このところ弊社に関する報道が続いておりますので、私から直接 Evernote の大切なお客様、コミュニティの皆様、そしてパートナーの皆様に、弊社の現状と今後についてご説明をさせていただきます。Evernote は成長し続けており、健全な経営を保っております。ただ、成長に対して大きく先行投資していた部分がありました。事業の健全性と収益性を維持するには、事業戦略の一部が想定どおりに進まない場合、企業として速やかに調整する必要があります。今回の組織再編はこの点を反映したものです。
先月の投稿で、Evernote ブランドリニューアルの意味と、新ブランドが今後担う重要な役割についてお伝えしました。このブランドリニューアルの一連のプロセスを通じて、弊社の企業としての存在意義がいっそう明確に定義されました。
私たちの存在意義ははっきりしています。お客様を第一に考え、お客様が大切なことに集中できるようにすること。弊社にとって一番大切なのはお客様のニーズです。
そのため、事業の独立性を保ちつつ、製品およびユーザ体験の改善につながる分野に投資していけるよう、過去数週間にわたり組織の再編を行いました。
経営陣の方向性の明確化
エンジニアリング部門、人事・法務部門に新しい経営陣を迎えました。どちらも経験豊富なエグゼクティブで、すでに弊社の経営改善を進めてくれています。製品チームとマーケティングチームは一人の責任者のもとに統合され、ブランド&コミュニケーションの視点を主要経営陣にも反映しました。また、強力な財務部門をリードする新しい CFO(最高財務責任者)を採用します。
これらの変更は、お客様志向のチームを形成し、より速く、より高い品質の製品を提供できるようにするためです。
オペレーションの効率化
実りの多かった 2017 年の成果を受け、私は 2018 年にも弊社に非常に高い目標を設定しました。弊社は着実に成長を続けていますが、やや早急にリソースを増やしすぎたところがありました。また、事業の運営においてやや非効率な部分もありました。今後は営業部門を含む一部の部門を合理化しつつ、製品開発部門やエンジニアリング部門の拡大とスピードアップを計ってまいります。
製品開発における品質とスピードを強化
「お客様に優れた製品体験を提供する」という弊社の姿勢は変わりません。製品、設計、エンジニアリングの各チームには今後も投資を続けてまいります。長らくご要望いただいていたテンプレートやタスクなどの新機能もまもなく公開いたします。さらに、お客様の求める機能をタイムリーに提供できるよう、技術的なインフラストラクチャにもこれまで以上に投資してまいります。
今後数ヶ月、さらに 2019 年にもさまざまな改善や新機能をお届けしてまいります。今後とも何卒変わらぬご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。
Evernote CEO クリス・オニール