
成蹊大学法学部教授として教鞭をとる傍ら、月刊 MacPeople に「知的生産の Mac 術」を連載し、さらには写真家としての顔も持つ塩澤一洋さん。様々な業界でマルチに活躍する塩澤さんにとって、Evernote はなくてはならないツールだそうです。
普段の生活で、そして大学でどのように使われているのか、元教え子の甲本さん、荒川さんにもご同席いただき、お話を伺いました。
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「授業の評価シートをティーチングアシスタントと共有しています」
――塩澤さんは大学でどのように Evernote を活用されているのでしょうか。
塩澤「授業の後に学生全員にオピニオンペーパーという評価シートを手書きで書いてもらっているんですが、それをスキャンしてティーチングアシスタントと共有しています。オピニオンペーパーには発言回数なんかも書いてあって、回数に応じて平常点をつけ、期末試験の点数とあわせて成績が決まるんです」
塩澤「資料は保管していますね。授業の資料にかぎらず、紙はすべてスキャンして入れ、基本的に Evernote に何でもあるという状態にしています。配布物に関しては、そもそも僕は授業でプリントなどの紙類を一切配布しないんですよ。話す内容も、教室に行ってから決めますから(笑)」
甲本「そうですね、紙類は配布されないですね。ですから授業では Evernote でノートだけをとっておいて、後からスライドをキャプチャして同じノートに入れるようにしています。学生に社会人が多いロースクールということもあって、授業はすべて録画されていて、授業中に使ったスライドも後から見られるんですよ。復習をするタイミングでノートを見返しながら、スライドを Evernote に保存しています」
塩澤「Evernote を使っている学生は多いんですが、発表の内容を共同編集するときなんかに使っているみたいですね」
荒川「私も先生や甲本さんが Evernote を使っているのを見て始めたんです。まだ使い始めて3 ヶ月くらいなんですが、プライベートでも夫とノートブックを共有して使っています。実は引越をしたばかりなのですが、どこに何があるか何度も聞かれて大変だったので、物の場所を記録した Evernote ノートを共有して、何かあればそれを見ようということにしています」
「僕が関わった委員会はすべてクラウド化しました」
――みなさんそれぞれ自由に使っていただいているんですね。塩澤さんはあまり紙類を使うのはお好きではないのでしょうか。
――なるほど。そうすると、Evernote はまさにうってつけのツールですね。
塩澤「ええ。紙は全部サヨナラです。手元にきたらすぐにスキャンしています。大学というところは本当に紙が多い場所なんですよ。これでも減らしに減らしているんですが、なかなか完全にはなくならないですね。とはいっても、僕が今までに関わった委員会はクラウド化しましたよ。特に環境委員会は紙をすべてなくしました。”環境”委員会なのになんで紙なんだって(笑)」
――(笑) 他にはどんな使い方を?
塩澤「ブログの原稿はすべて Evernote で書き、保存しています。マークダウンのタグを単語登録してすぐに書けるようにしていて、コードも含めた状態で Evernote からコピペしてブログに貼り付けているんです。iPhone では PostEver を使って自分向けにツイートする感覚でメモします。位置情報が記録されるので便利ですね。Twitter のログはツイエバで Evernote にバックアップしておくと、Evernote の他の情報とあわせて横断して検索ができます。自分が扱った情報というのが大事なんです」
甲本「ありがたいのは、Google などで検索しているときも自分の Evernote アカウント内に保存してある関連するノートが表示されることですね。論文を探したときなんかに関連するものが出てくるので助かっています。それに、PDF の OCR(プレミアム機能)認識精度が高いのも良いですね。スキャンした紙が少し曲がっていたり、コピーのせいで劣化して読みにくいようなスキャンやぐちゃっとした手書き文字でも、探しているテキストを含んだ PDF 入りのノートがちゃんと引っかかってくれるんですよ」
塩澤「二人とも僕より使ってるじゃん(笑)」