情報の共有化がうまくいくといいなと思いますね」
※ Evernote には数多くの解説本が各社から出版されています。連携製品・関連製品をご紹介しているサイト「Evernote Trunk」では、さまざまな解説本をご紹介しています。
※ クシタニさんも業務で活用している「共有ノートブック」。共有ノートブックでどんなことができるか、こちらも合わせてご覧ください。
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