CMからゲームなど、様々なジャンルで声優として活躍中のほた かけるさん。表現者としての活動に Evernote がどう役立っているのかを伺いました。
氏名:ほた かける
ブログ:CN2&TEAR*
Twitter:@cn2_kakeru
「整理することが苦手なので Evernote は重宝しています」
——いつ頃から Evernote をご利用ですか?
ほた「Evernote は学生時代から自然に使っていました。学校や家で研究をするときに、いちいちデータを USB メモリで持ち帰っていると、なくしてしまうリスクがあると思って、それよりも Evernote を使った方が楽かなと。
最初は授業のノートをとって保存したり、もらった紙類を PDF にしてとりあえず入れておいたりしていましたね。私は本当に整理することが苦手で……(笑)。Evernote はキーワードを入れておくだけで検索できるのが助かっています」
——そこから現在はお仕事でも使われているわけですね。
ほた「そうですね。使っているうちに Evernote で録音もできることに気づいたので、声優のレッスンを録っておくのに使うようになりました。
今はボイスサンプルを入れておいてすぐに出せるようにしておくのはもちろん、作詞のお仕事で仮歌を入れておいたり、台本をもらったら自分の声をボイスメモで録音して入れておいたり、勉強会を録音したりしています。
最初はローカルで保存していたのですが、クラウドに上げておいて後から検索できた方が絶対便利だなと」
——声優さんのお仕事と Evernote は相性が良さそうですね。後から検索するために何か工夫していますか?
ほた「命名規則だけ決めていて、どの単語で検索すれば何が出てくるかわかるようにしていますね。たとえば日付とか、ライブの主催者の方の名前とか。
あとは請求書や年賀状をお送りするときに、自分が担当したキャラの絵を描いて送るのが好きなんです。それもキャラ設定や絵をあらかじめ Evernote に入れておいて、検索ですぐ出せるようにしていますね。
逆にタグはあまり使いません。タグだとつけ忘れて取りこぼすことが多いので、今はもう検索一本勝負です(笑)」
Evernote が便利なのは、写真もテキストも音声も全部が入るから
——声優さんにとっては「声」が作品だと思いますが、その意味では表現者の方が作品を入れておける場所になっているわけですね。
ほた「何より、探さなくていいというのが良いですね。昔作ったファイルがどこにいったかわからなくなって、結局見つからないことって多いと思うのですが、Evernote を使い始めてからは作品や宣材写真なんかもすぐ出せるようになって、とても便利になりました」
——他にはどんなものを入れていますか?
ほた「何でも入れています。たとえば作詞に関してはあらかじめフレーズをいっぱい考えておいて、Evernote に入れておくんです。そうしておくと、コンペなどがあったときは作詞の作業がすごく早くなるんですよ。
あとは台本も紙のまま全部を持ち歩いているとすごい量になるので、特に練習したいところは iPhone で写真に撮って Evernote にアップしておきます。帰ってからそれを見ながら練習したりしますね。
歌のお仕事のときは楽譜をスキャンして入れておいたり、仕事のネタになりそうなものをクリップしたり、進捗状況や日報をメモしたり。写真もテキストも音声も全部が入るので重宝しています」
頻繁にアップデートするノートはノートブックを分けておく
——プライベートではいかがですか?
ほた「アイドルの衣装の写真を集めるのが大好きで、iPhone のアルバムに写真を保存したら自動的に Evernote に入るよう IFTTT でレシピを作っています。指定したアルバムとだけ連携できるのが便利ですね」
——収集が趣味だと Evernote はぴったりですね。
ほた「あとは趣味でアクセサリを作るので、作りたいデザインや参考になる写真なんかをクリップしていますね。アニメキャラをモチーフにしてアクセサリを作るという二次創作活動をやっているのですが、それをまとめたノートブックもあります」
——ノートブックはどのように使い分けされているのでしょう。
ほた「最初に作ってもう使っていないノートブックも多いのですが、今も使っているものだと、参考資料やテンプレート系、担当キャラをまとめたものなどがありますね。
先ほどの衣装のまとめや作りたいアクセサリのまとめ、ライブでのやることリストなど、よく参照するものや頻繁にアップデートしていくノートに関してはノートブックを分けています」
——お話を伺うと、ネットに限らず表現活動をしている方にとって Evernote は役立てていただけそうに感じました。
ほた「便利なツールだと思います。Evernote にはいろいろな形式のファイルを保存できるので、クリエイターの方が作品を入れる場所としても使えると思いますね。何より、クライアントさんに作品を見てみたい、出して欲しいと言われたとき、すぐ取り出せるのは本当に助かりますよ」