8 月 12 日は「世界ゾウの日」。ゾウをロゴに掲げる Evernote にとって特別な日です。Evernote がゾウをシンボルにしている理由はいたってシンプル。「ゾウは決して忘れない(An elephant never forgets.)」という諺に由来しています。なんといっても Evernote の核にあるのは「すべてを記憶する」ことですから。
Evernote のマスコットの名前はマッズ(Mads)といいます。初期のお客様の名前にちなんで愛情を込めて名付けられました。マッズが象徴するのは Evernote のミッションそのもの。それはユーザが「すべてを記憶し、好きなことを実現する」のをサポートすることに他なりません。思いついたことをその場ですぐに書き留められる場所、プロジェクトに必要なすべてのノート、文書、記事、画像を保存できる場所、そしてタスクやカレンダー、各種情報を一か所でシームレスに管理できる手段。これらを提供することで、Evernote は世界中の何百万人ものお客様をサポートし続けています。
今年は「世界ゾウの日」に際し、マッズと世界中のゾウに敬意を表して、この穏やかなマンモスたちから学ぶことができる 4 つの教訓を紹介したいと思います。Evernote を活用して記憶力を強化することから、ゾウが生来持っている利他主義や協力の精神、そして群れの中で自分の居場所を見つけることまで、ゾウたちは最高の人生を送るためのヒントを私たちに教えてくれています。
ゾウの記憶力を模倣する
「ゾウが決して忘れない」というのはやや大げさかもしれませんが、実際にゾウは驚異的な認知処理能力を持ち (英語記事)、どの霊長類よりも優れた学習・記憶能力を持っていることがわかっています (英語記事)。水場や食べ物のある場所、他の動物との関わり、怪我をしたときの状況などを、何十年にもわたって記憶し、思い出すことができるのです。
人間は、ゾウのような大きな海馬には恵まれてはいませんが (英語記事)、覚えておきたい情報量と実際に覚えておける情報量の差を埋めるための手段を持っています。最もシンプルで確実な方法は、忘れてしまう前に詳細を書き留めること。頭の中から情報を取り出し、後から検索したり読み返したりできるような形にしておけば、大切なことを忘れてしまってストレスを感じるリスクを大幅に軽減することができます。
贔屓目もあるかもしれませんが、Evernote のようなアプリは、細かい情報を頭から取り出して保管しておくのに最適です。誰でも簡単に使えて、すべてのデバイスに同期されるので、いつでもどこでも自分だけのデジタルノートブックにアクセスできます。さらに、Web クリッパーを使えば Web 上のあらゆる情報を手軽に保管でき、高度な検索機能で後から必要な情報を見つけるのも簡単です。
誰かに手を差し伸べる
ゾウは非常に利他的な動物として知られており (英語記事)、窮地に陥っている人間や動物を助ける行動をとるそうです。ゾウの研究家であるジョイス・プール博士の記録によると、片足を骨折した牧夫がゾウの家族に遭遇したとき、そのうちの一頭が、捜索隊に発見されるまで間、牧夫のことを守ったのだそう。立つことができない状態だった彼を、ゾウが自分の鼻を使って木陰に運んでくれたと、後にその牧夫は語っています。
生産性によって自分の価値が測られるようなプレッシャーの大きい人間社会では、私たちは日々のタスクに飲み込まれがちです。そのため、やるべきことだけに集中できるように自分から周囲を切り離してしまいます。誰もが自分のことしか考えられず、毎日は「私」で溢れています。「私はこのプロジェクトを終わらせなければならない」「私はあの締め切りを守らなければならない」「私はあのメールに返信しなければならない」と。
しかし、自分のことばかりに気を取られていると、他の人たちも同じように忙しいスケジュールや締め切りに追われ、仕事やタスクをこなそうとしているという事実を忘れてしまいます。そして、このせわしない世界を素敵な場所に、一生懸命生きる価値のある場所にしてくれる大切なものを忘れてしまいます。
