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ジャーナリングが心の健康維持に役立つ理由

日記を書くことは青春時代ならではの行為だと思っていませんか? 十代の頃は日々の悩みや気持ち、将来に対する不安などをノートに書き記していたのに、大人になってやめてしまったという人も少なくないと思います。しかし、日記(ジャーナル)は年齢にかかわらず、誰でも使える有益なツールです。他の人にどう思われるかを気にせずに、気持ちを自由に表現できるセーフスペースとして機能するので、メンタルヘルスの維持(英語記事)にも役立ちます。

ジャーナリングとメンタルヘルスの関係

不安に囚われやすい人は、自分の感情を書き出すことで、ストレスとなっている物事に対する心配を軽減することができます(英語記事)。また、抱えきれない感情を吐き出したり、自分の思考パターンを観察したりできるので、ストレスに対してネガティブな反応をしてしまうのも防げます。

米国ロチェスター大学メディカルセンター(英語記事)によると、ジャーナリングには以下のメリットがあるそうです。

  • ストレスや心の病に関連する症状の原因を見つけることができる。繰り返し起きているパターンを認識することで、その影響を減らすことができます。
  • 自分の問題、懸念、不安の優先順位がわかるようになる。自分が一番不安に思っているものが何なのかがわかれば、どの問題に意識的に取り組めばよいかが判断しやすくなります。
  • ネガティブな思考や行動に向き合うスペースとして機能する。ジャーナルは他の人にどう思われるか心配せずにすむ究極のセーフスペースです。

ジャーナリングは言い換えれば日記とはいえ、初めての方には難しく感じられるかもしれません。そこで、気軽に始められるよう、 3 つの足掛かりをご紹介します。

1. 自分に最適のジャーナリング方法を選ぶ

一番大切なのは、自分にしっくりくる方法を選ぶことです。昔ながらのノートとペンが一番すらすら書けるという人はノートとペンを使ってください。一方で Evernote のようなノートアプリを使う利点もあります。まず、Evernote ならコンピュータ、スマートフォン、タブレットなどどこからでも使えるので、書きたいと思ったらいつでも書くことができ、ジャーナリングを習慣化しやすくなります。

また、自分のジャーナルから気づきを得やすくなるという利点もあります。ジャーナルを読み返すときに、時系列に沿ったりランダムにページを開いたりするのではなく、検索機能タグを使ってキーワードごとに読み返すことができるからです。そのため、特定のアイデアや感情について、過去の自分がどう思っていたのかがわかり、自分の思考や行動のパターンが認識しやすくなります。

2. 自分のベストプラクティスに従う

自分に合ったやり方で、できるだけ頻繁に書きましょう。毎日少し時間をとって(英語記事)書くようにすると、自分の感情が時間の経過とともにどのように変化しているかを記録できます。最初は毎日書くのが大変かもしれませんが、続けていくうちにラクに書けるようになるはずです。

また、一般的なルールに従って書く必要はありません。思い浮かんだことについて何らかの評価を下したり、どう書くかを心配したりするのはやめましょう。誤字脱字や文法もまったく気にしないで、思いついたことをそのままの形で書き記します。自分自身に自由な表現を許すことで、普段言語化できていない考えや感情を外に出すことができます。

3. ジャーナリングと他の健康的な習慣を組み合わせる

ジャーナリングはそれだけでもメンタルヘルスの維持に有効ですが、ロチェスター大学では健康的なライフスタイルと組み合わせることを推奨しています。不安やストレス、他の精神的な症状を軽減するには、毎日リラックスしたり瞑想したりする時間を取りましょう。

定期的に運動し、バランスのよい食事をすることも心身の健康に役立ちます。アルコールや薬は控え、毎日十分な睡眠をとることも大切です。


ジャーナリングを続けていくことで、ストレスを軽減し、気分を高め、自分の考えをまとめられるようになります。毎日数分の時間をとり、その時頭の中にあることを書き出してみてください。自分だけのセーフスペースで、健全に自分の感情と向き合えるはずです。

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