だから、一歩引いて(あるいは他の人の立場に立って)物事を眺めてみましょう。心優しきゾウたちの精神に倣って、他の人を助ける機会を探してみてください。日常のなかでどんな利他的行動をすればよいかわからない方は、次のような原則 (英語記事) を参考に実践してみましょう。
- 見返りを求めずに誰かの助けになることをする
- 自分の時間、労力、リソースを使って誰かを助ける
- 自分の利益になることでも、誰かの犠牲を強いるものであれば見送る
- 自分にとって不都合であっても、相手の幸せに関心を示す
- 自分の時間、労力、リソースを慈善団体や NPO 団体などのために使う(手始めに、ゾウの保護団体一覧 (英語記事) など)
皆が少しずつ、誰かのためになることをすれば、それは結局皆にとって良い世界を作ることになるのです (英語記事)。
必要なときには助けてもらう
ペースダウンしよう、のんびりしようと思っても、生活は待ってくれません。重要なプロジェクトや打ち合わせから、日々のタスク、人付き合い、家族とのスケジュール調整まで、やるべきことに追われて一日の終わりにはヘトヘトだという人も多いのではないでしょうか。でも、仕事であれプライベートであれ、すべてを一人で抱え込む必要はありません。ここでも、ゾウをお手本にしてみましょう。
ゾウは、協力することを好み (英語記事)、共通の目標を達成するために互いに助け合うことができる動物です。もう一つ諺を引用するなら「人間は誰も孤島ではない(No man is an island.)」ということ。忙しい現代社会において、私たちは成功者になるには最初から最後まで自分一人でやり遂げなければならないと思い込んでいます。でも実際は、協力して取り組むことで創造性が高まることは多々あります。仕事だけでなく家事だって、分担を決めたり協力したりすれば一層はかどります。それに、何事も誰かと一緒にやるほうが楽しいですよね。
Evernote なら、周囲と協力するのも簡単です。タスクの割り当て機能を使えば、全員が必要な情報にアクセスして、足並みを揃えてチームや家族の ToDo に取り組めます。
仲間を見つける
ゾウは社会的な生き物です (英語記事)。群れで移動するゾウの家族は通常 10 頭前後で構成され、時にはいくつかの家族が集まって最大 70 頭にもなる一団を形成します。共に移動し、共に遊び、共に戯れ、共に戦い、共に働く。他の群れと久しぶりの再会したときには喜びと安堵を示し、どのような場面でも可能な限りコミュニティを優先します。ここに、この巨大動物から学べる最後の教訓があります。それは、他者との交流を大切にすること。
テクノロジーの発達により、友人や家族と連絡を取り合う方法は格段に増えました。しかし、せわしないスケジュールに加え、COVID-19 を始めとする予測不可能が状況が度重なる現代社会では、同じ「群れ」の仲間と充実した時間を共に過ごすことはとても難しくなっています。しかし、調査によれば、私たちにとって他者と交流することのメリットは計り知れず (英語記事)、決して軽んじられるものではありません。人との交流は、孤独感を和らげるだけでなく、幸福感や心身の健康を維持し、記憶力や認知力を高め (英語記事)、寿命を延ばす効果すらあるのです。
人付き合いをする時間や労力が足りないという方は、アジアゾウからヒントをもらってください。アフリカゾウのサハラ亜種は固い絆で結ばれた群れの中にとどまる傾向がありますが、アジアゾウの雌の多くはとても自由に社交することがわかっています (英語記事)。数多くのゾウと親交を結び、一年以上会わなくてもその友情を維持できるのだそう。ダンボやホートンやババールが、スマートフォンを持っていなくても友情を維持できるなら、私たちだってきっとそうできるはずですよね。
ゾウのように素敵な人生を
複雑で、感情豊かで、能力があり、機知に富んだ、知的な生き物——ゾウたちの生き方から、私たちは学べることがたくさんあります。この記事が、物事を少し違った角度から見て、ゾウのようにビッグで素敵な人生を送るヒントになれば幸いです。
「世界ゾウの日」に際して、ゾウについてもっと知りたい方、ゾウの保全活動を支援したい方は、ゾウの支援団体一覧 (英語記事) をご覧ください。